「英語の勉強は音読が大事だっていうけど、どうやって音読をすれば良いかわからない」
「ただ音読してるだけで効果ありますか?」
この2つの疑問は、
英語の成績に伸び悩んでいる受験生によくあると思います。
今回は、正しい音読のやり方とその驚異的な効果について解説していきますので、英語の成績が伸び悩んでいる方はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
英語の勉強は努力量に比例する??
受験の世界では、英語の勉強を細かく分類すると、
・発音
・英文法
・英単語
・長文読解
・リスニング
・ライティング
の6つのカテゴリーに分ける事ができます。
なので、受験勉強をするときはこの5つをバランスよく勉強していかなければいけません。
しかし、受験生はあまり時間がないので、なかなかバランスよく勉強する事ができません。
そこで多くの受験生は、英文法・英単語に比重を置いて勉強することになると思います。
そのため、語彙力と文法力はある程度得意だけど、
長文読解やリスニングは苦手な生徒が続出するようになる傾向が強いです。
ですので、英語というのはしっかりと
文法・単語・読解・
リスニング・ライティング
をバランスよく勉強していく必要があると考えます。
それができないと、あなたの英語力は努力量に比例しないでしょう。
今回は、「英語学習の成果が努力量に比例しない」という現象を防ぐために、
・文法
・単語
・読解
・リスニング
・ライティング
の能力を同時に伸ばす『音読』について解説します。
音読の効果は抜群ですが、音読には正しいやり方や注意点があるので、ここで理解するようにしてみてください。
英語をただ単に音読をしてはいけない?
よく、英文を音読するときに英語を何も考えずにただ単に流し読みしながら音読している人を見かけますが、
それだけだと実力は伸びないです。
まあ当たり前ですが、しっかりと頭を働かせながら音読しないといけません。
理解しようとせずに声だけ出しているというのは、お経を唱えているだけのような状態になっています。
まずは正しい音読のやり方を知っていきましょう。
音読で意識するポイントは2つ
ただ何も考えずに音読しているということは、意味のわからない暗号をただ呆然と眺めているようなものです。
なので、音読するときは
「しっかりと意味を理解しながら」
音読するというのが前提となります。
しかし、僕がこのようなことを言ってしまうと、
「重要構文に気をつけながら音読しなければ意味がない」
「どれがSで、どこからどこまでがOで、どこがVなのか?」
「全てを日本語に訳しながら音読すべき」
といった小難しいことを考えてしまいがちです。
ですが、このように完璧主義者になってしまうと、逆に挫折してしまう可能性があります。
なので、音読するときはこれから言うポイントだけを意識して音読に励んでみてください。
①音読のスピードを一定に保つ(1行7秒程度)
②日本語に頼らずに英語で理解する努力をする
この2つの条件を意識して音読に励んでいくことで、これまで伸び悩んでいた読解力が向上する可能性が高まります。
最初は少し難しいと思うかもしれません。
しかし、日本語訳は絶対に見ないで英語だけで理解する努力をしていくことが重要です。
「そんなの絶対にできない!」
と言う人がいるかもしれませんが、分からない単語や構文などは
英英辞典で調べたり、文法書で確認したりしてなんとか乗り切るようにしましょう。
同じ文章を5回ぐらい音読した後から上記条件を意識して努力していけば、かなりの効果が期待できると思います。
音読をする前の前提条件
ここで、音読をする前に絶対に守って欲しい前提条件があります。
それは、
「必ず音声付き教材を使う」
ということです。
音声付き教材を使わなければ、英語独特のリズムや強弱を学ぶことができません。
読解するときににリズムよく英文を読むことができないのは、結構危険です。
ネイティブの発音を知らずに音読するだけでは、自分が発音の悪い音読をしてしまうことになります。
つまり、音読によって間違った発音が頭の中で再生されるわけですから、速読やリスニングなどの伸びは悪くなります。
ですので、音読する前には何度もCDを使ってネイティブスピーカーの音声を聞くというのが大前提だということを意識しておきましょう。
ただし、発音の理解が曖昧だといくらネイティブの音声を聞いたところで、英語は聞き取れるようになりません。
音読の前に発音の矯正は
済ませておくようにしてください。
音読を始める前に発音のルールを理解してから
音読学習をやるのも効果的です。
下記に発音ルールを解説してくれている参考動画を載せておきます。
【ニック式英会話:この英語、聞き取れますか?】
正しい音読の手順
英語の音読はやり方の違いによって伸び率が大きく変わってきます。
おすすめのやり方は、大まかに分けると3ステップです。
1つ1つ確認していきましょう。
英文に文の構造や意味を書き込む
音読の最終目標は、英語を英語のままスラスラ読めるようになる事です。
しかし、いきなり初めて見た英文を音読するのはかなり苦労を要します。
そこでまずは、
英文に文構造や意味
(英英辞典で調べたもの)
を書き込む作業
をすることから始めましょう。
初めのうちは訳などを見ても構いませんので、書き込みを見たら意味がわかる程度まで仕上げる事がポイントです。
書き込んだ文章を見ながらゆっくり音読
意味がわかるまで英文に書き込みをしたら、次に、
書き込みをチラチラ見ながら
ゆっくりと音読に取り組む
ということをやっていきます。
ここで大事なのは
ゆっくりと音読をする事
です。
とにかく早く成績を上げたいが故に急ぎすぎて音読をしてしまうと、難しい英文に出会ったときに、意味を理解せずに適当に音読してしまう事があります。
慣れるまではゆっくり丁寧に音読する事が大前提だということを、しっかり確認しておきましょう。
慣れてきたら書き込みをしてない文章で音読
書き込みした英文で音読が慣れてきて、スラスラ読めるようになった後は、
書き込みをしていない
文章(漢文でいう白文)での
音読にチャレンジです。
最初の方はつまずくかもしれませんが、書き込みをしないでスラスラ音読ができるようになれば、
あなたは外国人と同じ思考回路で
リーディングができている
ということになります。
以上の3つのステップで、できれば
5000ページ分の英文
を読みこなしてみてください。
5000ページものボリューム量を音読すれば、あなたの英語力は格段と伸びているはずです。
音読の驚異的な効果とは??
