強調構文It is~that(which/who)…の意味と、形式主語構文との違い

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英語を研究しているタカツです。

 

今日は英語の初心者の方が
必ずつまずくであろう強調構文について解説していこうと思います。

 

強調構文はよく学校の英語の授業でも
取り上げられることが多いですね。

 

「ではこの構文訳せる人いますか?
 今日は10月10日だから、田中くん答えなさい」

「山下くん、このitの意味、分かる?」

と、突然先生に質問されたらあなたはどうしますか?

 

「ええっと、なんかこの文章訳しにくくないですか?」

「形式主語のitですか?」

 

と答えた時に、めちゃくちゃ怒られた経験があるかと思います。
(ないかな?)

 

僕が高校生の頃は、強調構文を間違って形式主語構文と答えた瞬間、先生に僕の英語力だけでなく人格そのものまで否定されるぐらいに怒られました。(今思えばパワハラですね、、。)

 

なので今回は、過去に怒られた辛い経験を振り返りながら、英文法を勉強している全国の方に強調構文について解説していきます、、。

 

これを読むことで、

強調構文の意味や強調の仕方

強調構文と形式主語構文の見抜き方

といったポイントが
手に取るように分かるはずです。

強調構文って何?

 

「そもそも強調構文なんて、まだ習ってねーぞ!」

こんな人もいるかと思いますので
まずは0からおさらいしていきましょう。

 

強調構文のポイント

①It is ~ that…の『〜』の部分を強調する

②文中のある要素を強調したい時に使われる

 

強調構文の基本となるポイントは上記の2点です。

 

日本語にするときは
「…のは〜だ」や「〜こそ…だ」
のように訳します。

 

例えば、

 

【例文】

It is love that rules the world.

 

上の文は”love”を強調した構文になっています。

 

直訳すると、

「世界を支配するのは愛だ」

「愛こそが世界を支配する」

と訳します。

 

強調構文の”that”がwhichやwhoに変わることも!

 

ここで1つ注意してほしいポイントがあります。

 

それは、強調構文のthatが”which”や”who”に変わる時も存在するといった点です。

 

強調構文の注意点

強調構文『It is ~ that…』は強調される要素によってwhichやwhoに変化することがあり、見分け方は以下2通りがあります。

 

⑴強調される要素が『物』の時
“which”

⑵強調される要素が『人』の時
“who”

 

つまり、It is 『物』 that…の時は『It is 『物』 which…』に変形できますし、

It is 『人』 that…の時は『It is 『物』 who…』に変形できます。

 

【具体例】

・It was my bicycle that you used.
(あなたが使ったのは私の自転車だ)

⇄It was my bicycle which you used.

 

・It was Tom that she met here yesterday.
(彼女が昨日ここであったのはトムだ)

⇄It was Tom who she met here yesterday.

 

ざっくり具体例を出すと上記のような感じです!

 

何を強調するのか?

 

では、具体的に強調構文はどのように使うのか、事例を紹介していきます。

 

先ほどの例でも言った通り、
基本的には『人』『物』を強調したい時に強調構文が使われます。

 

そして、人に対してはwhoを、物に対してはwhichがthatの代わりに使われることがありますので、覚えておいてください。

 

whoやwhichを活用した強調構文は先ほど説明した通りです。

 

さらに強調構文は『場所』『時間』などを強調したい時に使われます。

 

つまり、強調構文のthatがwherewhenになる、ということですね。

 

例えば次のような感じです。

 

・時間を強調する事例

【例文】

It was last week when Mike bought a bike at the store.

(マイクがお店で自転車を買ったのは先週だった。)

 

上記例文は、last week「先週」という『時』を表す名詞が強調されています。

 

・場所を強調する事例

【例文】

It was at the store where Mike bought a bike last week.

(マイクが先週自転車を買ったのはそのお店だった。)

 

続いて上記の例文では、the store「そのお店」という『特定の場所』を強調していることが分かります。

 

こんな感じで強調構文thatはwho、when、which、whereなどに化けることがあるのです。

 

しっかりと把握しておいてくださいね。

 

名詞だけじゃなく副詞的要素も強調できる

 

今紹介した例文は
みんな名詞を強調させた構文です。

 

ですが、強調構文には名詞だけじゃなく『副詞要素』になるものも強調できます。

 

例えば、以下のようなものが副詞要素を強調させた文となります。

 

【例文】

It is only through knowledge that we can cope with the dangers that threaten our society.

