どうも、タカツです。
「ああ、俺リスニング苦手だ…」
「TOEIC受けて何も聞き取れなかった…」
こんな感じで絶望している人って結構いますよね。
僕もTOEICを初めて受けた時はこんな感じでした。
TOEICのリスニング試験を受けたときはマジで何を言っているか分からなかったので、英語に対する自信がなくなったのと同時にTOEICという文字すら記憶から消し去ろうとしてました。
でもTOEICを受けて自信をなくしてから1ヶ月後、
「もうちょっと頑張ってみるか」
と思って色々と英語について調べてみたところ、
英語と日本語の言語の性質って全然違うんだな
ってことに気づいたんです。
これを知って勉強を再開してからのTOEICスコアの伸びが全然違ったので、今回の記事でシェアさせていただきます。
結論から言うと、
だということです。
正直『音』の学習なしにリスニング練習に取り組んでもリスニング力はほとんど伸びません。
その理由と僕が実際に実践したリスニング勉強法について、今回は解説していきます。
目次
初心者がリスニングの勉強をしてもリスニング力が伸びない理由
初心者の方がリスニング学習をどれだけ頑張っても伸びないのは、次の3点があるからだと思っています。
・英語には日本人が
聞き取れない音がある
・音が繋がったり
脱落したりと音声変化が起こる
・英語と日本語の周波数帯が違う
他にも例をあげたらいっぱいあるのですが、大まかに切り分けるとこの3つです。
ちなみに初心者というのは、
「TOEIC600点以下」
「海外経験なしの純ジャパ」
という感じで思っておいてください。
それでは具体的に説明していきます。
英語には日本人が聞き取れない音がある
実は、英語には日本人が聞き取れない音がたくさん存在します。
その理由は、
英語の音韻の種類が
日本語の音韻よりも圧倒的に多い
からです。
例えば、日本語の母音の数はa,i,u,e,oの5つしかありません。
しかし、英語の母音の数は30近くあると言われています。(詳しくは以下の記事を参考)
なので、リスニングよりもまずは音韻の勉強をしていかないと、聞こえない音韻だらけで結果的にリスニング力は伸びてこないのです。
英語学習をサボっているわけでも努力しているわけでもないのに全くTOEICスコアが上がらないという原因は、聞き取れない音に関する勉強ができていないからです。
音が繋がったり脱落したりと音声変化が起きる
これもあまりよく知られていないのですが、英語には単語と単語の発音がくっついたり脱落したりします。
例えば、get in という言葉を発音する時に
「ゲットイン」
というふうには発音しないんです。
正しくは”get”と”in”がくっついて“ge-din(ゲディン)”と発音します。
同様にgoing toという言葉も発音の際には、”going”と”to”がくっつき、tが脱落して“gonna(ガナ)”のように発音されます。
英語と日本語の周波数帯が違う
日本人が英語を聞き取れない理由の3つ目として、英語と日本語の周波数の差がある点です。
英語と日本語の周波数は以下の通りです。
日本語: 125~1,500Hz
英語: 750~5,000Hz(ブリティッシュEnglishは、2,000~12,000Hz)
参考URL:日本人は英語の周波数が聞き取れないの真意と対策
これを見てみると、英語の方が周波数が高いということが分かりますね。
つまり、
低い周波数で音声を聞き取る癖がついている日本人は、高い周波数の英語の音声を拾いにくいということです。
なので、英語の周波数に慣れるためには多聴をしていくことも大切になってきます。
発音が理解できたとしてもナチュラルな英語の音に慣れるには相当の時間がかかるので、
音の学習の後はどんどん英語を聞いて耳を慣らしていくことが大切です。
『音→多聴』
の順に勉強をしている人は、ただ闇雲にリスニング練習をしている人と比べると、圧倒的にリスニング力の伸び方は違ってきます。
音の練習を挟んでいる人は、間違いなく周りのライバルをごぼう抜きにできるでしょう。
僕がTOEICで900点以上とったリスニング勉強の3ステップ
それでは僕が実際にやってたリスニングの勉強を3段階に分けてお話ししていきます。
「TOEIC900点とる!」
って思って戦略を立てた勉強法なので効果抜群だと思いますが、
それまでの道のりは結構なものでした。
なので、ここでリスニングの勉強の方向性を定めた後はとにかく量をこなして勉強してみてください。
まずは音を学ぶ
ステップ1は音の学習です。
さっきも言った通り、音や発音の理解なしに英語を聞き取ることは不可能です。
なので最初は
徹底的に音の仕組みやルールを理解していきましょう。
ここで、具体的に僕がどうやって音の勉強をしていたのかというと、僕は『ニック式英会話』というYoutube動画を使って英語の音について勉強していました。
英語の音のルールや音声変化について徹底的に分析した教材なので、すごくおすすめです。
特に以下の
「この英語、聞き取れるかな?」を視聴するのがかなり有効なのでこの際にぜひ視聴しておきましょう。
もし今あなたが音の勉強をせずに英会話スクールや動画教材、その他問題集でTOEICのリスニング対策をしようと思っているのであれば、
一度学習の方向性を変えてみることをオススメします。
ディクテーションで音声学習に磨きをかける
ステップ2はディクテーションです。
ディクテーションは
「聞いた音声を書き出す」
という意味で、
音についてある程度理解が深まったら次にディクテーションでしっかりと音を聞き取れるか確認していきます。
この時、ディクテーションで聞いた音を書き取れなかった英語は何度も何度も聞き直して
という部分を考えていくことが重要です。
納得がいかなかったら弱点を分析して音声変化の復習をしていき、弱点を少しでも減らすことが大事になってきます。
ディクテーションの勉強に関しては、当時の僕はDVDを使って映画を見ながらやっていたのですが、最近はディクテーション専用のアプリがあるのでそちらを活用することをおすすめします。
中でもおすすめなのが、
TEDICT
というアプリです。
TEDICTに関しては、以下の記事に使い方をまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてみてください。
TOEIC問題集を使って多聴を繰り返す
ディクテーションもある程度できるようになってこのステップまできたら、TOEICのリスニングはかなり聞き取れているんじゃないかと思います。
ディクテーションで音声がほぼほぼ聞き取れるようになったら、TOEIC問題集を使って実践演習をやっていってください。
ここで僕が使っていた問題集は
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』
というシリーズです。
僕は当時、公式TOEIC Listening & Reading 問題集3を使っていたのですが、2022年版だと9が発売されているので最新版を紹介しておきます。
→公式TOEIC Listening & Reading 問題集5
これも間違って聞き取れなかった部分は何度も何度も繰り返し聞き取ることが大切です。
繰り返し聞き取って「なぜ聞き取れないか」を試行錯誤していくことで、TOEICレベルのリスニングはほとんど聞き取れるようになります。
リスニングは難しいと思われがちですが、勉強の順番さえ間違えなければ初心者でも悠々にTOEICのリスニングセクションを攻略できます。
どうしてもリスニングができないと思っている方は、まずはリスニングの勉強以前に『音』の学習から入ってみることをおすすめします。
『音の学習』→『多聴』
という順番で勉強していけば、初心者の方でもリスニングはすごく楽に聞き取れるようになりますので、
リスニングの勉強に悩んでいる方は、今回説明した3ステップを取り入れて勉強に活用してみてください。
それでは今回のお話は以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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僕は大学2年の秋頃から
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