どうも、タカツです。
前回の記事では、分詞には
『現在分詞(”~ing”)』や『過去分詞(”~ed”)』といった2種類の形がありました。
この現在分詞と過去分詞には、
用法の違いから名詞への修飾の仕方など、
色々とルールがあったので、
少し理解が大変だったかもしれません。
現在分詞と過去分詞の
基本的なルールに関しては
前回の記事を参考にして見てください↓
しかし、分詞の中には、
「これって現在分詞?、それとも過去分詞??」
というような混乱を招くものも多く存在します。
“excite”や“amuse”、“tire”などがその代表例です。
例えば、下記の2択の問題を見て見てください。
以下の選択肢から正しいものを選べ
He looks very (①tiring ②tired).
このような選択問題が与えられた時、
あなたはどちらを選択しますか?
「“疲れている”という様子を示しているから
“tiring”が正解!」
このように、①を選んでしまいがちですが、
実は②が正解になります。
結構紛らわしいですね。
今回は、このような
紛らわしい『現在分詞』と『過去分詞』
の見分けるコツを例文を交えながら解説していきます。
分詞の本質的な話からまとめているため、すごく勉強になると思います。
それでは早速みていきましょう!
目次
現在分詞・過去分詞を見分ける最大のコツとは?
現在分詞と過去分詞を見分ける最大のコツは、訳し方にあります。
現在分詞と過去分詞を見極める際、ある程度は訳し方を固定化させておかないと、かえって混乱してわからなくなってしまうので注意です。
ですので、
少なくとも文法問題を解くときには
素直にテンプレート化させた訳を
当てはめてみてください。
現在分詞と過去分詞の訳し方
結論から言いますが、
現在分詞と過去分詞の訳し方は
下記のとおりです。
現在分詞:元々の動詞の意味に「〜ような」を付け加えたもの。
過去分詞:元々の動詞の意味に「〜られた」を付け加えたもの
(このように、直訳的な認識が最も重要です。)
これを妙に意訳して文法問題に取り組んでしまえば、問題の落とし穴にハマりがちで、よく間違えてしまいます。
なので、初心者の方であるほど
文法問題は直訳で考えていくことを
お勧めします。
混乱しがちな分詞は全部で11個ほどあるので、
それを現在分詞と過去分詞に分けて
どう訳していけばいいかを説明していきます。
混乱しがちな現在分詞と過去分詞一覧
下記、混乱しがちな分詞を
分かりやすくまとめておきました。
元々の意味に
現在分詞であれば「〜ような」を付け足し、
過去分詞だと「〜られた」
を付け足しているだけなので、
全く複雑性は帯びていません。
(1)excite「ワクワクさせる」
→現在分詞:exciting
「ワクワクさせるような」
→過去分詞:excited
「ワクワクさせられた」
(2)disappoint「失望させる」
→現在分詞:disappointing
「失望させるような」
→過去分詞:disappointed
「失望させられた」
(3)discourage「落胆させる」
→現在分詞:discouraging
「落胆させるような」
→過去分詞:discouraged
「落胆させられた」
(4)amaze「びっくりさせる」
→現在分詞:amazing
「びっくりさせるような」
→過去分詞:amazed
「びっくりさせられた」
(5)interest「興味を持たせる」
→現在分詞:interesting
「興味を持たせるような」
→過去分詞:interested
「興味を持たされた」
(6)tire, exhaust「疲れさせる」
→現在分詞:tiring, exhausting
「疲れさせるような」
→過去分詞:tired, exhausted
「疲れさせられた」
(7)injure, hurt, wound「怪我させる」
→現在分詞:injuring, hurting, wounding
「怪我させるような」
→過去分詞:injured, hurt, wounded
「怪我させられた」
(8)bore「退屈させる」
→現在分詞:boring
「退屈させるような」
→過去分詞:bored
「退屈させられた」
(9)confuse「混乱させる」
→現在分詞:confusing
「混乱させるような」
→過去分詞:confused
「混乱させられた」
(10)amuse「楽しませる」
→現在分詞:amusing
「楽しませるような」
→過去分詞:amused
「楽しまされた」
(11)satisfy「満足させる」
→現在分詞:satisfying
「満足させるような」
→過去分詞:satisfied
「満足させられた」
どうでしょうか。
一通り一覧表を見たところで、次からどのようにして問題を解いていくべきかを問題例と一緒に解説していきます。
間違いやすい分詞の代表的な問題例
分詞の問題の代表例を
4つほど説明していきます。
1つ1つ確認していきましょう。
【例題】
以下の選択肢から正しいものを選べ
(ⅰ) He has a very(①tiring ②tired)job .
