時制の問題をどう対処すべきか?英語時制の使い分けポイントは4つ!

どうも、タカツです。

 

英語を勉強するにあたって、『時制』の理解は絶対に避けては通れません。

 

というのも、時制を知らなければ英文を読んでいるときに「現在か過去か未来か」という時間軸がごちゃごちゃになってしまうからです。

 

「そんなことあるか!」

 

とあなたは思ったかもしれません。

 

しかし実際に、大学入試やTOEIC受験の現場で点数を落としがちな分野が『時制』なんですね、、、。

 

というわけで、この記事では時制の使い分け方法を、ポイントを明確にしながら書いていこうと思います。

 

基本は、

・時間軸を数直線で考える

 

というのを意識すれば、テストなどで問題文に惑わされにくくなり、偏差値やTOEICの点数が数段と良くなります。

 

時制を攻略するカギは時間軸を明確化させること!

時制を攻略するときに重要になってくるのが、『時間軸を明確にさせる』ということです。

 

時間軸をしっかりと明確化させておくことで、英文を読んでいる最中、『場面の移り変わり』や『現在からずれた話』をされたときに、

「どこの時間帯でしゃべっているのか」

 

が、手に取るようにわかります。

 

なので、文法の問題を解くときだけじゃなくて、長文を読んでいるときにも時制に関して疑問点があれば、1本の数直線を書いて時間軸を明確化させてみてください。

 

書き方は、これから紹介する写真のように、一本の数直線上に点を打って時間を書き込んでいく感じです。

 

英文を読みながら紙に書いた数直線上に点を売っていく訓練を積んでいくだけでも、読解スピードや解答速度が以前と全然変わってきます。

 

慣れるまでは紙に書いていって、時間の前後関係をはっきりさせて時間軸の混乱を避けておくことがオススメです。

 

時制の使い分け方4選!

 

ここからは時制の使い方を一挙公開していきます。

 

時制を極めるための重要なポイントは全部で4つですので、1つずつ確認していきましょう。

 

『現在-現在』と『現在-過去』の使い分け

まずは『現在-現在』、『現在-過去』の違いについて迫っていきます。

 

・現在-現在

『現在-現在』構文は例えば以下のような例文のことを指します。

 

『現在-現在』構文の例

It seems that she is rich.

(彼女は今、お金持ちのように思えます)

 

この例文を見て分かる通り、seemsとisが両方とも現在形なので『現在-現在』構文というわけです。

(『現在-現在』構文というのは僕が勝手に名付けました。)

 

seemsとisがどちらも現在形ということは、「お金持ちである」のと、「そう思える」というのは同時なのだということが以下の数直線上でわかりますね。

 

・現在-過去

次に、『現在-過去』構文について解説していきます。

 

以下の例文を見てみましょう。

 

『現在-過去』構文の例

It seems that she was rich.

(彼女はかつて、お金持ちだったように思えます)

 

この文中の2つの動詞seemsとwasに注目です。

 

ここでは、主節の動詞seemsが現在形なのに対して、wasは過去形になっています。

 

すると、「彼女がお金持ちだった」というのは過去のことで「そう思えます」というのは現在を示しています。

 

よって、訳としては、

「彼女は今は貧乏だけど以前はお金持ちでした」

というようなニュアンスになるんですね。

 

これも1本の数直線上で図解してみれば、下のようになります。

『過去-過去』と『過去-過去完了』の使い分け

次に『過去-過去』と『過去-過去完了』の違いについて説明していきます。

 

・過去-過去

『過去-過去』構文の例

It seemed that he knew the truth.

(彼はそのとき、その真実を知っているように思えた)

 

この例文で注目して欲しいのは、seemedとknewです。

 

seemedとknewはどちらも過去形ですから、「真実を知っている」のと「そう思えた」は同じ時間軸になっているわけです。

 

これを図解すれば、下のようになります。

 

・過去-過去完了

『過去-過去完了』構文の例

It seemed that he had known the truth.

