どうも、タカツです。
本日はEnglish Grammar in Useの使い方
について解説していこうと思います。
English Grammar in Useは
実用英語でよく使われる文法知識、
英文が集約された教材です。
僕はこの教材を長年愛用してきましたが、
今でも非常に優秀な教材だと思います。
このページを開いているあなたは少しでも
「English Grammar in Useについて知りたい」
「English Grammar in Useの効果的な使い方が知りたい」
「English Grammar in Useのお勧め教材はなんなのか?」
と思っているものだと推測します。
そこで今回は、僕の個人的な体験や
周りのネット情報などを参考に
English Grammar in Useの使い方について
一番最適な方法論について紹介いたします。
目次
前提条件
まず、前提条件として、今回はアメリカ英語の
Grammar in Use教材についての紹介となります。
だから、
イギリス英語を使用している人が読んだら
少し違和感を感じるかもしれません。
なぜ、アメリカ英語用の教材で
説明するのかというと、
僕が使ってきた教材が
アメリカ英語のものだからです。
もちろん、教材の特徴から
アメリカ英語とイギリス英語とで
特に仕様に変わりはないので、
イギリス英語の教材
を使おうと思っている人にも
参考になるはずです。
ちなみに僕はアメリカ英語推しですが、
なぜアメリカ英語を推奨しているかについては
下記の記事を参考にしていただけたらと思います。
→イギリス英語とアメリカ英語の違い|勉強する時はどっちかに絞るべき理由
Grammar in useを使うメリット・デメリット
まず、Grammar in useを利用する際の
メリット、デメリットについて説明していきます。
Grammar in useの特徴は
必要な英文知識を英英で
解説してくれているという点です。
英語だけで解説されているという観点から
様々なメリット、デメリットが発生してきます。
メリット①:ネイティブの本来の考えに基づいた文法知識が身に付く
1つ目のメリットは、
ネイティブが普段考えている
文法的思考回路が身につくという点です。
この教材は日本語用の教材ではなく、
Cambridge University Pressという
海外の企業によって出版されたもので、
ネイティブの人が文法知識を英語ベースで
解説してくれています。
例えば、
現在完了形(present perfect)
の使い方について、
日本語では『継続』『完了』
のように表現しますが、
英語の場合、
You can use the present perfect for new or recent happenings:
のように説明されます。
少し日本語と英語とでは
ニュアンスが異なっていますが、
このニュアンスの違いから
ネイティブの思考と日本人の思考に
大きな差異が生まれてしまいます。
もし、ネイティブと
同じ思考力を身につけたいのであれば、
このような『英英』の教材を
使用するのが大切です。
メリット②:日本で身につけた文法知識を矯正できる
メリットの2つ目は、
日本で既に身につけた文法知識を
矯正できるという点です。
メリット①で説明した通り、
文法知識の解説のされ方が、
英語と日本語とで違ってきた場合、
英語的思考力を持っている人と
日本語的思考力を持っている人とでは
英文法の解釈のされ方が異なってきます。
つまり、これまで日本語の解説をベースにして
英文法を学んできた人は、
ネイティブの考え方とは大きくずれた
文法知識が身についていることになります。
このズレた文法知識を矯正するためには、
新たにネイティブが作った英英の文法書を
読み解いていくしかないのですが、
その最適な教材が、
Grammar in useなのです。
Grammar in useの文法解説は
ほとんど中学英文法の知識で
解説されているため、
ある程度英語を勉強してきた人であれば
なんとか読みこなすことはできると思います。
デメリット①:日本語訳が付いていないので初心者には難しい
ただし、
今まで英語を全く勉強していない人や、
中学英語をしっかりと
勉強してこなかった人に対しては、
English Grammar in Useを使うのは
難しいというデメリットがあります。
やはり全てが英語で解説されていることから、
最低限の単語力を持ち合わせていないと、
英英の文法解説を
読みこなすことは難しいです。
僕自身はこの教材を手にした頃は
大学受験レベルの文法知識と単語知識を
既に持っていたので、
そういうのもあって
English Grammar in Useを使いこなすことが
できたのだと思います。
デメリット②:ボリュームが多くて挫折しやすい
デメリットの2つ目として、
教材のボリュームが
非常に多いということです。
基礎教材のBasic Grammar in Useでも
unit113(226ページ)までありますし、
Grammar in Use Intermediateだと
unit142(284ページ)もあります。
しかも左ページには
細かい例文が大量に記載されており、
右ページには重要問題が
大量にズラッと並んでおります。
これらの濃密な英文を
正確に理解するためには
ある程度の時間の確保は必要不可欠です。
なので、
語学学習の時間に余裕のある人が
取り組むべき教材とも言えます。
Grammar in useのおすすめの使い方
以上のメリット、デメリットを踏まえて、
Grammar in Useを使おうと考えている人に
個人的におすすめする
教材の使い方を紹介しましょう。
インプット学習①:例文から使い方を知る
English Grammar in Useを使う上で
一番大切だと思う点は、
いつもの勉強法で
英文法の問題を解かないということです。
English Grammar in Useを使って勉強する人は
少しでもネイティブの思考回路をあなたの脳に
インストールしようと
考えている人だと思います。
そんな人が今まで通り、
文法問題を解きまくって勉強していたら
ネイティブ式文法力が身につくでしょうか?
