よく、
「社会人から英語を勉強してももう手遅れなんじゃないか?」
という発言を結構聞くんですけど、ぶっちゃけどうなんでしょうか?
インターネットとかで調べてみると、
『社会人 英語習得 不可能』だとか、『社会人 英語 もう遅い』
みたいな感じで色々と記事が書かれています。
しかし、最近になって
「社会人からでも英語が話せるようになる」
ということが分かってきました。
「俺、英語学習もう諦めよっかな…」
って思っている人は、この記事を読んでもう一度考え直して頂ければ幸いです。
目次
なぜ社会人でも英語を習得することが可能なのか?
『なぜ社会人からでも英語を習得することができるのか?』
これには以下の3つの説から理解できます。
❶普遍文法説
→人間には生まれつき全ての言語に共通する言語知識・文法を理解することができる
→インプットした情報以上の言葉をアウトプットできる
❷臨界期説
→12歳までに言語に触れなければ言語の習得は不可能
❸技能習得説
→スポーツと同じように言語は練習の積み重ねで習得できる
この3つの説はあくまで定説であり、確定事項ではありません。
しかし、この3つの説が今のところ言語を習得する上で有力な説になっています。
これらを見てみると、一番気になったのが❷の臨界期説ではないでしょうか?
『12歳までに言語に触れていないと、言語の習得は不可能』
文字通りこの文を追ってみると、
「じゃあ12歳までに英語に触れていなければ英語の習得はできない」
ということになりますが、
最近の研究によれば実はそうではありません。
臨界期説というのは第一言語の場合の話です。
第一言語を12歳までに全く触れていなければ、言語の習得は不可能というのが正しい説になります。
その証拠に、wikipediaにもこんなふうに書かれています。
(wikipediaより引用)
少数ながら成人してからもネイティブに近い文法能力を身につけた人も存在することは事実である
外国語が日常的に使われる環境に身を置き、高いモチベーションを持って聞き取りや発音のなどの音声的な訓練を長期間行なえば、10%以上の人がネイティブ並みといえる文法・発音能力を習得できるという研究結果がある
つまり、臨界期説というのは第二言語(英語)を習得することにおいては関係がないということです。
これにさらに、
❶の普遍文法説
❸の技能習得説
を組み合わせれば、社会人からでも英語を習得することはできるという確証が導き出されるのではないでしょうか?
英語を一から話せるようになるために
では社会人が英語を一から話せるようになるためにどんな行動が必要なのか?
という話になってくるのですが、これは単純で、先ほどの3つの説を全てカバーした勉強をこなしていけばいいわけです。
ここで臨界期説というのは言語が習得できるかできないかの議論なので、
考えるべきは
普遍文法説と技能習得説になります。
まず普遍文法説によれば、
『インプットした情報以上の言葉をアウトプットできる』
と結論付けられています。
次に技能習得説によれば、
『言葉も練習によって習得できる』
と結論付けられています。
これらを組み合わせると、英語を習得するためには次のような行動が必要になってくることが分かります。
→繰り返しの練習によって第二言語をインプットし、アウトプットを行う
これが第二言語を習得する正しい勉強方法です。
しかし、これだけではまだ落とし穴があります。
というのも、これら3つの説には日本語を使って英語を習得するという説が『全くない』からです。
つまり、英語を習得するために『日本語(母語)を介在させるのは好ましくない』ということになります。
なので、英語を学ぶときは英語だけで学んでいかなければ意味がないということです。
しかし、英語を英語だけで学ぶというのもかなりハードルが高いですので、最終的な第二言語習得の結論は以下のようになります。
→大人もネイティブの幼児と同じような過程を経て、繰り返しの練習によって第二言語をインプットし、アウトプットを行う
普遍文法説によって、生まれつき言語を習得する能力が備わっているはずですから、日本人が英語を学習するときも、ネイティブの子供のような過程を経て言語を学習していけば良いということです。
しかしこんなことを言うと、
「そんなことしたら、英語を習得するまでに何十年もかかるのではないか?」
と反感を抱く人もいると思います。
しかし、そんなことはありません。
実は大人の方が子供よりも、英語を早く習得できることができます。
というのも、大人の方が圧倒的に知識を持っているからです。
