完了不定詞って?”seem to have 過去分詞”や”wanted to have 過去分詞”を攻略せよ!

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英文法について詳しく解説しています。タカツです。

不定詞について読者からこんな質問を頂きました。

質問者さん
最近授業で完了不定詞という章に突入したのですが、イマイチよく分かりません。そもそも不定詞の後になんで完了形が続くんですか?教えてください!

これ、結構よく聞かれます。

結論から言うとですね、

タカツくん
完了不定詞は全体文の時制よりも1つ前の時制を示すために使われるよ!

となります。

といってもまだよく分からないと思うんで、具体例と一緒に詳しく解説していこうと思います。



完了不定詞とは何かを詳しく説明すると、、

完了不定詞は簡単に言えば、

「…だったこと」

という意味を含んだ不定詞のことを指します。

このとき、完了不定詞の時制は、

述語動詞よりも1つ前の時制

を示す特徴があるんです。

例えば、

She seems to have been poor.
(彼女は貧乏だったようだ)

という例文。

これを直訳で訳してみると、

「彼女は貧乏だったようだ」
「彼女は貧乏だったように思われる」

となります。

これを見て、

完了不定詞(=”to have been”)は述語動詞「思われる」よりも1つ前の時制を示している

というのが分かりますよね。

完了不定詞でよく出される問題

完了不定詞の問題を出す出題者(主に大学入試において)の意図は、

「時制が間違っていないかどうか」

っていうところにあります。

要するに、

全体を示している述語動詞よりも完了不定詞の方が1つ古い時制だよね?

という確認問題みたいな感じです。

完了不定詞の問題は全て時制に着目しながら考えていく問題ばかりなので、時制を分かっていればそんなに難しくないと思います。

合わせて読みたい

時制に関する話は下の記事を参考に↓

時制の問題をどう対処すべきか?英語時制の使い分けポイントは4つ!

完了不定詞の問題①

問題

以下の英文を日本語に訳せ

→She is said to have been ill.

まず1つ目の問題です。

この英文は、述語動詞“is said”が「言われている」となって、『現在』を表します。

ですので、完了不定詞側の時制は、

『現在』から1つ前にずらせばいいということがわかります。

すると、「病気」については以下の2つのパターンが考えられます。

2つのパターン

①「過去に病気だった」のパターン
=It is said that she was ill.

②「過去から現在までずっと病気」のパターン
=It is said that she has been ill.

なので、答えとしては

『過去』「彼女はかつて病気だったと言われている」

『現在完了』「彼女はずっと病気だと言われている」

の2パターンが考えられます。

もちろん答えはどちらでもOKです。

合わせて読みたい

現在完了形と過去形の違いについてはこちらの記事を参照に。

現在完了形と過去形が混在する理由は?完了・継続・経験・結果のニュアンスについて

完了不定詞の問題②

問題

以下の英文を日本に訳せ

→She was said to have been ill.

この文は問題①の英文の述語動詞を過去形にしたものです。

今度は述語動詞”was said”が「言われていた」と、『過去』を表していますので、

完了不定詞の部分の時制は『過去』から1つ前にずらせばいいわけです。




なので、「病気」については”was said”よりも以前の話なので、

=It was said that she had been ill.

過去完了形に書き直すことができます。

つまり、答えは

「彼女は病気だったと言われていた」

と訳せれば正解です。

タカツくん
述語動詞が現在形なら完了不定詞は「過去」もしくは「現在完了」の意味を持ち、述語動詞が過去形なら完了不定詞は「過去完了形」の意味になるよ!

※過去完了形の理解がイマイチな方は次の記事を参照してみてください。

完了不定詞の問題③(”It seems that…”の書き換え)

問題1

上の文を下の文の書き出しに合わせて書き換えよ

She seems to have been ill.
=It seems that _______________________.

この文の上段は、

「彼女は病気だったと思われる」

という意味です。

“seems”「思われる」という『現在』の述語動詞に対して、

不定詞は“to have been”という完了不定詞になっているから、

時制は『現在』から1つ前にずらせばいいわけですね。

つまり、答えは

“It seems that she was ill.”

となり、

“ill”「病気だった」は現在形”seems”に対して『過去形』になります。

問題2

上の文を下の文の書き出しに合わせて書き換えよ

She seemed to have been ill.
=It seemed that_______________________.

次の英文を見てください。

上段の文は

「彼女は病気だったと思われていた。」

という意味になっています。

このとき、“seemed”「思われていた」という『過去』の述語動詞に対して、

不定詞は“to have been”という完了不定詞になっているから、

時制は『過去』から1つ前にずらします。

つまり、答えは

“It seemed that she had been ill.”

となり、

「病気だった」は過去形”seemed”に対して『過去完了形』になります。

タカツくん
ちなみに“seem to have 過去分詞”を言い換えて“appear to have 過去分詞(〜ようであったようだ)”にすることもできるよ。

She seems to have been ill.
≒She appears to have been ill.

She seemed to have been ill.
≒She appeared to have been ill.

seemとappearの関係

・seem to~ ≒ appear to~
(〜であるようだ)

・seemed to~ ≒ appeared to~
(〜であるようだった)

・seem to have~ ≒ appear to have~
(〜であったようだ)

・seemed to have~ ≒ appeared to have~
(〜であったようだった)

※「〜ようだ」と「〜のように思われる」はほぼ一緒!

『希望・意図を表す過去動詞』+完了不定詞

動詞が『未来の希望』『意図』を表す過去動詞の場合、その後に完了不定詞(=to have 過去分詞)がつくと、

「…しようと思ったのに、できなかった。」

という意味になります。

この構文は他の完了不定詞と比較するとかなり特殊なので要注意です。

分類すれば以下のようになります。

特殊な完了不定詞

・wanted(wished/hoped) to have 過去分詞
「…したいと思ったのに、できなかった」

・intended(expected/meant) to have 過去分詞
→「…するつもりだったのに、できなかった」

・promised to have 過去分詞
「…すると約束したのに、できなかった」

・was(were) to have 過去分詞
「…しようとしていたが、できなかった」

ポイントは、「…なのにできなかった」と言って、

結果まではっきりと明らかになる

という点です。

また、この時の動詞は必ず『過去形』になります。

例えば以下の例文を見てみると、

I intended to have finished the homework.
(宿題を終わらせるつもりだったが、できなかった

Ethan meant to have got up at five.
(イーサンは5時に起きるつもりだったが、できなかった

というふうに、

intended→intendの過去形

meant→meanの過去形

になっていますのが分かりますね。

さらに訳の意味もしっかりと結果を示していて、未来への希望を抱いていたのに、

過去形』+『完了不定詞』

という過去志向の構文が加わった瞬間、

「その希望は実現できなかった」

というネガティブな文章になってしまうということです。

タカツくん
『未来の希望』『意図』を表す動詞なのに完了不定詞がついた途端絶望的な表現になるとかインパクト強すぎ、、、。

まとめ

以上が、完了不定詞の概要と重要構文になります。

1番のポイントは、『完了不定詞は述語動詞よりも1つ前の時制を示す』ということです。

これさえ押さえておけば、完了不定詞の問題は7割型攻略できるでしょう。

あとは

“wanted to have 過去分詞”

などの特殊な構文に注意しながら問題に取り組んでいただければ、完了不定詞は完璧です。

そこまで複雑ではなかったと思うので、この記事を何ども熟読して完了不定詞を得意分野にしていってください!

また、今回は不定詞をテーマにした話でしたのでそれに関連した重要記事を載せておきます。

この際、合わせて読んでおきましょう。

それでは今回のお話は以上です。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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