「社会人になってから英語を身につけるのは難しいですか?」
「会社に通いながら隙間時間を使って英語を身に付けたいのですが、方法はありませんか?」
最近、英語の勉強に取り組み始めている人から、このような質問を受けます。
正直に言いますと、20代前半までなら、今から勉強しても伸び代がありますが、25歳を超えてくると発音の習得が少しずつ困難になってきてしまいます。
ですので、今回は25歳以下の英語初心者の社会人に絞って、格段に英語力を伸ばすための1年間戦略について解説していこうと思います。
「たった1年で実際に英語力が伸びるの??」
と思ってしまうかもしれませんが、やり方次第でコスパよく実力を伸ばせたり、下手をすると10年間全く実力が伸びなかったりするのが英語という科目です。
なので今回は会社で忙しい社会人がコスパよく英会話を身に付けられる勉強法についてまとめてみましたので参考にしていただければと思います。
もちろんこれは社会人に限らず、
・TOEICのスコアを伸ばしたい
・将来英会話教室を開きたい。
・外国人との友人を作って価値観を広げていきたい
・高額な英会話教室に通わずコスパよく英会話力を身に付けたい
・ビジネス英会話や日常英会話を身に付けて海外で仕事をしたい
と思っている方にも読んでいただきたい内容です。
目次
まずは発音の訂正→3ヶ月間

発音を訂正することで音声変化のリズム文脈の流れや強弱が理解できることから、結果的にそれが速読力やリスニング力につながります。
また、発音力をしっかり鍛えることで、少なくとも海外へ行って外国人に話しかける時に、外国人になめられなくて済むメリットもあるのです。
つまり、発音を改善することは同時に英語を話す楽しさを教えてくれる手段にもなるわけですね。
そこで、発音を勉強するにあたって特に意識してほしいのが、音声変化の仕組みを深く知るということです。
例えば、
Can I ask where exactly?
を発音するとき、
普通ならば、
「キャン アイ アスク ウェアー イグザクトリィ?」
と発音するかもしれません。
しかし、ネイティブでは
「クナイ アスク ウェア イグザクリィ?」
と発音します。
これは、音声変化による、音声の『連結』や『脱落』というルールに基づいて、単語同士の発音が繋がったり、発音されなかったりするためです。
なので、まずはこの音声変化を理解しなければリスニング力やスピーキング力は一向に伸びてきません。
しかし、
「それ以前に音声変化のルールがわからないからどうすれば良いのかわからない」
という人が大半でしょう。
ですので、その方には「プライムイングリッシュ」という英会話教材を活用してみることをお勧めします。
プライムイングリッシュには、ネイティブスピーカーのナテュラルなスピードを聞き取り、ネイティブのような綺麗な発音で話すことに特化した勉強法が詰め込まれています。
詳しくは下に関連記事を載せておきますので参考にしてみてください。
このプライムイングリッシュは1日30分を6ヶ月続けるというコンセプトになっています。
ですが、1年で英会話を身につけるためには期間を短縮して1日1時間を3ヶ月でクリアしていただきたいです。
内容自体は中学から高校1年生レベルの英語ですので、よっぽど意欲がない人でなければ、継続できると思います。
英語を英語のまま理解する訓練→8ヶ月

発音がある程度改善できたら次は「自動化訓練」という勉強法に取り組んでいきます。
自動化訓練とは要するに「英語を頭の中で日本語に訳して理解するのではなく、英語を英語のまま理解する」訓練です。
この訓練を積むことで、返り読みしない癖がついてくるので、あなたのリスニング力や速読力は以前と比べ物にならないぐらい進歩していきます。
この自動化訓練は約8ヶ月間行なっていきます。
それでは具体的にどのように勉強していけば良いのかを説明していきましょう。
100ページ分の英文をスラスラ喋れるようになる

英語の苦手な日本人の主な原因は、英語に触れるボリュームの少なさです。
なのでまずは、100ページものボリュームのある英文を左から右へとスラスラ読めるということを目標に自動化の訓練をしていきます。
ここでバイブルを作って土台を構築していくことが、英語上達の肝です。
それでは具体的にどうやって勉強していけばよのかを解説していきましょう。
文法的読解

まずは、文法的に文章がどのような構造になっていたり、どういった用法が使われているかを丹念に調べていきます。
このとき、文中に単語の訳や、発音、()などを書き込んでいってください。
なので、後で実際に何も書かれた状態で読むときのために、書き込む前にコピーして保管しておくことをお勧めします。
この文法的読解は1日2ページとして約2ヶ月でクリアしていきましょう。
音読×リスニングの継続

文法的読解が一通り終われば、音読・リスニングの作業に入ります。
流れとしてはリスニング→音読というサイクルで、100ページ分繰り返していきましょう。
これを、1日1時間以内に10ページ読みこなせるレベルに到達するまでなんども繰り返してほしいです。
理想は1日10ページを6ヶ月間。
ここまでで約1年ですね。
ここまでできれば、かなりのリスニング力とある程度のスピーキング力がついていることが実感できると思います。
約3ヶ月で発音を改善し、同時にスピーキング力とリスニング力をつけ、
残りの8ヶ月で自動化訓練を行って、英語を左から右へとスラスラ理解できるようになりので、かなりやりがいがありそうですね。
そして費用も全て合わせて5万円もかかりませんからコスパよく勉強ができます。
1日1時間の勉強時間で1年後にここまで実力が伸びるのかと驚愕するはずです。
教材選びのコツ

しかし、実際書店に足を運んでみると、計り知れないほどの教材がたくさん並んでいます。
そこで、教材選びで失敗しないために、注意すべき点を3つほど上げてみました。
ジャンルを特化する

まず1つ目が、『ジャンルを特化する』ということです。
ビジネスの英語を極めたい人であれば、ビジネスに特化した英語教材を選択するのがお勧めですし、日常英会話を極めたいのであれば、日常英会話教材を選択することをお勧めします。
バラバラのジャンルを満遍なく勉強するよりも、ジャンルを絞って1つの分野の英会話を極める方が圧倒的に実力が付きます。
音声付き教材を選ぶ

次に2つ目が、『音声付き教材を選択する』ということです。
今話している勉強法は英会話の勉強法ですから、音声付き教材を使わなければ、今までの努力が全く無意味になってしまいます。
できれば、ネイティブスピーカーが発音しているナチュラルな発音が収録された教材を選んでみてください。
長文の行数は20〜30行以内

そして最後に3つ目が、『1ページ20行から30行以内の文章が入った教材を選択する』ということです。
正直、これ以上の行数の長文になってしまうと、勉強し始めてから一週間も立たずうちに挫折してしまいます。
ですので、長すぎず短すぎない適度な英語教材を選ぶことをお勧めします。
まとめ

今回は、英語初心者の社会人が約一年で英会話を極める1年間戦略について解説しました。
ここでポイントなのが英語が苦手な人は99%「発音が苦手」だという点です。
発音の改善なしに英語力上達はあり得ませんし、スピーキング力やリスニング力を伸ばすことはほとんど見込めません。
発音は英語を飛躍的に伸ばすための土台ですから、英語が苦手な方は、英文法やリスニングの勉強をする前に、まず発音の訂正を行なっていくことが大切なのです。
そこを見誤らなければ、あなたの英会話力は一気に覚醒していきます。
ぜひとも発音の大切さを理解してこれからも語学学習に取り組んでいってみてください。
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