副詞still、yet、alreadyの違いを徹底分析!否定notの位置には注意しよう

↑この記事が「役に立つ!」と思ったなら、シェアして頂けると嬉しいです^^↑

英語研究家のタカツです。

 

本日お話しする内容は

stillとyet、yetとalreadyなどの違い

についてです。

 

still、yet、alreadyは同じような訳があって、見分けることが難しかったりしますよね。

 

今回は、still、yet、alreadyの違い否定形のnotの位置を徹底分析し、ブログにまとめてみました。

 

結論はこんな感じです。

 

タカツ
still、yet、alreadyの違いは『訳』よりも『場面や感情』を意識した方が理解しやすい!

 

そういうわけで、具体的にどんな違いがあるのか見ていきましょう。

stillは動きや変化がないイメージで考える

stillは形容詞の表現だと

「静かな」
「しんとした」
「音のしない」
「黙った」

という感じの意味になります。

 

訳を見たら分かると思いますが、

これらは全て
『動きや変化がない』
イメージが湧きますよね。

 

なので、stillが副詞として使われた場合も同様に、動きや変化がないイメージで考えればいいわけです。

 

副詞stillの意味は

「それでもなお」「いまだに」

といった意味になります。

 

ちなみにLongman英英辞典で意味を調べてみると、

still = up to a particular point in time and continuing at that moment:

引用:Longman Dictionary of American English

という意味になり、若干日本語の意味とはずれたニュアンスですので注意してください。

 

これらの定義を踏まえて次の例文を見てみましょう。

 

【例文】

He is still angry.
(彼はまだ怒っています)

 

上の例を見ると、

彼は2時間前も怒っていたし、2時間経ってもいまだに怒っている

というような、怒りの変化がない場面がイメージできます。

yetは疑問文と否定文に使われる

yetは主に疑問文と否定文の場合に使われます。

 

しかし、疑問文の場合と否定文の場合とでは意味が異なってきますので注意が必要です。

 

まず、Longman英英辞典で意味の定義を確認してみましょう。

yet = used in negative statements and questions to mean “at the present time” or “already”:

引用:Longman Dictionary of American English

 

英英辞典で調べてみても疑問文や否定文にyetがつくということが書かれています。

 

疑問文

疑問文の場合だと、

「もう」「もう既に」

というような意味になり、次のように使われます。

 

【例文】

Have you done your homework yet?
(もう宿題はやりましたか?)

 

ここで重要なのが、yetの疑問形は

「〇〇し終わっているはずだろうけど、もう〜したの?」

というふうに、

『あらかじめ想定しておきながら、確認のために質問する』

場合に使われるということです。

 

上の例文だと、

「(宿題は終わっているはずだろうけど)もう宿題はやったんですか?」

というようなニュアンスです。

 

また、Have you done…と現在完了形で使われていますが、現在完了形については下記の記事で紹介していますのでこちらをどうぞ。

 

否定文

続いて、yetの否定文は

「まだ」「いまだに」

というような意味になります。

 

これは訳を見ていただけると分かる通り、yetの否定文はstillと非常に意味が近いんですね。

 

しかし、否定文を考えるときはstillのyetの区別はすごく重要になってきます。

 

その理由はnotの位置がstill、yetによって変わってくるからです。

 

否定notはstillの場合とyet場合で位置が違う

ここで、stillとyetの否定文の識別方法について説明していきます。

 

大学入試の現場では、よくstillとyetを識別させるような問題が出題されます。

 

ここは注意深く勉強していく必要がありますね。

 

例えば次のような問題です。

 

問題:(  )内に当てはまるものを以下の選択肢から選べ

I have told Sara several times, but she (  )does not understand.

訳:私はサラになんども言いましたが、彼女はまだ理解していない

【選択肢】
①yet
②still

 

これはstillとyetを選ばせる選択問題として有名で、問題を解くにはnotの位置が重要になってきます。

 

そこで、英語の世界では次のようなルールがあることを覚えておいてください。

 

still、yetを識別するルール

notはstillの後、もしくはyetの前に置く

 

緑で囲った部分のルールに従って、もう一度問題を見てみましょう。

 

ここで①のyetを考えてみると、yetがnotの前にきてしまっているので、語順が間違いということです。

 

なので正解は②番で、

she still does not understand.

となります。

 

ですが、もしここでどうしてもyetを使いたいのであれば、yetをnotの後ろに持っていってあげて、

she does not understand yet.

