どうも、タカツです。
突然ですが、動名詞でやや複雑な問題が出ると言ったら、
・不定詞・動名詞を選択させる問題
・意味上の主語の問題
この2つなのではないでしょうか?
今回は、そのうちの1つの『動名詞の意味上の主語』について、徹底的に解説していこうと思います。
初めての方は「意味上の主語って何?」って思うかもしれませんが、意味上の主語はとても大事です。
意味上の主語を知っておかなければ、英文を読んでいるときに、前置詞の後ろに”my”や”her”が来たら、その途端大パニックになってしまい兼ねません。
この記事で学んで一気に得意分野にしていただければ幸いです。
目次
動名詞の意味上の主語とは?
意味上の主語とは、簡単にいうと動名詞の直前にある名詞や代名詞のことを指します。
動名詞の直前に名詞または代名詞の所有格や目的格が入ると、その名詞、代名詞は主語の働きを機能させます。
前回、不定詞の章でも意味上の主語について説明しましたが、考え方は基本的に動名詞と同じです。
例えば、our speaking Frenchという文は、ourが所有格となっており、speakingが動名詞の働きをしています。
このとき、“our”が意味上の主語として働き、この”our”を主語的に訳せば、「私たちが」という意味になります。
そしてその主語が後の“speaking French”にかかって、「私たちがフランス語を話すこと」という訳になるのです。
ここで、『私たちが』の部分が主語で、『フランス語を話すこと』の部分が述語になっているのがポイントです。
意味上の主語(所有格または目的格)と動名詞の間には『主語→述語』の関係があるということがわかります。
この関係は非常に大切で、知っておかないと致命的なミスを犯し兼ねません。
絶対に押さえておいてください。
意味上の主語の位置は必ず動名詞の後ろ
というわけで、基本的な例題を見ていきたいと思います。
例えば、①〜④の中から選ぶ選択問題があったとします。
( )に当てはまるものを以下の選択肢から選べ
We are sure of ( ).
「私たちは彼らが処罰されることを確信している」
選択肢:
①their being punished
②being their punished
この問題文では、まず“are sure of …「…を確信している」”という群動詞が存在し、この群動詞に含まれている前置詞ofの影響で、後ろが動名詞”being punished”になります。
ここで出題者が聞いているのは、「意味上の主語の位置」です。
ここでなぜか②を選択する学生さんがいるんですよね。
しかし、②は絶対にありえなくて答えは①になります。
“being punished”が1つの動名詞として働いているので、”being”と”punished”を切り離して意味上の主語を挿入することは絶対にできません。
ですので、所有格theirの位置は”being punished”の前につき、“their being punished”で「彼らが処罰されること」という意味になります。
また、
their「彼らが」→主語
being punished「処罰されること」→述語
となって、『主語→述語』の関係が成り立っていることもしっかりと確認しておきましょう。
他動詞の場合の意味上の主語の位置
次に、動名詞の意味上の主語の前の動詞が他動詞だった場合について、例文を交えながら説明していきます。
【例文】
Would you mind our smoking here.
「私たちがここでタバコを吸うのは嫌ですか?」
まず、上の例文で動詞mind「…を嫌と思う」に注目してみましょう。
この動詞は他動詞として機能するので、mindの後ろにofやbyなどの前置詞が来ないのが特徴です。
なのでこの場合、mind smoking「タバコを吸うことを嫌と思う」部分のどこかに所有格”our”を設置することになります。
もちろんこの場合は、動名詞smokingの前に所有格ourを挿入してmind our smoking「私たちがタバコを吸うことを嫌と思う」とすればOKです。
群動詞や自動詞と比べると単純でわかりやすいですね。
意味上の主語がある場合の動名詞の否定形の位置
意味上の主語についての知識がある程度深まったところで、今度は意味上の主語が混ざった動名詞の否定形について話していこうと思います。
先ほどのように、また選択問題を使って考えていきましょう。
( )に当てはまるものを以下の選択肢から選べ
Alice was annoyed by ( )her the truth.