「なるほど、英語の音読のやり方はわかった」
としても、実際にどんな効果があるのか理解できていなければ、やる気もすぐに消え去ると思います。
ですので、音読の驚異的な効果をこれから解説しこうと思います。
英語を左から右に読む癖がつく
同じスクリプトを何周も読んでいると、ネイティブと同じ思考回路で英文を読みこなせることができるようになります。
音読を初めて大体10周ぐらいスクリプトを読み込むと、返り読みの癖がだんだんと消えてきます。
つまり、英語を英語のまま左から右に見向かって読む力がついてくるというわけです。
「同じスクリプトを何周も読んでいるわけだから当たり前じゃないか!」と思うかもしれませんが反復を継続していけば、初めてみた英文の速読力も格段に上達します。
速読力がつく上に文の前後の文脈把握能力も徐々についてきますので、長文読解のペースも以前の2〜3倍は上がっているでしょう。
リーディング、リスニング、ライティング、スピーキング力を同時に鍛える事ができる
このように、音読をすることによって、
『リーディング・リスニング・
ライティング・スピーキング』
といった4技能の能力を同時に鍛える事ができます。
例えばリスニングだと、
『英語を左から右に向かって読む力』が『リスニング力』に直結しています。
20周近く反復すれば、英語を英語のまま理解する力がついているので、リスニングの理解力も上がっていきます。
さらに30周近く反復すれば、スクリプトの構造自体も頭に入ってきますので、英作文能力(ライティング)も身に付いてきます。
このように反復を重ねれば重ねるほど4技能を同時に鍛えることができますので、何度もスクリプトを反復して音読するというのは重要です。
もちろん同じスクリプトを何周もやるのは大変なので、5000ページ全部に対して30周も反復する必要はないです。
興味のあるスクリプトがあれば、30周程度反復してみるといった意識で音読していきます。
読解力や速読力、リスニング力は、膨大な英文の読書量と比例します。
そして、声に出す(=音読)といった
『発信』
の作業をする事でライティングやスピーキング能力まで伸ばせるという効果まで備わっているわけですね。
音読は、正しくやれば絶大な効果をはっきしてくれますので、ぜひ挑戦してみてください!
まとめ
今回の話を読んでいただければ、音読の魅力に気づくのではないでしょうか?
はっきり言って音読は最強です。
音読をやっていない人はものすごく損をしているなと思います。
これを機にぜひこれから英語を勉強するときは、音読に励んであなたの英語力を覚醒させていってください!
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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僕は大学2年の秋頃から
本気で英語を勉強し、
1年でTOEICスコアを420点から955点に
伸ばすことができました。
とはいえ、特別な才能があったわけでも
恵まれた環境で育ったわけでもないです。
もともとは勉強が嫌いで、
中学から英語を勉強してきたにもかかわらず、
大学2年までの8年間
何1つ成長しなかったダメ人間でした。
海外旅行では
誰にも喋りかけたりすることもできず、
惨めな日々を過ごしたこともあります。
英語なんて
ただの雑音としか聞き取れませんでした。
しかしそんな僕でも、
本格的に英語と向き合って
少しの間だけ真剣に取り組んだところ、
今でははっきりと
英語が聞こえて理解できるし
外国人と自然な会話が
できるようになりました。
なぜそんな状態から上達できたのか?
というと効率的な勉強法を知ったからです。
だからネイティブを相手にしても
緊張せずに話せるようになりました。
その経験から、生まれた環境は選べなくても、
勉強して、正しく成長すれば、
誰でも英語スキルを
身につけられると確信しています。
そして、そういう人が少しでも増えれば、
一人一人に活気が溢れて
たくさん人がトラやヒョウのように
世界を飛び回り、
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