「現在形と現在進行形の違いがイマイチ…」
「結局覚えるしかないってことなの??」
あなたもこんな思いをお持ちではないですか?
英文法の勉強を始めたての方が初めに良く躓くところが『現在形と現在進行形の違い』だと思います。
よく文法の参考書や問題集に「状態動詞は現在形」「動作動詞は現在進行形」などと書かれていますが、なんかいまいち良く分かりませんよね。
今回は、その現在形と現在進行形の簡単な見分け方や注意点などについて具体的にお話ししていこうと思います。
それではいきましょう。
目次
現在形と現在進行形を使い分ける2つのポイント
「現在形と現在進行形に違いは?」と聞かれた時におそらく多くの人が、
現在形は「〜する」
現在進行形は「〜している」
と、答えるのではないでしょうか?
しかし、これだけの認識だとあまりにも曖昧すぎます。
例えば、以下の例文を見てみて下さい。
【例文】
Different workers possess different skills.
違う労働者は(=人それぞれ)違うスキルを持っている。
これだと、『「持っている」なのだから、「〜している」に当てはまって、この例文は現在進行形の方が正しいのでは??』
という疑問が湧き、頭がこんがらがったりします。
ですのでそうならないためにもしっかりとした見分け方を学んでいってください。
「短時間の継続」→現在進行形
進行形の基本となるニュアンスは『躍動感』です。
「今あなたのそばで・・・している」と言った「生き生きとした/活気付いた」感覚が常に伴ってきます。
そしてこの躍動感は何週間も何ヶ月も継続することはできません。
例えば、
【例文】
You are studying English.
(あなたは英語を勉強しています。)
これは、せいぜい英語を勉強する時間は2〜3時間といった「短時間の継続」であり、
何週間も何ヶ月も継続できるものではないから現在進行形なんだと考えればいいわけです。
「その時点で終了していない」→現在進行形
次に、以下の例文を確認してみてください。
【例文】
Dorothy was talking with Donna when I saw her yesterday.
(昨日私が見かけた時、ドロシーはドナとお喋りしていた)
ここで、
saw her 「彼女を見かけた」時刻が17時だったとすると、
ドロシーがドナと話していたのはその時刻の前後であるはずなので、おそらく16時50分あたりから17時10分あたりまで継続しているのだろうと推測できます。
つまり、「彼女を見かけた」一瞬の時点ではドロシーとドナのおしゃべりは終了していないので現在進行形ということになるのです。
「イライラ」を表す表現は現在進行形を使う
進行形には「苛立たしさを表す進行形」というのがあります。
ここでの進行形は「現在進行中のこと」ではなく、「いつも〇〇ばかりしていて困ったものだ」というニュアンスになるので要注意です。
この時、always「いつも」、constantly「たえず」、forever「ひっきりなしに」などと言った副詞を伴う場合が多いです。
【例文】
You were always complaining about others.
(あなたはいつも他人への不平ばかり言っていた)
上の英文では、「いつも不平ばかり言っていてウンザリ」というような苛立たしさのニュアンスがあるのでここでは進行形にします。
【例文】
Esther is constantly forgetting other people’s name.
(エスターは他の人たちの名前をいつも忘れてばかりいる)
同様に、こちらの文章も「名前をいつも忘れていて困ったものだ」という少し苛立ったニュアンスが伝わってくるので進行形にします。
ここでは「イライラ」を感じさせるような文章は進行形にすると言いましたが、
逆に「いつも・・・していてすごく立派だ」と言った「賞賛」を表す表現としても使われることがあるので注意してください。
現在進行形にしない動詞を見抜くポイント
「アグネスは性格的には彼女の父親に似ている」
という例文を考えてみると、
「『〜している』だから、答えは Agnes is resembling her father in character. になるんじゃないの?」
と思うかもしれません。
しかし残念ながら『resemble』は進行形にはならないのです。
実は動詞の中には進行形にならない動詞というものが存在し、
それを以下に列挙すると、
現在進行形を取らない動詞一覧:
like, love, hate, want, need, prefer, know, realize, suppose, mean, understand, believe, remember
belong, fit, contain, consist, seem
see, hear, smell, taste・・・
と莫大な量になります。
基本的には現在進行形にしない動詞はしっかりと覚えた方がいいと思うのですが、「いきなり全部覚えろ!」と言われてもそれはそれであまりに酷すぎると思うので、
進行形にならない動詞の見分け方から理解してゆっくり覚えていくことをお勧めします。
躍動感がない動詞→現在形
先ほども言いましたが、進行形のポイントは『躍動感』です。
躍動的な動きは、実際にあなた自身が表現してみせようとした時に簡単に表現することができます。
「走る」「眠る」「踊る」「歌う」などなら、やろうと思えばあなたは実際にできますよね??
