英語で学ぶ『動詞、名詞、形容詞』は、品詞の中で大事な役割を果たします。
今回は、中学生が高校に入学するまでの内容で、絶対に押さえておくべき形容詞をカテゴリー分けしながら一覧表に分けてみました。
形容詞はSVOC構文の中ではC(=補語)に当たる重要な部分でもあります。
是非、この一覧表を参考に、あなたの英語スキルを磨くことにお役立て頂けますと幸いです。
それでは見ていきましょう!
目次
叙述用法・限定用法として扱われる形容詞一覧
形容詞には限定用法と叙述用法の2種類の用法があります。
限定用法は『名詞を前や後ろから修飾する用法』で、例えば”living fish”(生きている魚)の”living”がそれにあたります。
I want to drink something hot.(何か温かいものが飲みたい)
逆に叙述用法は『文の中で補語として機能する用法』のことを指します。
例えば、以下の“alive”がそれにあたります。
He(S) is(V) alive(C).(彼は生きている)
We(S) saw(V) him(O) alive(C).(私たちは彼が生きているのを見た)
これらの用法は、すべての形容詞がどちらも使えるというものではないので、1つ1つ選定していく必要があります。
実際に1つ1つ確認していきましょう。
限定用法のみ使える形容詞
・elder「年上の」
・main「主な」
・mere「単なる」
・sole「唯一の」
・total「すべての」
・thorough「徹底的な」
叙述用法のみ使える形容詞
・afraid「恐れている」
・alike「似ている」
・alive「生きている」
・alone「一人で」
・ashamed「恥じている」
・asleep「眠っている」
・awake「目覚めている」
・aware「意識して」
・content「満足している」
・well「元気だ」
・unable「できない」
意味によって変わるもの
・present:
限定用法→「現在の」
叙述用法→「出席している」
・late:
限定用法→「後半の」「最近の」
叙述用法→「遅れている」
・certain:
限定用法→「ある」
叙述用法→「確実な」
・ill:
限定用法→「悪い」
叙述用法→「病気である」
人や具体的事物を主語にして使えない形容詞一覧
形容詞には、人を主語にして使えないものが存在します。
例えば英作文で、「彼女が英語を話すのは難しい」という文を書く場合に、ついつい
She is difficult to speak English.
と書いてしまったりします。
しかし、これは残念ながら間違いで、“difficult”という形容詞は人を主語にして用いることはできません。
つまり、
She is difficult to speak English.
→It is difficult for her to speak English.
というのが正しい解答になるのです。
以下に人や具体的事物を主語にして使えない形容詞をまとめておきます。
・convenient「便利な」
・inconvenient「不便な」
・difficult「難しい」
・hard「難しい」
・tough「難しい」
・easy「簡単な」
・important「重要な」
・natural「当然な」
・necessary「必要な」
・strange「奇妙な」
・dangerous「危険な」
・probable「可能性のある」
・possible「可能な」
・impossible「不可能な」
・pleasant「楽しい」
動詞や名詞っぽい形容詞一覧
形容詞には動詞や名詞から派生した形容詞があります。
例えば、”respectable”(立派な)は“respect”(尊敬する)から派生した形容詞です。
これらの類の形容詞は動詞の意味と結びつきを持っていることが多いです。
“respectable”だと、respect「尊敬する」+able「できる」=「尊敬できる」→「立派な」
というように連想しながら形容詞の意味を導き出すことができます。
以下、動詞・名詞から派生した形容詞一覧をまとめておきます。
⑴consider「考慮する」
→considerate「思いやりのある」
→considerable「かなりの」
⑵credit 「信用する」
→credible「信頼できる」
→credulous「信じやすい」
⑶imagine「想像する」
→imaginable「想像可能な」
→imaginary「想像上の、架空の」
→imaginative「想像力豊かな」
⑷regret「後悔する」
→regrettable「悲しむべき」
→regretful「後悔している」
⑸sense「感じる」
→sensible「賢明な」
→sensitive「敏感な」
→sensuous「感性に訴える」
→sensory「知覚による」
→sensual「官能的な」
⑹success「成功する」
→successful「成功した」
→successive「引き継いだ」
⑺literalize「文字通りに解釈する」
→literal「文字通りの」
→literary「文学の」
→literate「文字の読める」
⑻history「歴史」
→historic「歴史上有名な」
→historical「歴史に関する」
⑼industory「産業」
→industrial「産業の」
→industrious「勤勉な」
⑽respect「尊敬する」
→respectful「敬意でいっぱいの」
→respectable「尊敬できるような」
→respective「それぞれの」
中学生・高校生がよく間違える形容詞一覧
次に度々受験生が入試問題で読み違えている形容詞をまとめておきました。
population「人口」/number「数」などと一緒に使える形容詞
「多い」:many(×)→large(◯)
「少ない」:few(×)→small(◯)
【例文】
A large number of cars are parked outside her house.
(彼女の家の外にはたくさんの車が止まっている。)
このように、『ひとまとまりの数や人口』を数える場合はmany・fewではなくてlarge・smallを使うのが原則です。
ここは注意してください。
income「収入」/salary「給料」/price「値段」などと一緒に使える形容詞
「高い」:expensive(×)→large/ high(◯)
「安い」:cheap(×)→small/low(◯)
【例文】
It is difficult to get by with living expenses on a small salary.
(少ない給料で家計のやりくりをするのは難しい。)
“expensive”や”cheap”は、『店で売っている商品』に対して「すみません、これっていくらになりますか?」と商品に向かって指をさして言う言葉です。
給料や値段そのものの「大きい」「小さい」には使うことができないので、注意が必要です。
traffic「交通量」/rain「雨」/snow「雪」などと一緒に使える形容詞
「激しい」:strong(×)→heavy(◯)
「弱い」:weak(×)→light(◯)
【例文】
I encountered heavy traffic.
(私はひどい渋滞に遭遇した。)
上記例のように、交通量や天候などを表現するときは、strong・weakではなくてheavy・lightを使うのが鉄則となります。
まとめ
今回は、中学生が高校に入学した時に、他よりも一歩先手を打てるように、絶対に学んで欲しい形容詞をまとめてみました。
中学生までは英語が得意だったのに、高校生になると途端に英語ができなくなる人が急増しますので、そうならないためにも今のうちから英語を深く学んでおくことをお勧めします。
次回は比較級や最上級の特徴について詳しく話していきますので、比較が苦手な方は一度参考にしてみてください。
それでは今回の話は以上です!
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