「比較級と最上級の
“more”と”most”の
使い方がわからない」
「7文字以上の単語には”more”、
“most”が使えるって習ったけど、
“famous”だと6文字だよね?」
比較を初めて勉強する方は、
このような区別に
悩まされるのではないでしょうか?
ですが、

という感じです。
なので今日は
比較級や最上級の基礎から、
“more””most”の正しい使い方
まで図解しながら解説していきます。
この記事をきっかけに
少しでも比較級や最上級の知識を
知って得意分野にしていただけることを
願ってます。
目次
比較級の基本


比較級で一番確認しておきたいところは、
『比較の対象は対等なものである』
ということです。
よく高校生の英作文の間違いに、
以下のようなものがあります。
The climate of Japan is milder than Canada.
しかしこれだと、
「日本の気候」と「カナダ」
を比較したことになって、
比較の対象が
『気候』と『国』になっているので
全然対等でないことが分かります。

じゃあどうすればいいの?
ということなんですが、
それは、
主語の”The climate of Japan”
と対等にするために、
比較の対象も
“the climate of Canada”
と言うように
対等にしてやれば解決しますね。
つまり、
The climate of Japan is milder than the climate of Canada.
これで、比較の対象は
対等なものになりました。

ネイティブの世界では
上の文の”the climate”のように
同じ単語を2度も使うのを嫌います。
なのでこの場合は、
“the climate”の代わりに
『繰り返しを避ける代名詞”taht”』
を用いて、
The climate of Japan is milder than that of Canada.
(日本の気候はカナダより温和だ)
としてあげれば完璧です。
最上級の基本

最上級の基本は『the+…est』
だと言うことは
皆さんもご存知なのですが、
最上級表現は、比較級を使ったり
『as…as』構文を使って
表現されることもあるので注意です。
例えば、
以下の例文があったとします。
He is the coolest I have ever met.
(彼は私が今まで会った中で一番かっこいい。)
これは最上級表現の最も
基本的な文ですね。
しかしこの文はさらに
以下の5つの英文として
書き換えることも可能ですので、
要注意です。

He is the coolest I have ever met.
=①He is the coolest of all the boys I’ve ever met.
→前置詞のofが「…の中で」
と言う意味を持ち、
「出会った全ての男の子の中で
一番かっこいい」
と言う訳になります。
=②He is cooler than any other boy I’ve ever met.
→『than any other+単数名詞』
=「他のどんな…と比べても」と言う意味で、
これを組み合わせると
比較級に直すことができます。
=③He is as cool as any boy I’ve ever met.
→『as〇〇as any+単数名詞』
=「どんな…と比べても同じ」と言う意味で、
「どんな男の子と比べても同じぐらい」
=「どんな男の子と比べても負けないぐらい」
という訳になります。
=④No other boy I’ve ever met is cooler than him.
→主語に”No”が付いていることから、
「彼以上にかっこいい男の子はいない」
という意味になります。
=⑤No other boy I’ve ever met is as cool as him.
→こちらも主語に”No”がついているので、
「彼に負けないほどかっこいい男の子はいない」
という意味になります。
“more”や”most”の正しい使い方

“more”、”most”は基本的に
『音節』の区切りで
見分けることができます。
形容詞のスペルが3音節以上
(“important”ならim-por-tant
の3つの音節に分けられる)
ある場合は、
“…er”、”…est”ではなく、
→“more …””most …”
です!
しかし、
“lazy”や”famous”などの
2音節以下の単語でも
“more …”、”most …”
が使われることがあります!
入試問題の
引っ掛けとして出てきますので、
これらはしっかり
見分けられるようしたいところです。

よく中学や高校の学校の先生や
塾の講師たちの中には、
「”more”、”most”を使う
タイミングは形容詞の
スペルが長いときだ!」
「7字以上は全部”more”、
“most”でそれ未満だと全て
“…er”、”…est”になるんだ!」
のように解説していますが、
スペルが長い単語によく
“more”や”most”がつくのは
3音節以上の長い単語
だったからなんですね。
ですが、必ずしも7文字以上の単語が
3音節以上だというわけではないので
注意してください。
-lazy-の比較級と最上級
“more”、”most”を使う
条件の1つとして
以下のようなルールがあります。
→『同じ性質の中にある
2つの性質の比較では、
2音節以下の短い形容詞の比較でも、
“…er”ではなく”more …”を使う』
このルールについて、
“lazy “を使って
解説していこうと思います。

例えば、「頭が悪い」と「怠け者」
という2つの性質が、
Alexという1人の人間に
存在しているとします。
このとき、
「あの人、『頭が悪い』
というよりも『怠け者』なんだよね」
と言いたいのであれば、
Alex is more lazy than stupid.
というように英文として
訳すことができますね。
また、moreを使うときは
『語尾には…erを使わない』
という決まりがあります。
なので、”more lazer”ではなくて
“more lazy”になることに
注意してください。
ここからさらに最上級として
扱いたいのであれば、
“more”を”most”になおして
最上級の表現にしてあげれば良いわけです。
-famous-の比較級と最上級
“famous”に”more”、
“most”がつく理由は
“lazy”みたいに複雑ではありませんので
ご安心ください。
以下が、”more”、”most”を使う
2つ目の条件になります。
形容詞の末尾に、
…ly,
…ous,
…ive,
…able,
…ible,
…ful,
…less
などがついた場合は、
“…er”、”…est”ではなくて、
“more …”、”most …”
このルールと
“famous”を照らし合わせてみると、
“famous”は”fam-ous”と
2文節になっていますが、
語尾に“…ous”
というのがついていますので、
上のルールに基づいてやれば
” more famous”
と表現されることがわかります。
例えば
『ブラン城より有名な城はない』
という日本語を
英語に訳したいのであれば、
None are more famous than Bran Castle.
のように直してあげれば正解にです。
こちらも同様に、
最上級として扱いたいときは
“more”を”most”に直して
最上級の表現にしてください。

まとめ

今回は、
比較級や最上級で”more”、”most”
の使い方について解説致しました。
特にmoreに関しては
“no more,,,than~”という構文と
セットで出てきやすいで
チェックしておいてください。
比較の章は他の章と違い、
覚えるルールが多くて大変かもしれませんが、
正しく理解し、正しい知識を
持ってさえいれば、
文法問題は即答で
解くことができるようになります。
あなたの英語力アップのために、
ぜひこの記事を
有効活用していってください。
次回は不可算名詞の特徴や
数え方について解説していきますので、
興味がある方は参照してみてくださいね。
それでは最後まで
読んで頂きありがとうございました。
追記:比較級、最上級等の文法学習は、できれば英語だけで勉強してみよう!
今回は、
英語の比較級と最上級の本質的について、
例文などを使って解説致しました。
しかし、比較級に限らず、
文法というのは訳しながら
理解していくのは基本的にはNGなんです。
(ここでは中学生〜高校生の方にも
分かりやすく理解してもらえるよう、
日本語訳付きで解説致しました)
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この記事を機に、
ぜひ正しい文法学習のスタートを
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