助動詞+have+過去分詞の使い方と注意すべき問題

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「中学までは助動詞が得意だったのに
高校に入ると一気に難しくなった」

「助動詞+have+過去分詞の形に
イマイチ慣れない、、、」

 

こういうことはよくあります。

 

しかし、『助動詞+have+過去分詞』
助動詞の問題でよく試験に出題される部分です。

 

試験によく出題されるということは、
英文法や日常英語にとって非常に大切な構文だということですね。

 

なので、英語の基礎を習得したい方は絶対に目を通しておく必要があります。

 

今回は、

絶対に覚えるべき6種類の『助動詞+have+過去分詞』構文

について、例文と一緒に紹介します。

 

ここでしっかりと学んでいってください。

 

それではいきましょう。

 

助動詞+have+過去分詞(過去推量)

 

『助動詞+have+過去分詞』という構文には過去に関する推量』『過去の後悔/非難』というニュアンスが含まれています。

 

まずは『過去に関する推量』から説明します。

 

過去推量で覚えるべき構文は以下の3つです。

 

①cannot have 過去分詞
②may have 過去分詞
③must have 過去分詞

 

cannot have 過去分詞

 

“cannot have 過去分詞”は

・・・したはずがない
・・・だったはずがない

という意味を持ち、過去の出来事についての可能性を否定しています。

 

【例文】

She can’t have told a lie.
(彼女がうそをついたはずはない。)

 

この例文では、彼女が過去に嘘を言ったはずがないと否定していることが分かりますね。

 

ちなみに”cannot have 過去分詞”を”couldn’t have 過去分詞”に変形しても同じ意味を取ります。

 

どちらか好きな方を使うようにしましょう。

 

may have 過去分詞

 

“may have 過去分詞”の意味は「・・・だったかもしれない」です。

 

こちらは過去の出来事についての可能性を指摘しています。

 

You may  have come here before.
(あなたは以前ここに来たかもしれません。)

 

こちらの例文だと、

「以前ここに来たかも…」と、過去についての可能性を述べていることが分かります。

 

同様に、

“may have 過去分詞”→”might have 過去分詞”

という変形も可能です。

 

なので使用するときはどちらを使っても問題ありません。

 

must have 過去分詞

“must have 過去分詞”は
「・・・だったに違いない」
という意味を持ちます。

 

こちらは、

過去についての可能性を表していて、
可能性の度合いは”may have 過去分詞”よりも強いイメージ

となります。

 

使い方の例としては下記例文のような感じです。

 

【例文】

You must have been very tired yesterday.
(あなたは、昨日、とても疲れていたにちがいありません。)

 

よく、「〜しなければいけなかった」と訳す人がいますが間違いですので注意してくださいね。

 

助動詞+have+過去分詞(過去の後悔/非難)

過去の後悔や非難を表す助動詞のポイントは、

主語が一人称ならば、自分のことについての後悔を表し、

一人称ではなく他人が主語の時は、その人の過去の行動に対する非難を表すということです。

 

覚えるべき構文はこちらも3種類ですので1つ1つ確認していきましょう。

should have 過去分詞

 

“should have 過去分詞”は

 

「・・・すべきだった(それなのにしなかった)」

「・・・していて当然だ(それなのにまだしていない)」

 

という意味になります。

 

一人称の場合だと、

【例文】

should have told you about it.
(そのことについて話しておけばよかった。)

というように、自分のことに対する後悔を表現していることが分かります。

 

一人称以外の場合では、

 

【例文】

He should have accepted the responsibility.
(彼が責任を取るべきだったんだ。)

 

というように、誰かの行動に関して非難を表現していますので使い方には気をつけてください。

 

また、

“should have 過去分詞”は
“ought to have 過去分詞”として
代用することもできます。

 

どちらが来ても対応できるようにしておいてください。

 

could have 過去分詞

 

同じように非難・後悔を表す表現として
『could have 過去分詞』
というものも存在します。

 

couldはもともと「〜できた」という可能の意味が備わっていますが、これが”could have 過去分詞”の表現になることで

「〜できた(けどしなかった)」

という意味になるのです。

 

例えば例文を見てみると

 

【例文】

You could have gone to any college she wanted to.

