こんにちは、タカツです。
先日、読者からこんな相談を
いただきました。
僕も高校生の頃、
oneとones、anotherと
the other、othersなどの区別に
かなり悩まさせられたのを覚えています。
クラスで1番優秀な人でも
この代名詞の区別には
結構苦戦させられていたほどで、
意外と今でも代名詞の区別を
理解できていない学生は多いのではないかと思いました。
結論から言うと
ということです。
oneやotherなどの代名詞を
図で理解することで、
今まで何日も悩まされてきた代名詞が
たったの5分で片付くようになります。
そこらへんを今日は解説できたらなと思います。
目次
oneとthe otherの使い方
まず、”one”と”the other”の
区別の仕方から検討してみましょう。
これらの2つを区別するポイントは、
以下の例文のように
「2つだけある」
という前提の場合、
一方が”one”、
他方が”the other”になる
ということです。
【例文】
One is to increase sales of my business, and the other is to spend more time with my family.
(1つは事業の売上を伸ばすことで、もう1つは家族との時間を増やすことである。)
『一方』の”one”は
どちらでも選んでいいから、
単数系+不特定のoneになるので、
「事業の売り上げを伸ばすこと」
と
「家族との時間を増やすこと」
の2つを選択することができます。
そして『もう一方』の部分は
“one”で選んだものを除いてしまうと、
選択肢が1つになってしまうので、
自動的に特定のものになってしまうから
『特定』を表す冠詞theがついて、
“the other”になるわけです。
上の例文では、
「事業の売り上げを伸ばすこと」
と
「家族との時間を増やすこと」
という2つのうち、
「事業の売り上げを伸ばすこと」
を”one”に選んでいます。
すると自動的に
「家族との時間を増やすこと」が
特定のものになってしまうから、
“the other”を使わざるを得ないわけなんですね。
“one”と”the other”を図示して表現すると、以下のようになります。
2つだけ存在して、
◯ ◯
↑ ↑
一方 他方
one the other
oneとanother、the othersの違い
次に、“another”と“the others”
について勉強していきましょう。
まずはanotherについてです。
【例文】
I don’t like this hat. Can you show me another?
(私はこの帽子が好きではありません。もう1つのものを見せてもらえますか?)
“the other”が「2つだけ存在する」
という前提だったのに対して、
“another”は「たくさんある」という前提です。
上の例文の場合だと、
デパートなどの帽子売り場での
会話のはずなので、
帽子は「たくさん存在している」はずです。
なので、1個”one”を選択したら、
残りは1個ずつ全て
another/another/another…
というふうになります。
しかし、以下の例文のように
「残り全部」と言いたいときは、
“the others”もしくは
“the rest”になるので注意が必要です。
【例文】
I don’t like this hat. Can you show me the others?
(私はこの帽子が好きではありません。残り全部のものを見せてもらえますか?)
また、“others”や”rest”の直前に
“the”がついているのは、
「残り全部」という
「特定のもの」を示しているからです。
“one”と”another”、”the others”の違いを図示して区別すると以下のようになります。
たくさん存在して、
◯ ◯ ◯ ・・・ ◯
↑ ↑ ↑ ・・・ ↑
一方 もう1つ
one another another・・・
|_____________
the othersまたはthe rest
someとothers、the othersの違い
最後に”some”と”others”、”the others”の違いと使い方について解説していきます。
【例文】
Some students like soccer, others like tennis.
(サッカーが好きな生徒もいれば、テニスが好きな生徒もいる)
“some”と”others”は、『たくさんある』前提です。
下記、緑の枠に示す通りに使い分けます。
・「あるグループ」には”some”
・「他のグループ」には”others”
のように使われます。
『たくさんある』前提なので、
もちろん「それ以外のグループ」も存在しており、
上の例文の場合だと、
野球が好きなグループ
バスケが好きなグループ
陸上が好きなグループ・・・
のように他にも
色々なグループがあることを
前提にしているのがポイントです。
またこの時も、
「残り全部のグループ」
を表現したい場合は”the others”や
“the rest”を使うことになっています。
例えば、以下の文のような感じです。
【例文】
I’ll take some of the candies. You can bring the others back.
(私はいくつかのキャンディーをいただきます。あなたは残りすべてを持って帰っていいですよ。)
最後に”some”と”others”、
“the others”を図示して表現してみると
以下のようになります。
たくさん存在して、
|◯◯◯|◯◯◯|◯◯….◯◯|
|some | others|
|_________|
the others/the rest
イメージで英語感覚を掴んだら英語だけで理解する訓練をしてみよう。
今回は
・one
・another
・the other
・some
・others
のような代名詞の性質について、
イメージが伝わるよう記載いたしました。
しかし、
イメージで分かるようになるのと
実際に使えるようになるのとでは雲泥の差の思考力の違いがあります。
よって、上記の単語をイメージとして理解した後は、実際にこれらをどうやって使うのかを学んでいく必要があるわけです。
その方法は至ってシンプルです。
英英辞典などを駆使して、
さまざまな例文に触れることです。
例文に触れることによって、
「この単語がどのように使われているのか」
を知ることができます。
ちなみにどうして英英辞典なのかというと、英和辞典では、翻訳された意味の解説が載っているわけですが、
実際のところ日本語の意味と英語の意味とでは意味の広がりに差があり、英語学習上、英和辞典は非効率だからです。
(例えば青信号を英語ではgreen lightと呼ぶように、青=greenではありませんよね。)
このような、英語とそれが翻訳された他言語とでは意味自体に若干の誤差が起きてしまう仮説のことを、サピア=ウォーフの仮説と呼びます。
ここからネイティブとの認識に差が生じてしまい、それが積み重なることで、本来の英語脳とは全然違った英語スキルを習得してしまうことになるんです。
そうならないようにもぜひ英語は英語だけで考える訓練を積んでみてください。
そのためには、英英辞典を使い、英文を英語の意味として理解していくことです。
まとめ
代名詞の区別の相談は結構多いんですが、
図にまとめてみたら凄く簡単ですね。
このone/another/the other/some/others の違いは図やイメージで勉強することで、理解が深まったりします。
この使い方を押さえておけば英作でも応用が利くので、ぜひ習得したいところです。
今回は
『名詞』をテーマに書きました。
そのテーマに関連した記事を載せておきますので、よかったら参考にしてみてください。
次回は、
英語スキルを活かした職業について
紹介していこうと思います。
こちらの記事も参考に!
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。
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