つまり、これらは全て現在進行形になりうるということがわかります。
逆に、
「愛する」「含む」「記憶する」「信じる」「知っている」「所有する」を表現しろと言われてもどう表現したらいいかわからないですよね?
なので、躍動的なニュアンスが伴わないので現在進行形にはなり得ません。
「長時間の継続」を示す動詞→現在形
「長時間」のニュアンスは、初歩の段階では「1〜2週間以上」と考えれば大丈夫です。
例えば、野球部やサッカー部にbelong「所属する」するのであれば最低でも2週間ほどは所属しているはずですし、
love「愛する」も少なくとも2週間は愛し続けているはずです。
こんな感じで「長時間の継続は進行形にしない」というふうに考えれば、区別しやすくなるのではないでしょうか?
まとめ
現在形と現在進行形のニュアンスの違いをある程度は理解していただけたかと思います。
それにしても英語って最初はこういうところで躓いたりするものですから場数と慣れが必要ですね。
次回は現在完了形と過去形の違いについて解説していこうと思います。
それでは今回のお話は以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
関連記事:英語力アップにつながるアイテム・教材はこちら!
・語学アイテム
→周囲の雑音を消去してくれるノイキャン付きイヤホン、ヘッドホン
160ページ分の電子書籍を今だけ無料配布中
僕は大学2年の秋頃から
本気で英語を勉強し、
1年でTOEICスコアを420点から955点に
伸ばすことができました。
とはいえ、特別な才能があったわけでも
恵まれた環境で育ったわけでもないです。
もともとは勉強が嫌いで、
中学から英語を勉強してきたにもかかわらず、
大学2年までの8年間
何1つ成長しなかったダメ人間でした。
海外旅行では
誰にも喋りかけたりすることもできず、
惨めな日々を過ごしたこともあります。
英語なんて
ただの雑音としか聞き取れませんでした。
しかしそんな僕でも、
本格的に英語と向き合って
少しの間だけ真剣に取り組んだところ、
今でははっきりと
英語が聞こえて理解できるし
外国人と自然な会話が
できるようになりました。
なぜそんな状態から上達できたのか?
というと効率的な勉強法を知ったからです。
だからネイティブを相手にしても
緊張せずに話せるようになりました。
その経験から、生まれた環境は選べなくても、
勉強して、正しく成長すれば、
誰でも英語スキルを
身につけられると確信しています。
そして、そういう人が少しでも増えれば、
一人一人に活気が溢れて
たくさん人がトラやヒョウのように
世界を飛び回り、
世の中の価値やサービスが進化して、
世界はもっと良くなると本気で思っています。
そういった理念から、
僕がどのように英語学習に取り組み、
ゼロから今の英語力を築いていったのか、
その方法論を1つの書籍にまとめてみました。
科学的根拠のある
学術観点から考察して解説していますので
誰にでも当てはまる
普遍的な内容だと思います。
もし興味があればぜひ読んでみてください。
メールアドレスを入力すれば受け取れます。
※メルマガの解除はいつでも出来ます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
もしこの記事が役に立ったと思われたら、
SNS等でシェアしていただけると嬉しいです。
(すぐ下のボタンからシェアできます)