不定詞の形容詞的用法を徹底解説!to不定詞内の前置詞は省略可能か?

不定詞には名詞的用法形容詞的用法副詞的用法の3種類の用法があります。

 

今回は、その中の形容詞的用法について解説していこうと思っているのですが、形容詞的用法に悩まされている高校生は意外にも多いです。

 

特に、形容詞用法の悩みナンバー1である、

文末に前置詞が来た時
文中に前置詞が連続した時

の対処法には、半分以上の高校生がつまずいていると思います。

 

今回は、to不定詞(形容詞的用法)の基本的な部分から、こういった複雑そうな文章の解説までわかりやすく説明していきますので、ここで不定詞の形容詞的用法を克服して行きましょう。

 

それでは早速始めさせて頂きます。

不定詞の形容詞的用法とは?

まず、不定詞の形容詞的用法の基本的な特徴についてから軽くおさらいしていきましょう。

不定詞の形容詞的用法とは、簡単に言えば不定詞が名詞を後ろから修飾する用法のことを言います。

 

例えば、

a book to read「読むための本」

the air to breathe「息をするための空気」

the water to drink「飲むための水」

のように、to不定詞が直前の名詞に修飾されていることがわかります。

 

基本的には、

「…するための〇〇」
「…すべき〇〇」

というような訳し方で翻訳しておけばオッケーです。

 

ここまでの話が中学生のレベル。

ここからは少し高校生よりの話をしていこうと思います。

意味上の主語が加わった形容詞的用法の訳し方

高校英語になると、先ほど言った話に加えて「意味上の主語」を付け加えた用法も勉強します。

これは名詞的用法と同じように、意味上の主語はto不定詞の前に「for…」の形を使って示す事ができます。

 

下記にいくつか例文を列挙します。

 

a book for Alex to read「アレックスが読むための本」

the air for humans to breathe「人間が呼吸するための空気」

the water for them to drink「彼らが飲むための水」

 

このように、文の赤い部分が主語青い部分が述語の関係になっています。

この関係を使って、for以下の文が直前の名詞に修飾するように訳されます。

例えば、次の例文を使ってどのように訳されるか解説しましょう。

【例】

I have a book for you to read.

(あなたが読むべき本を私は一冊持っている)

 

この文も見たらわかる通り、a bookを後ろからfor you to read が修飾して「あなたが読むための本」という意味になっていますね。

 

関連記事

不定詞の名詞的用法で使われるfor〇〇to…構文も参照に!

不定詞の名詞的用法の導入、for〇〇to…構文の訳し方

to不定詞内の前置詞が連続したときは省略??

不定詞の形容詞的用法を勉強するとき、実際に多くの高校生が落とし穴にはまるところといえば、文中の前置詞の存在でしょう。

 

「どうして文末が前置詞で途切れていたり、
文中に前置詞が連続して使われていたりするの?」

 

上記のように、高校生の頭の中は『?』でいっぱいなのを僕は知っています。

 

なので、今から学び直して自分で説明できるぐらいのレベルまで持って行ってください。

 

それでは簡単な例文を見ながら前置詞の特徴を確認していきます。

【例】

Brian has no friend to talk with about the matter.

(ブライアンにはその問題について語り合える友人がいない)

 

この例文では、“friend to talk with”「語り合うための友人」の部分がポイントになります。

 

特に初心者が理解できないところが最後の前置詞”with”の存在です。

 

「この”with”は省略できるんじゃないの??」と言う質問が毎年非常に多く殺到しています。

 

この章では、

the bed to sleep in「眠るためのベット」

the desk to write on「書くための机」

the room to study in「勉強するための部屋」

・・・

 

というような英文がたくさん出てきますから、

「なぜ動詞の後ろにinとかonとかwithみたいな前置詞が付属しているのか??」

という部分をしっかりと解説できる状態にまでなっててもらいたいです。

自動詞とは、動詞と前置詞がくっついて初めて意味をなす

まず、

「”I talked with him.”」

という文章から考えてみましょう。

 

この文では、

“talk with…”が自動詞としてひとかたまりになって「…と話し合う」という意味になっている

というのがポイントです。

 

前置詞”with”が”talk”と平等の仲間になって、はじめて「…と話し合う」という意味を保つことができます。

 

ですので、、、

“I talked with him.”(…と語り合う)

“a friend to talk with“「語り合うための友人」

“Brian has no friend to talk with about the matter.”
「ブライアンはその問題について語り合うための友人がいない」

 

このように”talk with”を1つのまとまりとして不定詞の形容詞的用法に組み込まれる場合があるので十分に気をつけてください!

