独立分詞構文の慣用表現一覧:慣用句の訳し方を学ぼう!

「独立分詞構文の慣用表現の
使い方がよく分かりません。」

「これって一般の分詞構文と
どう関係があるんですか?」

 

高校生が分詞構文を勉強するときに
よくこういった質問を受けます。

 

分詞構文はサイトごとに特徴や話のコンセプトが異なるため、

「どの情報を信じればいいの?」

と悩んでしまいますね。

 

そこで英文法を知り尽くした僕が
独立分詞構文の特徴とオススメの訳し方について
ご紹介いたします。

 

この記事であなたの英文法学習の手間を少しでも減らすことができれば幸いです!

 

それでは見ていきましょう!

 

独立分詞構文とは何か?

 

独立分詞構文とは何かというと、
熟語的な慣用表現のようなものだと思ってください。

 

なぜ慣用表現と考えてほしいのかというと、
独立分詞構文は、一部の構文を除いて、

 

一般の分詞構文のルールに
当てはまらないことが多い

 

からです。

 

つまり、独立分詞構文は
あくまで副詞節を作る定型表現として
覚えなければいけないものなのです。

 

では、独立分詞構文の慣用表現には
一体どんなものがあるのか。

 

これについて見ていこうと思います。

 

 

独立分詞構文の慣用表現一覧とその訳し方

独立分詞構文の慣用表現で高校生が覚えるべきものは、
基本的に以下の11つあります。

 

独立分詞構文一覧

(1)generally speaking「一般的に言って」

(2)frankly speaking「率直に言って」

(3)strictly speaking「厳密に言って」

(4)talking of…「…の話といえば」

(5)speaking of…「…といえば」

(6)judging from…「…から判断して」

(7)considering (that)…「…を考慮すると」

(8)taking O into consideration「Oを考慮に入れると」

(9)seeing (that)…「…を考えれば」

(10)given (that)…「もし…なら」

(11)providing (provided) SV…「もしSがVするならば」

 

分かりやすくするために
独立分詞構文の訳し方は全て1つに統一しておきました。

 

一度どんなものがあるのかを確認するため、
(1)〜(11)の熟語をノートなどに
書き出してみるといいでしょう。

 

独立分詞構文の基本例文

次に独立分詞構文の基本例文を紹介します。

 

分かりやすくするため、
似た特徴を持つ独立分詞構文は
全て1グループにまとめておきました。

 

【例文①】

Generally speaking, women live longer than men.
一般的に言えば、女性の方が男性よりも長生きする。)

 

Frankly speaking, I don’t Like him.
率直に言えば、私は彼が好きではない。)

 

Strictly speaking, she isn’t an English teacher.
厳密に言えば、彼は英語の先生ではない。)

 

上の3つの例文は、
副詞節全体が全て独立分詞構文
として表されています。

 

このように、

分詞構文には”when”や”if”などのように、
後ろの文章をつなぐ接続詞の代わりとして
働かないものもあります。

 

ここは注意してください。

 

【例文②】

Considering his age, he looks young.
(年を考慮すれば、彼は若く見える。)

Seeing he is angry, there must be some misunderstanding.
(彼が腹を立てていることを考えると、何か誤解があるに違いない。)

Given this is true, what should do?
もしこれが本当なら、我々はどうすべきか?)

Providing you visit Tokyo, I’d like to go with you.
(もしあなたが東京に行くなら、私も一緒に行きたいです)

 

次の上の4つの文章は一見、

“considering”
“seeing”
“given”
“providing”

が単体で分詞構文の働きをしているように見えます。

 

しかし、これらの例文は本来、

“considering that”
“seeing that”
“given that”
“providing that”

として、thatで繋ぐことが可能です。

 

“that”なく、突然”given this…”などが出てきたら文構造が理解できなくパニックになりがちですが、

 

この場合は分詞構文だと思っていただければ
納得しやすいと思います。

 

また、3つ目の独立分詞構文(given that…)は、

 

“If we are given that…”が元々の文章で、厳密には

「もし私たちが
…という条件を与えられたら」

という意味を持ちます。

 

元々の文章に前回の分詞構文のルールを当てはめて見ると、

 

If we are given that…

→ being(省略)given that…

“given that…”

 

となって、分詞構文が完成しました。

 

【例文】

Taking this into consideration, the federal government enacted the following legislation.