子供はなんの知識もない状態から英語を習得していくので、英語を習得するまでに約15年ほどかかってしまいますが、
大人は20年以上の社会経験と知識が備わっていますから、この知識を英語に紐付けることによって言語習得に加速度が増します。
ただし、ネイティブの子供は英語圏で毎日英語漬けになりながら言語を習得するのに対し、私たち日本人は日本語漬けの環境で英語を学ばなければいけません。
この環境差の中でネイティブのように普通に勉強していくと、習得までに時間がかかってしまう可能性は非常に高いです。
なので、私たちはネイティブの子供が大人になるまでにやった英語学習の過程を超高速で模倣して学習していく必要があります。
上記の知識を基軸としながら、日本人が英語を超高速で勉強するための手法について解説していきます。
第二言語習得理論に基づいた独学英語勉強法
日本に住んでいる私たちが英語をネイティブ並みに習得させるためには、
・1〜2年の留学
・英会話教室に週2で通う
程度では無理だということが、さきほどの説明で理解できると思います。
なぜなら元からアメリカに住んでるネイティブたちは、15年〜20年以上に渡って英語漬けの生活を送っているからです。
そのような人たちと同等に英語が話せるようになるためには、こちらはただ単純に英語漬けで対抗するだけでは、いくら時間があっても足りないことが分かるでしょう。
そこで私たちが英語を習得する上で重視しなければならないのが『戦略』です。
第二言語習得理論や科学的根拠に基づき戦略を練っていくことによって、アメリカ人であれば15年で習得してきた英語力をこちらは1〜2年で習得して行きましょう。
そこで僕が推奨している英語習得法の流れが以下の3順になります。
❶発音の改善をする
↓
❷独自で英語脳を構築する
↓
❸英会話を練習する
というか、もうこれしかないですね。
これ以外のルートで英語がペラペラ話せる人って、帰国子女以外であまり見たことがないです。
もったいぶらずに1つ1つ説明していきましょう。
発音の改善をする
これは他の記事で何度も言っていることですが、英語力を最短最速で伸ばすためには『発音』を最初に改善しなければいけません。
なぜなら日本語と英語では、
・声、音の出し方
・口の動かし方
・息の使い方
が全く違うからです。
そのため、英語の発音の違いをしっかりと理解しておかないと、相手の発言を正確に聞き解くことはまず不可能でしょう。
ネイティブの子供達は英語の発音を無意識に理解していますが、私たち大人チームは15年も20年も英語を学ぶ暇なんかないと思うので、まずは発音を集中的に学んでおくべきです。
そうしなければ、普段の音声学習の効果が薄くなって無駄にリスニングや英会話をすることになってしまいます。
というか、発音の学習なしにリスニングや英会話学習をするのはほぼ無意味です。
具体的な発音の訓練方法などは以下の記事でまとめおいています。
こちらは必読です。
最初のステップに発音を改善することが何より英語力を構築する土台ですし、これこそが短期間で英語を習得するための最重要事項です。
独自で英語脳を構築していく
発音が改善できたら、ステップ2としてネイティブのような英語脳を構築して行きます。
ここでいう英語脳とは、
英語を英語のまま理解する能力
のことです。
つまり、英語を見たり聞いたりするときに『日本語』を脳内に介在させてはいけません。
なので、ステップ2ではできるだけ日本語に頼らないで英語学習をしていくことが重要になってきます。
具体的には、
①基礎的な英文法を理解する
↓
②英文を、幼児から大人になる過程をたどるように徐々に難易度を上げながら読む
という流れが好ましいでしょう。
最初は英文法から学んで英文の理解を深めて行き、その後で英文の読書量をどんどん増やしていくというのが王道です。
ただし、『日本語は使わずに』です。
ここが難関だと思うかもしれませんが、『とある方法』を用いれば日本語を使わずに英文法が理解できたり英文をスラスラ読めたりできるようになります。
その辺に関しては、メルマガなどでお話ししていますので良ければそちらを参考にしてみてください。
またTOEIC関連ですが、別の記事で英語を英語のまま読むための手法について解説している記事がありますのでこちらも合わせて読んでみることをおすすめします。
英会話を練習する(一部独学ではない)
『発音ができる』
『英語脳も構築できた』
という段階まできたら、最後のステップで英会話を磨いていきます。
今までインプットしてきた知識をここでどんどんアウトプットして、外国人に通用する英会話力をつけて行きましょう。