知識を通じてのみ、私たちは私たちの社会を脅かす危険に対処することができる。)

 

訳を見てみると分かりやすいです。

 

副詞要素が強調されるときは、

「…のは〜だ」「〜こそ…だ」

のような普通の訳にならない場合が多いです。

 

この場合は、前から返り読みをしないで読めるようにしておくのがポイントになってきます。

 

強調構文と形式主語構文の見分け方

しかし、問題はここからなんです。

 

ほんと、

強調構文と形式主語構文はどちらも『It is ~ that…』という形なので、間違える人が(僕も含めて)多いように感じます。

 

なので、ここで『強調構文』と『形式主語構文』の違いをはっきりとさせておかなければいけません。

 

その前に形式主語構文がわからないよ!

 

という方は以下に関連記事がありますので、よかったら参考にしてみてください。

 

 

強調構文と形式主語構文の例

 

強調構文と形式主語構文を例文で表してみると、次のようになります。

 

【例文】

(A)形式主語構文

It is a fact that I dislike her.
(私が彼女を嫌っているということは事実だ。)

 

(B)強調構文

It is the fact that I want to know.
(私が知りたいのは事実だ。)

 

この2つの例文を参考に、強調構文と形式主語構文の違いを説明していきますね。

 

①完全文と不完全文に注目する

 

まず、1つ目の見分けるポイントは
『that以下の文章が完全文か不完全文か』
という点です。

 

実は、形式主語構文と強調構文には下記のような性質があります。

 

形式主語構文と強調構文の違い

・形式主語構文はthat以下の文章が完全文

・強調構文はthat以下の文章が不完全文

 

先ほどの(A)の文章であれば、

 

I(私は)→主語(S)

dislike(嫌っている)→動詞(V)

her(彼女を)→目的語(O)

 

と分類でき、SVO構文の完全文となっております。

よって、(A)は形式主語構文です。

 

それに対して(B)の文章は、

 

I(私は)→主語(S)

want to know(知りたがっている)→動詞(V)

 

となっております。

 

でもこれだけだと、
あれ?何を知りたがってんねん…

ってなりますよね。

 

つまり、目的語が欠けていて不完全文になっているわけです。

that以下が不完全文だと、全体では強調構文を示します。

 

形式主語構文または強調構文を確認する場合は、まずはthat以下が完全文か不完全文かどうかを考えてみると良いでしょう。

 

②It isとthatを取り除いて文意が通るか確かめる

 

2つ目のポイントは、

 

It isとthatを取り除いて、強調している部分がthat以下の文に対して挿入できるかどうか。

例えば、that以下の文に強調している部分『S(主語)・V(動詞)・O(目的語)・C(述語)・M(修飾語)のいずれか』が挿入できれば強調構文で、挿入できなければ形式主語構文

 

という点です。

 

ちょっと分かりにくいかもしれないので具体例を使って説明していきます。

 

(A)の文であれば、It isとthatを取り除いてみると

 

a fact I dislike her

 

となります。

このとき、that以下がI dislike herの完全文なので、残ったa factをどこにも挿入できません。

 

無理やり

I dislike her a fact.

としても

 

「私は彼女に事実が嫌いです」

と意味不明な訳になってしまいます。

 

なので、どう考えてもこれは形式主語構文だとわかります。

 

逆に(B)の文章であれば、

 

the fact I want to know

 

です。

 

このとき、knowの後ろに目的語がないので”the fact”を”know”の後につけてやると

 

I want to know the fact.

 

となって文法的には問題なさそうと分かります。

 

訳も

「私はその事実を知りたがっている」

となって理解できるので、強調構文だとわかりますね。

 

まとめ

 

今回は強調構文の基礎的な話から、thatの変化や形式主語構文との違いまで解説しました。

 

この辺りは僕もつまずいた記憶があります。

苦手な方はしっかりとチェックしておいてくださいね。

 

英語の勉強法や文法について知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

 

 

それでは今日はこの辺で終わりです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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