イギリス英語とアメリカ英語の違い|勉強する時はどっちかに絞るべき理由

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英語を勉強する時に非常に多い質問はコチラ。

 

質問者さん
イギリス英語とアメリカ英語ってどっちを勉強した方が良いですか?

 

どっちがいいのかはその人にも寄るんですが、個人的には一応答えが出ています。

 

タカツ
深い悩みがなければアメリカ英語を選ぼう!

 

と、いつも答えています。

 

とはいっても、イギリスに憧れがある人やイギリスに留学しに行くという人がいれば、ベストな解答は変わってきます。

 

イギリス英語とアメリカ英語の違いや特徴をまとめていきますので、どちらの英語を学びたいかを考えてもらえたらなと思います。

 

タカツ
ちなみにこのブログはアメリカ英語が中心になっています。

 

イギリス英語とアメリカ英語の違い

イギリス英語とアメリカ英語は大まかに分けて4つの違いがあります。

 

ここはさらっと解説していきますね。

 

スペルの違い

 

まず、1つ目がスペルの違いです。

 

みなさんが一度は見たことのある英単語をまとめてみました。

 

アメリカ英語 イギリス英語
color colour
組織 organize organise
中心 center centre
旅人 traveler traveller
記憶する memorize memorise
議論 argument arguement
飛行機 airplane aeroplane
アルミ aluminum aluminium
巧みな skillful skilful

 

 

全然違いますね。

 

zとsが入れ替わっていたり、l が増えたり減ったり・・・。

 

まだまだ挙げればキリがないですが、ざっくりまとめるとこんな感じです。

 

英単語の違い

 

次に英単語の違いを見ていきましょう。

 

これもイギリス英語とアメリカ英語で違ってきます。

 

アメリカ英語 イギリス英語
エレベーター elevator lift
地下鉄 subway tube/underground
ゴミ trash rubbish
トイレ toilet lavatory
薬局 drug store pharmacy
携帯電話 cell phone mobile phone
セーター sweater jumper
サッカー soccer football
ガソリン gas petrol

 

 

こちらも全然違いますね。

 

しかし、どちらも見たり聞いたことのある単語ばっかりですね。

 

つまり僕たちは、イギリス英語とアメリカ英語の両方を学んでいたということになります。

 

文法の違い

 

次に、文法の違いです。

 

これもイギリス英語とアメリカ英語とではニュアンスが全然変わってきます。

 

例えば以下の例文を見てみてください。

 

【例1】

:Why didn’t you take a bath?

:Why didn’t you have a bath?

:なんでお風呂に入らなかったの?

 

アメリカ英語

イギリス英語

 

「〜に入る」と言いたい場合、アメリカ英語であれば”take”でイギリス英語であれば”have”を使うのが一般的です。

 

また、文法的に一番よくある違いが時制ですね。

 

次の例2を見てみてください。

 

【例2】

:I lost my house key.

:I have lost my house key.

:家の鍵を失くしてしまいました。

 

このように、イギリス英語の場合は現在完了形、アメリカ英語の場合だと過去形を使うことが多いです。

 

現在完了形は
『過去の状況が現在も続いている』
ことを述べているのに対して、

過去形では
『過去の出来事を伝える』
ことだけを役割としています。

 

合わせて読みたい

過去形と現在完了形についてまとめた記事はこちら

現在完了形と過去形が混在する理由は?完了・継続・経験・結果のニュアンスについて

 

なので、文法的にイギリス英語の方が正確な情報を説明しているということがわかりますね。

 

このようなニュアンスの違いが出てくる理由は、アメリカ英語が古典的な言語であるのに対し、イギリス英語は新しい言語に進化しているところから導き出せます。

 

その辺の詳しい話は以下の記事に詳しく書いています。

 

下記の記事も参考程度に読んでいただければと思います。

 

 

他にも時間の表現(例えば『3時半』を米:Three thirty、英:Half past threeと言ったりする)も全然違ったりするので、色々と調べて見ると面白いです。

 

発音の違い

 

そして最後に発音の違いです。

 

正直、アメリカ英語とイギリス英語とでは発音が全く異なります。

 