「あなたが真実を言わなかったことにより、アリスは苛立っていた」
選択肢:
①your not having told
②not your having told
③you not to tell
まず、“was annoyed by「…によって苛立っている」”の後ろに( )が来ています。
すると、「前置詞byに続くから( )の中は動名詞なんだな。」という推測が立ちますね。
よって、選択肢の③は除外。
残り①と②に絞って考えることになります。
つづいて、選択肢の“having told”に注目です。
これは、完了形の動名詞になっていて、“having told”は「言ったこと」という完了形の意味になります。
これを完了動名詞と言い、完了動名詞”having told”は、主節の “was annoyed “よりも時間的に前であることを示しています。
選択肢①、②のどちらにも完了動名詞が付いているので、問題は”having told”の前は『your not 』なのか『not your』なのかということですね。
では、下記の動名詞の否定語のルールをしっかりと覚えてください。
→動名詞に否定語をつけるには、動名詞の直前に置く
上記のルールば定義として覚えていただければと思います。
このルールに則って選択肢を見てやると、答えは①your not having told一択だということがわかりますね。
出題者の意図としては、『動名詞に否定語をつけるには、動名詞の直前に置く』というルールを知っているかどうかというところで、これは一見難しそうに見えて、実際はただの知識問題です。
英語は論理的に考えると逆に難しくなるので、覚えるべきルールはしっかりと覚えるようにしておきましょう。
ちなみに、“not having told”は「言わなかったこと」という意味になります。
まとめ
今回は、動名詞の意味上の主語の位置、否定形notの位置を中心に解説致しました。
『意味上の主語』と言われると少し難しく感じるかもしれませんが、この記事を読んでいただければわかる通り、動名詞の意味上の主語は所詮知識問題です。
しかし逆に知っているか知らないかで差が生まれる問題でもあるので、この記事は何度も何度も熟読して、徹底的に頭に入れておいてください!
それでは、今回の話はここまでで、次回からは動名詞と不定詞の使い分け方について解説していこうと思います。
次回も是非参考にしてみてください。
関連記事:英語力アップにつながるアイテム・教材はこちら!
・語学アイテム
→周囲の雑音を消去してくれるノイキャン付きイヤホン、ヘッドホン
160ページ分の電子書籍を今だけ無料配布中
僕は大学2年の秋頃から
本気で英語を勉強し、
1年でTOEICスコアを420点から955点に
伸ばすことができました。
とはいえ、特別な才能があったわけでも
恵まれた環境で育ったわけでもないです。
もともとは勉強が嫌いで、
中学から英語を勉強してきたにもかかわらず、
大学2年までの8年間
何1つ成長しなかったダメ人間でした。
海外旅行では
誰にも喋りかけたりすることもできず、
惨めな日々を過ごしたこともあります。
英語なんて
ただの雑音としか聞き取れませんでした。
しかしそんな僕でも、
本格的に英語と向き合って
少しの間だけ真剣に取り組んだところ、
今でははっきりと
英語が聞こえて理解できるし
外国人と自然な会話が
できるようになりました。
なぜそんな状態から上達できたのか?
というと効率的な勉強法を知ったからです。
だからネイティブを相手にしても
緊張せずに話せるようになりました。
その経験から、生まれた環境は選べなくても、
勉強して、正しく成長すれば、
誰でも英語スキルを
身につけられると確信しています。
そして、そういう人が少しでも増えれば、
一人一人に活気が溢れて
たくさん人がトラやヒョウのように
世界を飛び回り、
世の中の価値やサービスが進化して、
世界はもっと良くなると本気で思っています。
そういった理念から、
僕がどのように英語学習に取り組み、
ゼロから今の英語力を築いていったのか、
その方法論を1つの書籍にまとめてみました。
科学的根拠のある
学術観点から考察して解説していますので
誰にでも当てはまる
普遍的な内容だと思います。
もし興味があればぜひ読んでみてください。
メールアドレスを入力すれば受け取れます。
※メルマガの解除はいつでも出来ます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
もしこの記事が役に立ったと思われたら、
SNS等でシェアしていただけると嬉しいです。
(すぐ下のボタンからシェアできます)