にすれば正解の文になります。

 

alreadyはyetの疑問文の違い

alreadyは、

「もう」「もう既に」「こんなに早く」

というような意味で、yetの疑問文と似ています。

 

Longman英英辞典で意味を調べてみても

already = before a particular time / sooner than expected:

と、さほど意味に大きなズレはなさそうです。

 

ですが、疑問文で使われるalreadyはyetのニュアンスで使われないことに注意してください。

 

alreadyが使われるポイントは次の通りです。

疑問文でalreadyを使う2つのポイント

肯定の返事を期待するときに使う

予想しなかったことに、驚きや意外さの感情を表現するときに使う

 

例えば①番だと、

Have you already met Brian?
「もうブライアンには会ったんですか?」

という感じです。

 

これは、

「はい、会いました」という肯定の返事を期待したとき

の表現ですね。

 

なので、ここではyetではなくalreadyを使うのが正しい使い方になります。

 

②番であれば、

Alex hasn’t come already , has he?
「アレックスがもう来ちゃったんですか?」

というような表現で使われます。

 

「まさかもう来ちゃったの?」

という驚きや意外さの感情が読み取れます。

 

また、alreadyは肯定文としても使われます。

 

例えば、下記の例文がその例です。

 

【例文】

He has already got the result of TOEIC test.
(彼はもうTOEICの結果を受け取りました)

 

このように、

「もう〜しました」

というニュアンスでも使われます。

 

まとめ

以上が、still/yet/alreadyの違いでした。

 

訳が似ていても、イメージで覚えていけば無理なく攻略できそうですね。

 

そして、今回はstill/yet/alreadyの英英の意味についても紹介しました。

 

僕は普段英単語の意味を調べる際はLongmanアメリカ英英辞典を使っているのですが、英英辞典を使う理由としては、英語と日本語とでは意味の切り取られ方に違いがあるからです。

 

 

Longmanアメリカ英英辞典については下記のものを使用すればWEB版の辞書と紙の辞書両方が手に入ってお得です。

 

こちらもよかったらご参考に。

 

さて、still, yetの否定文の位置なのですが、

still←not→yet

の順番が原則です。

 

こちらは今回の重要ポイントなので、しっかりと確認しておいてください!

 

それでは今日はこんな感じで終わります。

 

英文法についてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてみてください。

 

関連記事

英文法について

トップページのカテゴリーに英文法の知識を色々と載せています

 

また、英語の勉強方などが知りたいって方はこちらの記事へどうぞ

 

それでは最後まで読んで頂きありがとうございました。

関連記事:英語力アップにつながるアイテム・教材はこちら

・語学アイテム

周囲の雑音を消去してくれるノイキャン付きイヤホン、ヘッドホン

 160ページ分の電子書籍を今だけ無料配布中

僕は大学2年の秋頃から
本気で英語を勉強し、
  1年でTOEICスコアを420点から955点
伸ばすことができました。

 

とはいえ、特別な才能があったわけでも
恵まれた環境で育ったわけでもないです。

 

もともとは勉強が嫌いで、
中学から英語を勉強してきたにもかかわらず、
大学2年までの8年間
何1つ成長しなかったダメ人間でした。

 

海外旅行では
誰にも喋りかけたりすることもできず、
惨めな日々を過ごしたこともあります。

 

英語なんて
ただの雑音としか聞き取れませんでした。

 

しかしそんな僕でも、
本格的に英語と向き合って
少しの間だけ真剣に取り組んだところ、

今でははっきりと
英語が聞こえて理解できるし
外国人と自然な会話が
できるようになりました。

 

なぜそんな状態から上達できたのか?
というと効率的な勉強法を知ったからです。

 

だからネイティブを相手にしても
緊張せずに話せるようになりました。

 

その経験から、生まれた環境は選べなくても、
勉強して、正しく成長すれば、
誰でも英語スキルを
身につけられると確信しています。

 

そして、そういう人が少しでも増えれば、

 

一人一人に活気が溢れて
たくさん人がトラやヒョウのように
世界を飛び回り、
世の中の価値やサービスが進化して、

世界はもっと良くなると本気で思っています。

 

そういった理念から、
僕がどのように英語学習に取り組み、
ゼロから今の英語力を築いていったのか、
その方法論を1つの書籍にまとめてみました。

 

科学的根拠のある
学術観点から考察して解説していますので
誰にでも当てはまる
普遍的な内容だと思います。

 

もし興味があればぜひ読んでみてください。

電子書籍「独学英語マニュアル」を読んでみる

 

メールアドレスを入力すれば受け取れます。

 ※メルマガの解除はいつでも出来ます。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

もしこの記事が役に立ったと思われたら、
SNS等でシェアしていただけると嬉しいです。
(すぐ下のボタンからシェアできます)


『言語習得理論』×『英語』
独学英語マニュアル






「ロジカルに英語を効率よく勉強しよう」というのをコンセプトに、初心者が独学でTOEIC900点を突破する英語学習法を公開中