例えば、イギリスではgotの”o”の発音を「オ」のように発音するのに対して、アメリカではそのような発音がないため「ア」のような発音をするのです。

(もちろんカタカナ発音だから、実際の発音は少し違変わってきます)

 

タカツ
他にも、イギリスではeggを「イッグ」と発音したり、fenceを「フィンス」のように発音する癖があるよ。

 

アメリカと違ってイギリスはeの発音がiのような発音になってしまうため、アメリカ人がイギリス英語を聞いたときにこんがらがることは日常茶飯事です。

 

特にアメリカ英語とイギリス英語の厄介な違いはrの発音でしょう。

 

イギリス英語では舌を巻いてrを発音することはないため、アメリカ英語で育ってきた人からしたら、rの発音は母音を伸ばしてるように聞こえてしまいます。

 

つまり、アメリカ人からしたらイギリス人のrの発音は全く聞こえないというわけです。

 

アメリカとイギリスとではここまで英語の発音に差が出てしまうので、アメリカ人とイギリス人がコミュニケーションをするときは結構苦労します。

 

イギリス英語かアメリカ英語かどっちかに絞るべき理由

イギリス英語とアメリカ英語の違いがある程度分かったとして、

「じゃあ両方とも勉強した方が得なんじゃないか?」

っていうふうに思うかもしれません。

 

しかし、僕はどっちかに絞るべきだと思います。

 

その理由をこれからお話していきます。

 

両方を同時に学ぶと発音に混乱が生じてしまうから

 

そもそも英語ができない日本人がアメリカ英語とイギリス英語を学ぶというのは少し欲張りですし、混乱の元になります。

 

なぜかというと、アメリカ人とイギリス人が会話をした時に意思疎通ができないというぐらい発音が違うからです。

 

アメリカ人やイギリス人ですら苦労するわけですから、

50%イギリスの表現で50%アメリカの表現を学ぶよりも、100%アメリカ英語かイギリス英語に集中して学んだ方が効率がいいに決まっていますよね。

 

それでももし、
「どちらも聞き取れるようになりたい!」
という野心を抱くのであれば、

まずは1つの国の英語をマスターして、それができてからネイティブが他国の英語の理解に苦労している状況を模倣して学んだ方がいいです。

 

ポイント

ネイティブでもアメリカ英語とイギリス英語の差には苦労するぐらいだから、英語が全くできない日本人であれば余計混乱する。

まずは1つの国の英語を徹底的にマスターしよう!

 

努力の方向性がブレてしまって英語力が伸びづらくなるから

 

2つ目は努力の方向性がブレてしまうからです。

 

要するにアメリカ英語とイギリス英語を同時に学ぶとなると、単純に覚える量が2倍に増えてしまいます。

 

『スペル』『単語』『文法』『発音』の分量が2倍になってしまうわけですから、勉強する時間も2倍になってしまうわけです。

 

普段よりも2倍のペースで英語を勉強しなければ、英語の吸収率は分散されます。

 

最短で英語を身に付けることは、間違いなくできなくなってしまいます。

 

「努力の方向性をしっかりと決めて学習したい!」

「効率よく英語を学びたい!」

 

という人は英語の勉強を始める前に、イギリス英語かイギリス英語かをしっかり決めてから勉強するようにしましょう。

 

僕がどっちか選択するとしたら真っ先にアメリカ英語を選ぶ理由

「で、結局どっちがいいの?」
というわけなんですが、

 

これは冒頭でも述べたように、アメリカ英語を強くおすすめします。

 

理由は次の3点です。

 

僕がアメリカ英語を勧める理由

日本はアメリカ英語が学びやすい環境になっている

世界的に見てアメリカの文化は通用しやすい

アメリカファーストの世界になってきている

 

日本はアメリカ英語が学びやすい環境になっている

 

まず、日本にはアメリカ英語が主流となった英語教材がたくさんあります。

 

つまりアメリカ英語が学びやすい環境となっているので、

 

「教材のボリューム性」

「英語学習の効率性」

 

を求めるならアメリカ英語がおすすめです。

 