(彼はそれ以前にその真実を知っていたように思えた)

 

こちらも考え方はさっきと同じで、まず文中の2つの動詞seemedとhad knownに注目します。

 

ここではseemedが過去形なのに対して、had known the truthは過去完了形です。

 

だとすると、「真実を知っていた」のは「そう思えた」ときよりも以前という前後関係がはっきりと理解できるはずです。

 

「先月から彼はこの話の真実を知っていたんじゃないか?」

という感じの場面を想像してみればより分かりやすいと思います。

『絶対に変化しない真実』は常に現在形

次に3つ目のポイントを説明します。

 

以下の問題に注目してみましょう。

問題

()に当てはまる単語を記入せよ

He thought that water (   )at 100℃.

「彼は水は100℃で沸騰すると考えていた。」

 

この問題では一見、thoughtにつられて「沸騰する”boil”」を過去形にした、boiledが答えなんじゃないかと思いそうになります。

 

ですが、この文では時間軸を数直線上にして考える手法は一切使えないんです。

 

実はこの問題文は「時制の考えの例外」の1つで、『絶対に変化しない真実』は現在形で表すという原則があります。

 

つまり「水は100℃で沸騰する」というような『条件や状況によって変化することのない』出来事は、時制の前後関係などは一切無視して常に現在形を使わなければいけないんです。

 

なのでここでは、boiledではなくて3単元のsをつけた現在形のboilsが正解です。

 

少し難しいと思う方は、理科の教科書に載っているような『科学的根拠のある絶対に変化しない事実』は現在形だと思っていただければ問題も解きやすくなるはずです。

 

『歴史上の出来事』は常に過去形

 

4つ目のポイントは、『歴史上の出来事』に関する英文についてです。

 

問題

()に当てはまる単語を記入せよ

I learned that Gulf War (   )in 1991.

「私は湾岸戦争が1991年に始まったと習いました」

 

この問題も、数直線上に時間を整理してみると過去完了形(ここではhad broken out)を入れたくなりがちです。

 

ですがこの問題文でもこのようにはいかなくて、had broken outにしてしまった瞬間に謝りになってしまいます。

 

答えは、”broke out“です。

 

理由は、『歴史上の事実は過去形で表す』という原則があるためです。

 

『歴史上の事実』と言えるものは、主節の動詞との時間的前後関係を考える必要なしに全て過去形にしなければいけません。

 

「はっ?そんなのむずくね?」

と思う人は、じっくり考えて見てください。

 

もし、『歴史上の事実は過去形で表す』という原則がなかったとしたら、「いちいち他の動詞との前後関係」を考えなければいけなくなります。

 

しかし、歴史というのは過去の出来事が限りなく存在します。

 

お互い時制を使って前後関係を明らかにしていくとしたら、時制がいくらあっても足りなくなります。

 

要するに、

「卑弥呼」→「聖徳太子」→「平城京」→「平安京」→「鎌倉幕府」→「足利尊氏」→・・・

というふうに時代が進んでいくと、時間軸もバラバラに違ってきますから、

 

「卑弥呼」の時代なんか、「had had had had had ・・・」と表現しなければいけなくなってしまいますよね、、。

 

こんな表現、誰も見たことないでしょう。

 

英語ではこのようなことにならないために、あらかじめ『歴史上の事実は全て過去形』というルールを作ってしまったわけです。

 

まとめ

今回は、時制で間違いやすそうなところを4つのポイントにまとめて紹介してみました。

 

もう一度簡単にまとめると、下記の通りとなります。

まとめ

・時制を考えるときは数直線上に図解しながら考える

・ただし『不変の真実』と『歴史上の出来事』には通用しない

 

後はさっき言った4つのポイントを意識しながら問題集などでトレーニングしていってください。

 

それでは今回のお話は以上です。

 

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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