ただし、英会話はやっぱり外国人と話をした方が実力は伸びます。
会話は言葉のキャッチボールでもありますから、実際に言葉を使ってキャッチボールしてみないと柔軟に英語が使えるようにはなりません。
ここで、僕がおすすめする英会話に関する関連記事をいくつか載せておきますので、1度でもいいので目を通してみてください。
しかしこの記事のタイトルに『独学勉強法』とつけてしまっていますので、独学での英会話勉強法も書いておきます。
これだけでも英語を発信する能力は格段と身につくので、独学オンリーで英語を勉強したい方は是非試してみてください。
僕がおすすめしている独学英会話勉強法は次の通りです。
アメリカ人やネイティブが書いているブログや日記などをネイティブになった気持ちで徹底的に写経する
写経と聞いて少し驚いたかもしれませんが、写経には表現力をアップさせる絶大な効果があります。
具体的には以下の記事などを参照にしてみると分かりやすいです。
関連記事にもある通り、ネイティブが書いた生の文章を徹底的に写経して、ネイティブの人の思考力を模倣することであなたの英語脳はさらに養われます。
英語脳が養われ表現の幅が広がったら会話力もグンとアップしますので、この段階まできた方は是非写経を試してみてください。
ちなみにおすすめのブロガーさんは誰でもいいですが、一応僕が好きなブロガーさんを載せておきます。
他にも色々いますので、インターネットなどで探してみてください。
まとめ:社会人には時間が限られている
いかがでしたか?
今回の記事は結構奥が深かったと思いますが、なかなか英語に触れるための機会が作れない私たちは、戦略的に英語学習をしていくべきだということが理解できたと思います。
中でも僕が提唱しているのは、第二言語習得理論に基づいた英語学習法です。
第二言語習得理論に関してはなかなか奥が深いので、興味がある方は一度読んでみるのもアリでしょう。
そして社会人にはやっぱり時間がありません。
中にはブラック企業で毎日が残業だという人もいるでしょう。
そんな中で英語を効率的に習得したいというのであれば、やはり戦略的に英語を勉強する以外に道はないと思います。
そのための戦略に関しては今回の記事で色々とお話ししましたが、
「もっと詳しく知りたい!」
という方はメルマガの中で詳しくお話ししていますので、
ぜひメルマガを参考にしてみてください。
また、
『そもそも英語が初心者で、どういう考えや姿勢で英語学習に取り組んで行けばいいのか?』
と思っている人は初心者向けの記事をまとめています。
まずはそちらを参考にしてみてください。
それでは長々とお話ししてしまいましたが、今回の話は以上となります。
<この記事の参考本>
160ページ分の電子書籍を今だけ無料配布中
僕は大学2年の秋頃から
本気で英語を勉強し、
1年でTOEICスコアを420点から955点に
伸ばすことができました。
とはいえ、特別な才能があったわけでも
恵まれた環境で育ったわけでもないです。
もともとは勉強が嫌いで、
中学から英語を勉強してきたにもかかわらず、
大学2年までの8年間
何1つ成長しなかったダメ人間でした。
海外旅行では
誰にも喋りかけたりすることもできず、
惨めな日々を過ごしたこともあります。
英語なんて
ただの雑音としか聞き取れませんでした。
しかしそんな僕でも、
本格的に英語と向き合って
少しの間だけ真剣に取り組んだところ、
今でははっきりと
英語が聞こえて理解できるし
外国人と自然な会話が
できるようになりました。
なぜそんな状態から上達できたのか?
というと効率的な勉強法を知ったからです。
だからネイティブを相手にしても
緊張せずに話せるようになりました。
その経験から、生まれた環境は選べなくても、
勉強して、正しく成長すれば、
誰でも英語スキルを
身につけられると確信しています。
そして、そういう人が少しでも増えれば、
一人一人に活気が溢れて
たくさん人がトラやヒョウのように
世界を飛び回り、
世の中の価値やサービスが進化して、
世界はもっと良くなると本気で思っています。
そういった理念から、
僕がどのように英語学習に取り組み、
ゼロから今の英語力を築いていったのか、
その方法論を1つの書籍にまとめてみました。
科学的根拠のある
学術観点から考察して解説していますので
誰にでも当てはまる
普遍的な内容だと思います。
もし興味があればぜひ読んでみてください。
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