( )内の元々の動詞“tire”は
「疲れさせる」という意味で、
“tiring”は「疲れさせるような」
“tired”は「疲れさせられた」
になります。
この2つを上の文に当てはめてやれば、
「彼はとても疲れさせる
仕事を持っている(している)」
が文脈的に適切だとわかりますね。
よって、①が正解になります。
【例題】
以下の選択肢から正しいものを選べ
(ⅱ)He looks very (①tiring ②tired).
(ⅱ)も”tire”の問題。
これは、①を選択して
「彼はとても疲れているように見える」
と答えたいところですが、
“tire”は「疲れさせる」が正しい日本語訳です。
しかし、
「彼は疲れさせるように見える」
となって意味不明な訳になってしまいます。
なのでここは、
「疲れさせられた」様子を表す意味として、
②の”tired”を選択するのが正しい判断です。
【例題】
以下の選択肢から正しいものを選べ
(ⅲ)This is an(①exciting ②excited) experience.
( )内の元々の動詞“excite”は「ワクワクさせる」という日本語訳で、”-ing”, “-ed”を付けることで次のような訳になります。
“exciting”:「ワクワクさせるような」
“excited”:「ワクワクさせられた」
上の例文と照らし合わせてみれば分かる通り、
②のように「”This”がワクワクさせられた」
なんてことはないでしょう。
よって、
「これはワクワクさせるような経験」
という訳の①が正解です。
【例題】
以下の選択肢から正しいものを選べ
(ⅳ)We feel(①boring ②bored)and sleepy in her lesson.
( )内の元々の動詞“bore”は「退屈させる」という日本語訳になります。
“-ing”, “-ed”を付けることで次のような訳になります。
現在分詞“boring”:「退屈させるような」
過去分詞“bored”:「退屈させられた」
上記和訳を比較すればすぐにわかると思いますが、
『退屈させるような』lessonを聞かされて、私たちは『退屈させられた』と感じている
わけですだから、(ⅳ)は②が正解になります。
まとめ
いかがでしたか?
問題例を見てみると、
少し紛らわしい要素もありますが、
訳し方と文脈を意識しながら勉強すると
すぐに慣れると思います。
現在分詞と過去分詞の見分ける
最大のコツはとにかく直訳に訳すことです。
変な意訳はできるだけ
避けるように心がけてください。
この類の問題は頻繁に出題されますので、
注意しておいてください。
以上、参考にしていただければ幸いです。
次回からはSVOC構文の訳し方、ルールについて解説していきます。
それでは今回のお話は以上です!
関連記事:英語力アップにつながるアイテム・教材はこちら!
・語学アイテム
→周囲の雑音を消去してくれるノイキャン付きイヤホン、ヘッドホン
160ページ分の電子書籍を今だけ無料配布中
僕は大学2年の秋頃から
本気で英語を勉強し、
1年でTOEICスコアを420点から955点に
伸ばすことができました。
とはいえ、特別な才能があったわけでも
恵まれた環境で育ったわけでもないです。
もともとは勉強が嫌いで、
中学から英語を勉強してきたにもかかわらず、
大学2年までの8年間
何1つ成長しなかったダメ人間でした。
海外旅行では
誰にも喋りかけたりすることもできず、
惨めな日々を過ごしたこともあります。
英語なんて
ただの雑音としか聞き取れませんでした。
しかしそんな僕でも、
本格的に英語と向き合って
少しの間だけ真剣に取り組んだところ、
今でははっきりと
英語が聞こえて理解できるし
外国人と自然な会話が
できるようになりました。
なぜそんな状態から上達できたのか?
というと効率的な勉強法を知ったからです。
だからネイティブを相手にしても
緊張せずに話せるようになりました。
その経験から、生まれた環境は選べなくても、
勉強して、正しく成長すれば、
誰でも英語スキルを
身につけられると確信しています。
そして、そういう人が少しでも増えれば、
一人一人に活気が溢れて
たくさん人がトラやヒョウのように
世界を飛び回り、
世の中の価値やサービスが進化して、
世界はもっと良くなると本気で思っています。
そういった理念から、
僕がどのように英語学習に取り組み、
ゼロから今の英語力を築いていったのか、
その方法論を1つの書籍にまとめてみました。
科学的根拠のある
学術観点から考察して解説していますので
誰にでも当てはまる
普遍的な内容だと思います。
もし興味があればぜひ読んでみてください。
メールアドレスを入力すれば受け取れます。
※メルマガの解除はいつでも出来ます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
もしこの記事が役に立ったと思われたら、
SNS等でシェアしていただけると嬉しいです。
(すぐ下のボタンからシェアできます)