タカツ
ちなみにこのブログで紹介している英会話教材は全てアメリカ英語のものに絞っています。

 

世界的に見てアメリカの文化は通用しやすい

 

先ほど、アメリカ人とイギリス人とではコミュニケーションが難しいと言いましたが、

 

正確には、

イギリス英語がアメリカ人に伝わりにくい

ということです。

 

その背景に、アメリカの文化が世間を席巻しているというところがあって、アメリカ英語はイギリスやオーストラリア、ニュージーランドなどのイギリス英語主流の国でもよく通用します。

 

どこへ行ってもアメリカ英語は理解してもらいやすいので、どっちを選ぶかということになると、やっぱりアメリカ英語の方が都合がいいんです。

 

しかしその逆はほとんどありません。

 

実際にアメリカに行く予定があったのに語学留学をオーストラリアにして、留学の後にアメリカに行って全く通じなかったなんてことはよくあります。

 

イギリスやオーストラリア人なんかと話しをしなければいけないという事情がなければ、アメリカ英語を学ぶようにしましょう。

 

アメリカファーストの世界になってきている

 

世界経済の観点から見ても、アメリカ英語をおすすめします。

 

それは、現在の世界経済の動向をまとめてみれば一目瞭然です。

 

世界経済の動向

・米中貿易戦争

・米朝首脳会談

・イギリスのブレグジット

・ EU解体危機

・日韓関係に潜む日米の関係

・アメリカによる基軸通貨ドルの独占

 

この6つの点から俯瞰して見れば、アメリカは、アメリカを中心とした世界を作ろうとしていることが分かります。

 

その影響で米中貿易戦争やブレグジットなどが世間を賑わせてしまっているのですが、アメリカがドルという基軸通貨を所有している限り、アメリカ中心の世界は揺るがないのでしょう。

 

なので、経済的な観点から見てもイギリス英語よりかはアメリカ英語を重要視しなければいけないのです。

 

この辺りに関してもっと詳しく知りたい方は、次の記事などを参考にしてみると分かりやすいと思います。

 

 

アメリカ英語を学ぶときの注意点?

では、あなたがアメリカ英語を学ぶと仮定して、アメリカ英語を学ぶ時に注意してもらいたい点を解説します。

 

アメリカ英語の教材を洗い出す

 

まず第一に、アメリカ英語の教材だけを全て洗い出してイギリス英語の教材は排除してください。

 

最近の参考書や辞書にはイギリス人やアメリカ人の両方に発音させるようなものが販売されているのですが、それは学習者が混乱させる元です。

 

また、例えばニュース番組などでBCCやCNNをどちらも見ている人がいれば、CNNに限定したりするのも重要です。

 

アメリカ英語が主流の英会話スクールに通う

 

次に、英会話スクールなどに通う場合はアメリカ英語が使われているスクールに通うことを意識してください。

 

相手がネイティブの講師だからと言って、アメリカ英語とイギリス英語がごちゃまぜになっていると非常にまずいです。

 

とは言っても、非常に残念なお知らせがあるのですが、オンライン英会話などを色々調べてみた結果、今の所アメリカ英語専門のオンライン英会話スクールがなかったのでもう少し調査いたします。

 

なので、現段階ではアメリカ英語とイギリス英語がごちゃ混ぜになっているスクールしかないためしっかりとアメリカ人であることを選定しなければいけません。

 

英会話スクールに通う場合は、アメリカ英語の講師が豊富にいるかしっかりと調べるようにしましょう。

 

まとめ:特に断りがなければアメリカ英語を学ぼう

 

この記事を読んでいる人はまだ英語学習の方向性が定まっていないという人が多いと思うので、悩んでいる人はとりあえずアメリカ英語を学んでいけばいいと思います。

 

また、英語の初心者さんのために英語学習に対する取り組み方や考え方をまとめた記事を書いていますので、良ければ一緒に読んでみてください。

 

 

最初にこれを読めば英語学習の方向性が一気に定まると思うので、まずは学習の指針をここから探していただければと思います。

 

それでは今日はそんな感じです!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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