分詞構文の『作り方』手順と、『書き換え』について分かりやすく解説してみた!

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英文法を勉強するときは、SVOC構文を使って具体的な構造を解釈し、英文を訳しながら勉強するのが基本となります。

 

しかし、今回ご紹介する『分詞構文』では、文章の基本構造を単に理解するだけでは攻略するのは難しいです。

 

分詞構文の問題を解くために、
どのような能力が必要なのかというと、

 

実際に自分で英文を
組み立てていく能力が要請されます。

 

実際に文章を組み立てたり、
単語を並び替えたりする問題などがよく出ますね。

 

今回は、分詞構文の基本構造と
具体的な作り方に関して喋っていこうと思います。

 

分詞構文はコツさえ掴んで頂ければ
どうってことありません。

 

ぜひ最後まで読んでみてください。

分詞構文とは?

 

分詞構文は、基本的には
文の繋ぎ目の役割をする構文
だと思ってくれればOKです。

 

文と文を繋ぐ役割をする
接続詞(when, as, and, after, if, since…)を省略して、代わりに分詞構文を使って文を繋ぐことができます。

 

その時に必要な作業は合計で7つほど存在します。

 

例文などを通してこの7つの作業が
どのように行われるかを説明していきます。

 

分詞構文の作り方手順

 

分詞構文の作り方は以下のようになります。

 

まずは箇条書きで1個1個ノートに
書き留めていってください!

 

分詞構文の作り方手順

①接続詞を省略

②主語を省略

②’主節の主語が違う場合は、
主語を省略しない

③動詞を進行形『…ing形』にする

④否定語は分詞の前に置く

⑤基本的に
“being”/”having been”は省略

⑤’主語を省略しない時は、
一般的に”being”も省略しない

どうでしょうか。

 

最初は覚えるのが大変かもしれません。

 

ですが、この7つの作業ができるようになれば、
分詞構文の章はほぼクリアです。

 

例文と一緒に
1つずつ確認していきましょう。

 

分詞構文の書き換え

 

分詞構文を理解しやすくするために、
以下の5つのパートに分けて問題構成してみました。

 

上の手順の通りに説明していきますので、
先ほどノートにまとめた手順を参考にしながら確認してみてください。

 

主語が同じ場合

 

まずは、『主語が同じ場合の分詞構文の作り方』について説明します。

 

【例文】

When I walked in the street,I was very tired.
(街を歩いていると、私は疲れてしまった。)

Walking in the street, I was very tired.

上の例を見てみると、もともとの文が
“When I walked in the street”
という形になっていました。

ここから分詞構文を作るためには、
上の説明で示したうち、

 

①接続詞”When”を省略

②主語”I”を省略(主節と一致しているから)

③動詞”walked”を『…ing形』にする

 

という手順を踏むことになります。

 

すると、この3ステップで”When”以下の文章は、

 

When   I    walked   in the street

→ Walking in the street

 

となります。


“Walking in the street”の完成です。

 

『主語が違う』+『受動態』の場合

続いて、『主節と主語が違ってかつ受動態の文章』の説明です。

 

【例文】

Since his work had been done, he called his girlfriend.
(仕事が終わったので、彼はガールフレンドに電話した。)

His work done, he called his girlfriend.

 

こちらもできれば手順通りに作っていきたいところですが、上段の文だと、

 

副詞節の主語”his work”が主節の主語と異なっています。

 

よって、ここでは②’を採用しなければいけません。

 

ですので、分詞構文を作る手順としては、

①接続詞”Since”を省略

②’主節の主語と一致しないので主語”his work”は省略しない

③動詞”had been”を『…ing形』にする

となります。

 

上記の手順にて、正解文は次のとおりです。

 

Since  his work  had been  done

→ his work having been done

 

今回は、his workという主語が主節の主語と異なるため、省略されませんでしたね。

 

さらにこの時、⑤で
『基本的に”having been”は省略』
というルールがあります。

 

なので、”having been”も省略可能です。

 

するとHis work done”という文章ができあがり、ネイティブもよく使う分詞構文が完成しました。

 

『否定語』+『主節より以前の話』の場合

 

次は否定語が入る場合の分詞構文についての説明です。

 

【例文】

As I had not seen her for years,I didn’t recognize her.
(彼女に何年も会っていなかったので、彼女が誰だか分からなかった。)

Not having seen her for years, I didn’t recognize her.

 

こちらの例文では、分詞構文以前の文が
“As I had not seen her for years”
という形になっています。

 

ここから分詞構文を作るためには、
以下の手順を踏みます。

 

①接続詞”As”を省略

②主語”I”を省略
(主節と一致しているから)

③動詞”had”を『…ing形』にする

 

この3段階を使って分詞構文を作成すると、次のようになります。

 

As I had not seen her

 having  not seen her

 

このように、
“having not seen her for years,…”
という形になりますが、

 

では否定語は分詞の前に置く
というルールがあります。

 

この文章から否定語”not”を前に出してやりましょう。

 

【正解】

“Not having seen her for years”

 

正しい分詞構文が出来上がりましたね。

 

分詞構文の訳し方について

分詞構文を厳密に分類すると、
「時」「条件」
「理由」「付帯状況」・・・
といった具合に色々と出現してきます。

 

しかし、分詞構文の訳し方に関しては、
最初はできればあまり深く
考えないようにした方が良いでしょう。

 

というのも、
「時」や「条件」などに関して
深く考えれば考えるほど、

分詞構文はかえって分かりにくくなりがちです。

 

分詞構文の特徴はむしろ、
「時」・「条件」などの厳密さを避けて
前後の文脈から
相手に判断させる点にあります。

 

なので、
分詞構文を訳すための能力を養うには、
文法の勉強よりも

 

長文読解の勉強の方が
はるかに効率的

 

だということを覚えておいてください。

まとめ

 

今回は、分詞構文の特徴から、
基本的な作り方・訳し方
の話についてまで説明してきました。

 

特にポイントとなったのが、
最初に記した7つの手順です。

 

この手順さえしっかり守っていけば、
分詞構文の問題はすぐにコツをつかめると思います。

 

何度も何度も手順を見返しながら復習していってください。

 

次回は独立分詞構文の慣用表現について解説します。

 

 

それでは今日の話は以上です!

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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