どうも、タカツです。
英文法に出てくるSVOC構文(第5文型とも言います)は、
すべての文型の中で
間違いなくNo.1の重要性
をもちます。
英文を読む時にSVOC構文を瞬時に見分けられるようになるだけでも、読解のスピードは以前と比べて圧倒的に早くなります。
SVOC構文が理解できて
急に英語ができるようになる
ということも少なくありません。
まず、SVOC構文の訳し方・読み方を徹底的にマスターすることが英語力上達の決め手になりますので、特にこの章は何ども熟読いただければ幸いです。
S→主語、V→動詞、O→目的語、C→補語
のこと
目次
SVOC構文の訳し方
SVOC構文を理解する=英語力向上を促す
ことは間違いありません。
そして、SVOC構文の訳し方は
あまりにも単純です。
あるたった1つのことを
記憶するだけですぐに理解できるようになります。
まずはその辺の本質的な話から
解説していきますね。
OとCの間には主語→述語の関係が存在する
SVOC構文の章で
まずあなたが記憶すべきことは、
OとCの間には必ず「OがCだ」という『主語→述語』の関係が存在する
ということです。
実は、たったこれだけの記憶でほぼSVOC構文の話は終わってしまいます。
下記例文をつかって解説していきます。
【例文】
They elected him chairperson.
(彼らは彼を議長に選びました。)
例えば、上の例文に
SVOCを振り分けるとするとどうなるでしょうか?
S They
V elected
O him
C chairperson.
このように、O(”him”)とC(”chairperson”)の間に、「彼が議長だ」という『主語→述語の関係』が成立することがわかりますね。
Cが不定詞や分詞のときの訳し方
SVOC構文中の”C”が不定詞や分詞の場合は、訳し方が以下の3パターンに分類されます。
①Cが不定詞のとき
→「OがCする」
②Cが現在分詞”…ing”のとき
→「OがCしている」
③Cが過去分詞”p.p.”のとき
→「OがCされる」
不定詞や分詞によって訳し方は変わりますが、
OとCの間に
『主語→述語の関係』
があるルールはどれも一緒です。
【例文】
My elder brother didn’t allow me to eat candies.
(私がキャンディーを食べるのを兄は許可しなかった。)
例えば、上の例文をSVOC構文に振り分けると、
S My elder brother
V didn’t allow
O me
C to eat
となります。
“me”と”to eat candies”の間に
『主語→述語の関係』
があることが分かりますね。
このとき、Cの”to eat candies”の部分が不定詞になっているので、
「OがCする」という訳し方になって
「私がキャンディーを食べる」
という訳となることが推測されます。
【例文】
I heard him singing a song.
(私は、彼が歌を歌っているのを聞いた。)
次の例文も同様にSVOC構文に振り分けて考えてみましょう。
S I
V heard
O him
C singing a song.
上記のように、“him”と”singing”の間に
『主語→述語の関係』
があることが分かります。
ここでは、Cの”singing”の部分が“ing形”になっております。
つまり、
「OがCしている」という訳し方が採用され、
「彼が歌を歌っている」という訳になることが分かるはずです。
Cの動詞が使役・知覚動詞の場合の文法的ルール
SVOC構文のCが上の①の場合、
もし動詞が使役動詞or知覚動詞であれば、
不定詞にtoをつけない
(原形不定詞にする)
というルールがあります。
しかしこの時、学校で
「使役・知覚動詞の時は原形不定詞」
と教わったのが原因かもしれませんが、
「使役・知覚動詞のときは、Cが現在分詞や過去分詞の場合でも原形不定詞!!」というふうに信じ込んでいる高校生がよくいます。
しかし、それは大きな間違いということを認識しておいてください。
知覚動詞や使役動詞でも、
「OがCしている」の関係がある場合はC=…ingになり、「OがCされる」という関係で繋がっている時は、C=p.p.になります。
動詞Vが使役または知覚動詞の場合、
①「OがCする」の関係なら
→Cは原型不定詞
②「OがCしている」の関係なら
→Cは現在分詞”ing”
③「OがCされる」の関係なら
→Cは過去分詞”p.p.”
【例文】
I heard him called by his mother.
(私は、彼が母親に呼ばれるのを聞いた。)
上の例文をSVOC構文に分解してみましょう。
S I
V heard
O him
C called by his mother.
ここでOとCの関係に着目してみると、
Cが”called”と『p.p.』の形になっているから「彼が呼ばれる」と受身の訳になります。
この文では”heard”が知覚動詞だからといって、必ず「原形不定詞」ではないことに注意してください。
ルールは「知覚動詞なら、不定詞にはtoをつけない」であって、「OがCしている」の関係なら”…ing”になるのは全く問題ないのです。
SVOC構文の問題の解き方と見分け方
文法問題ではCの位置を空欄にして、
“C”がどのような形で当てはまるのかを
問うものがほとんどです。
そこで、SVOC構文の解き方は
先ほどの訳し方の思考プロセスと逆で解いていきます。
<SVOC構文の問題を解く考え方>
①「OがCする」の関係なら
→C=不定詞
②「OがCしている」の関係なら
→C=…ing
③「OがCされる」の関係なら
→C=p.p.
SVOC構文を解くときは
上記の流れを意識して解いていってください。
ただし、①のケースで動詞が使役動詞・知覚動詞の場合、”C=不定詞”の部分にtoをつけないことに注意が必要です。
ここまでいいでしょうか?
今話した内容について、
2つの問題例を通してSVOC構文に慣れていきましょう。
【問題1】
He will have a new house ( )next year.
①build
② to build
③built
④building
上の問題の例文をSVOC構文に
振り分けると以下のようになります。
He will have a new house ( )…
S V O C
ここで、
OとCの関係に注目です。
V=haveは使役動詞の用法なので、
⑴「家が建てる」なら
C→原形不定詞 build
⑵「家が建てている」なら
C→現在分詞 building
⑶「家が建てられる」なら
C→過去分詞 built
になります。
家が自分を建てることは決してないので
「家が建てられる」の③を選べば正解ですね。
【問題2】
She could still feel her cat’s heart ( ).
①beat
②beaten
③to be beating
④to beat
こちらも同様に
SVOCに分けて考えてみましょう。
She could still feel her cat’s heart ( ).
S V O C
OとCの関係に注目してみると、
動詞”feel”は知覚動詞となります。
⑴「猫の心臓がドキドキする」なら
C→原形不定詞 beat
⑵「猫の心臓がドキドキしている」なら
C→現在分詞 beating
⑶「猫の心臓がドキドキされる」なら
C→過去分詞 beaten
「ドキドキされる」が日本語的に
変なことはすぐにわかるので、過去分詞の選択肢はすぐに消えますね。
可能性があるとすれば⑴か⑵のどちらかですが、問題の選択肢には”beating”が存在していないので①の”beat”が正解になります。
まとめ
今回はSVOC構文という超重要な構文についてお話ししました。
SVOC構文は英語が得意になるかならないかの決定的な分岐点になったりします。
SVOC構文の訳し方や解き方がまだ曖昧な人は、この記事を何ども繰り返し読んでいただけると幸いです。
次回は使役動詞の
重要構文について解説していきます。
ぜひ次回の記事も参考にしてみてください。
それでは最後まで読んで頂き
ありがとうございました!
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