(あなたは好きな大学ならどこへも行けただろうに。)

 

というようなふうに使われます。

 

太字部分が今の注目すべき部分なのですが、could have goneという表現を使って

 

「大学ならどこにでも行くことができた
(けど行かなかった)

 

という意味になるわけですね。

 

ought to have 過去分詞で注意すべき問題

また、”ought to have 過去分詞”でもう1つ注意してもらいたい訳として、

 

「もう・・・してもいい頃だ
(なのにまだしていない)」

 

というのがあります。

 

入試や試験の問題なんかでたまに出てくるので注意です。

 

例えば、以下の4択問題があったとしましょう。

 

【例題】

She (  ) here by now, for she left the house yesterday.

①can have arrived

②must not have arrived

③needn’t  have arrived

④ought to have arrived

 

この問題は、

“ought to have arrived”
「到着してもいい頃だ」

という訳が( )の中に当てはまって、

 

「彼女はもうここに到着してもいい頃だ。
なぜなら、昨日家を出たのだから」

 

と、すっきりした訳が完成するので④番が正解ということになります。

 

④番を「到着すべきだったのに、、」
と訳してしまうと意味不明なので要注意です。

 

また、

①の”can have 過去分詞”、②の”must not have 過去分詞”はどちらも形として存在しないので不適ですし、

③の「到着する必要がなかったのに、、、」という訳も意味がわかりません。

 

消去法で消していっても④番が残ることはさだかですが、しっかりと訳を覚えておかないなければどれを選んでも意味不明になります。

 

“ought to have 過去分詞”の訳には是非とも気をつけてください。

 

should not have 過去分詞

 

“shouldn’t have 過去分詞”は
“should have 過去分詞”の逆で、

「・・・すべきではなかった
(それなのにしてしまった)」

という意味を取ります。

 

【例文】

shouldn’t have tried to do that.
(そんなことをしようとするべきではなかった。)

shouldn’t have said such a thing.
(そのようなことを言うべきではなかった。)

 

例文を見てみればわかる通り、”should have 過去分詞”と全く対照的なことを言っており、

でも、〜してしまった、、。」というような後悔の要素を含んでいることがわかりますね。

 

もちろん”ought not to have 過去分詞”に代用可能です。

 

こちらもセットで覚えておきましょう。

 

need not have 過去分詞

 

“needn’t  have 過去分詞”は
「・・・する必要はなかった
(それなのにしてしまった)」
という意味です。

 

例えば、以下の例文を見てみると、、

 

【例文】

I needn’t have hurried and taken a taxi.
(私は急いでタクシーに乗る必要はなかった。)

 

このように、

急いでタクシーに乗る必要はなかったけど、乗ってしまったた、、。

という後悔を表す用法として使われます。

 

“need not”の過去完了

という形で使われますので意外と覚えやすいのではないでしょうか?

 

関連記事

過去完了形については以下の記事を参照

現在完了と過去完了と未来完了の見分け方。過去完了や大過去って?

 

是非実践で使えるように慣れておいてください。

 

まとめ

 

今回は、高校生がよく引っかかる
『助動詞+have+過去分詞』をテーマに
意味と使い方を解説していきました。

 

「初めて知った!」という方もいるかと思いますが、この記事を見て頂ければわかるように、覚えるべき構文はたったの6つしかありません。

 

これを元に、『助動詞+have+過去分詞』の演習を行い、『助動詞+have+過去分詞』を得意分野にしていってください。

 

次回は不定詞の名詞的用法についての話をしていきますので、よかったら参考にしてみてください。

 

 

本日の話は以上になります。

 

2022.12.29:追記

 

この記事では、閲覧者の悩みを優先的に解決するために英文法を日本語で解説していますが、実は、英語を日本語で学ぶことは推奨していません。

 

理由としては、同じ意味を示している単語であっても

日本語と英語とでは
その意味に僅かな誤差があるからです。

 

例えば、green lightを日本人は「青信号」と解釈したり、lipを上唇と下唇を含めた全体の唇だと認識しています。

 

この僅かな認識の誤差が脳内に積み上げられるほど、日本人とネイティブの考え方には相当大きな差が生じてしまうのです。

 

つまり、

英語を日本語で理解するというのは
ネイティブのような英語脳習得を
放棄するということです。

 

詳しい話は下記の記事で解説していますが、もし興味があれば参考にしてみてください。

 

ご理解の程、よろしくお願い致します。

 

 

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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