答えはNoです。
文法問題を解くというのは、
左脳を使って数学的思考により
言語を解読しているにほかなりません。
パズルのピースを当てはめながら
文法を解くというのは
コミュニケーションではありませんから、
いつまで経っても
言語運用能力は向上しません。
ではどうすればいいか?
それは、
見開き右ページの
問題を解くというのをやめて、
左ページの例文から言語の使い方を学ぶ
ということをやっていきます。

例文を読むことによって
「こういう使い方があるのか!」
ということをどんどん納得しながら
知っていくのです。
言語運用力というのは
さまざまな文の具体的事例を経験することで
向上していきます。
逆に文法の使い方を学ばないと
「この文法、どうやって使うの?」
ということになってしまい、
いつまで経っても自分の言語として
吸収されません。
だからこそ、
論理的に文法問題を解く暇があったら
どんどん例文から使い方を
吸収するようにしなければいけません。
もしも例文を通して
単語や文法の意味が分からなかったら、
英英辞典などを活用して、
辞書に載っている別の事例から
文法を理解するように工夫してみてください。
そうすることで、徐々にですが
ネイティブのような
文法運用力が身に付いてきます。

インプット学習②:徹底的に耳から覚える
そして、
例文から使い方を知る上で最も大事なのが、
文法は徹底的に耳から習得するということです。
コミュニケーションは音を伴いますから、
文法知識も
耳から習得しなければ勿体ないです。
English Grammar in Useは
e-bookという電子書籍があり、
こちらを使えば、
例文の音声再生が可能となります。

英語が聞き取れる人は
リズムよく英文も読みこなせるので、
リーディング速度も
かなりのものになってきます。
だからこそ、
文法学習というカテゴリーだとしても
耳から文法知識を習得するというのは
とても大事になってきます。
インプット学習③:気になった例文はノートに記録する
また、例文を読み解いていく上で、
気になった例文は
ノートに記録するのもいいと思います。
気になったものに対しては
脳は定着しやすいことが分かっており、
例文を記録するだけでも
学習効果はあります
その時は、
一般のノートに記録するのをやめて、
スマホのメモ帳に
記録するのがおすすめです。
スマホのメモ帳に記録すれば
例文の音声再生が可能となるので、
1つの例文を徹底的に
音声学習することができます。

スマホの音声再生方法については
下記の記事をご参考ください。
アウトプット学習①:気になった例文は暗唱するまで音読
ここからは
アウトプット学習の方法になりますが、
気になった例文に対しては、
暗唱するまで音読を繰り返すのが大切です。
コミュニケーションは最終的には
自分で話せるようにならなければ
意味がないので、
目をつけた例文は
とことん暗唱できるぐらい
音読を繰り返してみてください。
やり方は先ほどの
メモ帳に記録した例文を音声再生させて、
英語の音声リズムを掴んでから
徹底的に音読を繰り返していきます。
リズムよく発音できないと
暗唱するのもなかなか難しいため、
ある程度例文の音声リズムを知ってから
音読するのが重要です。
アウトプット学習②:覚えた例文はオンライン英会話で練習する
しかし、覚えた例文というは、
実際にコミュニケーションの場で
使ってみないと忘れてしまうものです。
そうならないためにも、
オンライン英会話などを活用して、
会話のキャッチボール中に
使ってみることをおすすめします。
会話の中で
自然と使えるようになってきたら、
スピーキングの場でも
文法が使えるということですから、
あなたの文法力と会話力は
かなりのものになるはずです。
おすすめの英会話教室は
下記にまとめてありますので
よかったら読んでみてください。
アウトプット学習③:Hello Talkというアプリを使って添削してもらう
最後にアウトプット学習として
有効な方法を紹介します。
それは、Hello Talkという
メッセージアプリを使うことです。
このアプリは他言語を学びたい人たち
(言語学習者)が集うアプリになっており、
このアプリ内で英語でメッセージをすれば
だいたいの確率で
英文を添削してくれます。
Hello Talkは気軽にフィードバックを
受けられる教材となっているため、
オリジナルの英文に自信がない人や
文法の使い方を学んで
英会話力を伸ばしたい人は
絶対に利用すべきアプリです。
結論:問題を解くな!耳で覚えろ!