 

同じようにして他の例についても理解できるはずです。

 

自動詞の例1

“I sleep in the bed.”(…に入って眠る)

“the bed to sleep in
「入って眠るためのベッド」

“I write on the desk.”(…の上で書く)

“the desk to write on
「上で書くためのデスク」

“I study in the room.” (…の中で勉強する)

“the room to study in
「中で勉強するための部屋」

さらに、

自動詞の例2

“She cuts with a knife.”(…を使って切る)

“a knife for her to cut with
「彼女が切るために使うナイフ」

“Nancy sits on a chair.”(…の上に座る)

“a chair for Nancy to sits on
「ナンシーが座るための椅子」

というような感じで、不定詞の意味上の主語”for…”も付け足すことも可能です。

形容詞的用法の簡単なクイズ

それでは、不定詞の形容詞的用法について理解できているかどうかの確認として、簡単なクイズをやってみましょう。

 

クイズ

Q.(  )の中に当てはまる単語を補え

・このドアをあける道具を何か持ってきてください

=Bring me something (  )(  )this door(  ).

 

鍵がかかったドアを無理やりこじあけるシチュエーションを考えてみてください。

 

どうでしょうか??

 

ここであなたがまず最初に思い浮かべて欲しいのが、「”something”にかかる不定詞は何か?」ということです。

 

そこで最初に、

I open the door with something.

という文章を考えてみると、

 

「open〇〇with…」がセットで「…を使って〇〇を空ける」という意味がわかれば、文末の(  )に”with”を入れる事ができるはずですね。

 

ちなみにこの場合の”with”は、「道具を表す前置詞」と呼ばれたりします。

 

よって、このクイズの解答は、

 

Answer.

→Bring me something ( to )( open )this door( with ).

 

という答えになります。

まとめ

今回はto不定詞の形容詞的用法についてまとめてみました。

 

しかし、「形容詞的用法」でつまずいてしまう人は意外なほど多いのが実際のところです。

 

そういう人たちは、文中で「なんで最後に前置詞が付属しているのか?」と言う疑問を曖昧なままにゴマかしてしまいがちなので、特に前置詞の説明については何度も注意深く読んで頂けると幸いです。

 

次回は不定詞の副詞的用法について解説していきます。

 

 

それでは今回のお話は以上です。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。
 

⚠️注意⚠️

※このブログでは、閲覧者の悩みを優先的に解決するために英文法を日本語で解説していますが、英語を日本語で学ぶことは推奨していません。

詳しくはこちらで解説していますが、ご理解の方よろしくお願い致します。

関連記事:英語力アップにつながるアイテム・教材はこちら!

・語学アイテム

周囲の雑音を消去してくれるノイキャン付きイヤホン、ヘッドホン

 160ページ分の電子書籍を今だけ無料配布中

僕は大学2年の秋頃から
本気で英語を勉強し、
  1年でTOEICスコアを420点から955点
伸ばすことができました。

 

とはいえ、特別な才能があったわけでも
恵まれた環境で育ったわけでもないです。

 

もともとは勉強が嫌いで、
中学から英語を勉強してきたにもかかわらず、
大学2年までの8年間
何1つ成長しなかったダメ人間でした。

 

海外旅行では
誰にも喋りかけたりすることもできず、
惨めな日々を過ごしたこともあります。

 

英語なんて
ただの雑音としか聞き取れませんでした。

 

しかしそんな僕でも、
本格的に英語と向き合って
少しの間だけ真剣に取り組んだところ、

今でははっきりと
英語が聞こえて理解できるし
外国人と自然な会話が
できるようになりました。

 

なぜそんな状態から上達できたのか?
というと効率的な勉強法を知ったからです。

 

だからネイティブを相手にしても
緊張せずに話せるようになりました。

 

その経験から、生まれた環境は選べなくても、
勉強して、正しく成長すれば、
誰でも英語スキルを
身につけられると確信しています。

 

そして、そういう人が少しでも増えれば、

 

一人一人に活気が溢れて
たくさん人がトラやヒョウのように
世界を飛び回り、
世の中の価値やサービスが進化して、

世界はもっと良くなると本気で思っています。

 

そういった理念から、
僕がどのように英語学習に取り組み、
ゼロから今の英語力を築いていったのか、
その方法論を1つの書籍にまとめてみました。

 

科学的根拠のある
学術観点から考察して解説していますので
誰にでも当てはまる
普遍的な内容だと思います。

 

もし興味があればぜひ読んでみてください。

電子書籍「独学英語マニュアル」を読んでみる

 

メールアドレスを入力すれば受け取れます。

 ※メルマガの解除はいつでも出来ます。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

もしこの記事が役に立ったと思われたら、
SNS等でシェアしていただけると嬉しいです。
(すぐ下のボタンからシェアできます)


『言語習得理論』×『英語』
独学英語マニュアル






「ロジカルに英語を効率よく勉強しよう」というのをコンセプトに、初心者が独学でTOEIC900点を突破する英語学習法を公開中