(これを考慮に入れて、連邦政府は次の法律を制定した。)

 

こちらの文章は、の熟語を
そのまま当てはめてみた感じです。

 

“this”が目的語として働いて、
その間に独立分詞構文の定型表現を突っ込んでいます。

 

【例文】

Judging from her appearance, she seems to be very rich.

(外見から判断すると、彼女はとても金持ちのようだ)

 

“judging from”は、独立分詞構文の中だと一番覚えやすい気がします。

 

“judging”「判断すること」、
” from”「…から」

 

というように、別々に分解してそれぞれの
意味を考えると容易に理解できるでしょう。

 

分詞構文を覚える方法

 

ここまで、大学受験などで頻出となっている分詞構文について、具体例も含めて紹介してきました。

 

このような長ったらしい分詞構文は、
どう覚えていけば良いのでしょうか?

 

個人的にオススメしている方法としては、

 

-方法1-

『単語帳に載っている構文から覚える』

 

という方法があります。

 

例えば、DUO単では、
次のように分詞構文が使われた例文が
載っていたりします。

 

【例文】

The amendment was rejected because it didn’t take racial diversity into account.

-DUO単 例文引用-

 

上記例文を使って、
英単語を覚える過程で分詞構文の知識を
習得すれば良いのです。

 

ここでは、
“take O into account”となっていますが、
これは”take O into consideration”と同じ意味になります。

 

まあこのやり方は、単語帳を使って単語を覚えながら分詞構文も理解していきましょうという方法であり、まとめて分詞構文を覚えるための記憶法ではありませんが、、。

 

まとめて分詞構文を勉強したい人は
例えば、次の方法で覚えるやり方もあります。

 

-方法2-

『辞書を使用し、たくさんの例文に触れて、分詞構文の使い方を経験する』

 

これは、英語脳を鍛えるための
基本的な学習の取り組み方です。

 

電子辞書やインターネットの辞書から多くの例文を読み、

実際に分詞構文がどのように使われているのかを
徹底的に頭の中にインストールしていく。

 

分詞構文単体で記憶するのではなく、
例文から分詞構文の使い方を理解していくわけです。

 

分詞構文の意味や一般的な定義を
数学の公式のように暗記していくのではなく、
複数の具体例から答えを導くといった感じで
分詞構文を理解していきます。

 

野球で言えば、
野球の試合をルールブックを使って
調べながら知っていくのではありません。

実際に試合を見て、選手の動きを見て
知っていくようなイメージです。

 

もちろんプロの選手の動きを見つつ
ルールを勉強した方が、理解も進みます。

 

しかし、英語学習では
多くの人がルールや定義ばかりを
気にする人が多いです。

 

こんな感じで、辞書を使って
構文を覚える方法もあるということを
ぜひ知っておいてください。

 

ちなみに辞書は、できれば英英辞典が良いですね。

 

英和辞典と英英辞典とでは、
意味やニュアンスにずれが生じることがあるので、
ここはネイティブの考えに基づいた
英英辞典を使うようことをお勧めします。

 

 

また、分詞構文を覚える際は
なるべく耳から覚えるようにしてみてください。

 

意味が理解できても
聞き取れなければ使い物にはならないので。

 

リスニングの重要性は、下記記事を参考に。

 

まとめ

今回は独立分詞構文で、
絶対に覚えるべき慣用表現や訳し方やその特徴などなどについて、例文と一緒にご紹介いたしました。

 

普通の分詞構文と違う点もあったりしますが、

『副詞節として働く』

という部分に関しては全く同じです。

 

この分野は熟語表現に注意しながら
勉強していけば良いでしょう。

 

なんどもこの記事をチェックして
「独立分詞構文」
に慣れていただければ幸いです。

 

次回からは
現在分詞と過去分詞の見分け方
について解説していきます。

 

 

よかったら参考にしてみてください。

 

それでは本記事の話は以上です!
 

⚠️注意⚠️

※このブログでは、閲覧者の悩みを優先的に解決するために英文法を日本語で解説していますが、英語を日本語で学ぶことは推奨していません。

詳しくはこちらで解説していますが、ご理解の方よろしくお願い致します。

 

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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