最後に重要なポイントを
繰り返し言います。
English Grammar in Useは
見開きの右ページに
Exerciseがありますが、
このページにある問題を
解く必要はありません。
その理由は、
問題を解くという行為が
英語を論理的に考えるという、
本来のコミュニケーションとは
全く違う勉強をしているからです。
英文法を解くというのは
数学のパズルを解いているのと
ほとんど一緒で、
そこで論理的な
文法知識を身につけたからといって、
実用英会話の知識を自分から
発信することはできません。
もちろん無限に時間があるのであれば、
問題を解いていただいても構いませんが、
English Grammar in Useにある知識を
会話中に発話できるなりたいのであれば、
問題を解くよりも、
左ページの例文をまるまる暗記した方が
効率的です。
・無限に時間がある
・TOEICの試験対策として活用する
以外は、基本的には
Exerciseは使用しないことを
お勧めします。
そのかわり、
耳からインプット学習を行なって、
音声のリズムに従って
アウトプットの練習を行う
ということをしていきましょう。
そうすることで徐々にですが、
実用的な例文がリズムとともに
あなたの身体の中に染み渡り、
正しい会話文が口からスラスラ
出てくるようになってきます。
ぜひ今回紹介した
Grammar in Useの使い方を参考に
学習を進めてみてはいかがでしょうか。
Grammar in Useは英英の教材のため、
利用するには少し難易度が高いですが、
高校英語を一通り勉強してきた人は
最高の教材です。
高校英語まである程度分かる人は
Grammar in Use Intermediateを、
高校英語がまだよく分かっていない方、
中学英語の教材と併用したい方は
まずはGrammar in Use Basicを使うのが
無難ですね。
ちなみに上級者向けで
Grammar in Use Advanced
というのもあるのですが、
ここまでやる必要は
ないかなと考えています。
この教材は
僕自身は使用したことがないので
なんともお答えできませんが、
正直、
Grammar in Use Intermediateだけでも
実用的な文法知識は事足ります。
よって、
Grammar in Use Advancedは
今後何か特別な機会がない限り、
僕は使用しないと思います。
…
というわけで、
今回はGrammar in Useについて
紹介させていただきました。
少しでもあなたの英語学習の
役に立てれば幸いです。
では。
160ページ分の電子書籍を今だけ無料配布中
僕は大学2年の秋頃から
本気で英語を勉強し、
1年でTOEICスコアを420点から955点に
伸ばすことができました。
とはいえ、特別な才能があったわけでも
恵まれた環境で育ったわけでもないです。
もともとは勉強が嫌いで、
中学から英語を勉強してきたにもかかわらず、
大学2年までの8年間
何1つ成長しなかったダメ人間でした。
海外旅行では
誰にも喋りかけたりすることもできず、
惨めな日々を過ごしたこともあります。
英語なんて
ただの雑音としか聞き取れませんでした。
しかしそんな僕でも、
本格的に英語と向き合って
少しの間だけ真剣に取り組んだところ、
今でははっきりと
英語が聞こえて理解できるし
外国人と自然な会話が
できるようになりました。
なぜそんな状態から上達できたのか?
というと効率的な勉強法を知ったからです。
だからネイティブを相手にしても
緊張せずに話せるようになりました。
その経験から、生まれた環境は選べなくても、
勉強して、正しく成長すれば、
誰でも英語スキルを
身につけられると確信しています。
そして、そういう人が少しでも増えれば、
一人一人に活気が溢れて
たくさん人がトラやヒョウのように
世界を飛び回り、
世の中の価値やサービスが進化して、
世界はもっと良くなると本気で思っています。
そういった理念から、
僕がどのように英語学習に取り組み、
ゼロから今の英語力を築いていったのか、
その方法論を1つの書籍にまとめてみました。
科学的根拠のある
学術観点から考察して解説していますので
誰にでも当てはまる
普遍的な内容だと思います。
もし興味があればぜひ読んでみてください。
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