ブログで多数質問が来ていたので記事にします。
この記事のきっかけは以下の質問です。
この質問に対する僕の答えは
副詞節のif
→S/O/Cの英文要素にはならずに
「もしこの先〜なら」
というような訳の修飾語句になる。
名詞節のif
→英文を作り出すS/O/Cのどれかになって
「〜からどうか」
という名詞の働きをする。
という感じです。
この質問で
ブログとしてみんなに公開できるので、
このような質問をしてくれた
質問者さんには本当に感謝です。
というわけで今日は
時や条件を表す副詞節についての
基礎事項や注意点、名詞節との違いなどについて
解説しようと思います。
それではいきましょう。
目次
時や条件を表す副詞節って?
『時や条件を表す副詞節』という用語が
なぜ英文法で取り上げられているのでしょうか?
それは、
文中に『時や条件を表す副詞節』が導入されていた場合、
違和感のある表現になるからです。
例えば、
「もし明日雨が降ったら、
私はピクニックに行かないだろう」
という日本語文を英語に訳してみたらどうなるでしょう?
人によっては、
===
「もし明日雨が降ったら」は、『if it will rain tomorrow』で、
「私はピクニックに行かないだろう」は、『I will not go out for a walk』
これを1つにつなげて答えは
I will not go out for a walk if it will rain tomorrow.
だ!
===
このような答えを導き出してしまうと思います。
しかし、残念ですがこの英文は
間違いです。
その理由は、『時や条件を表す副詞節』
は次のような原則(ルール)があるからです。
→willなどの未来形は使わず、未来のことでも現在形で表す
このルールによって
先ほどの英文は次のように作り直されます。
I will not go out for a walk if it will rain tomorrow.
→(❌)
👉I will not go out for a walk if it rains tomorrow.→(◎)
こんな感じでif以下の文章は、
will rainではなくrainsと現在形にしなければいけないんです。
他にもいくつか例文を見てみましょう。
【例文】
I will start the work when my boss comes.
「上司が来たら、私はその仕事を始めるつもりです。」
Let’s go on a picnic if it’s sunny tomorrow.
「明日晴れならピクニックに行こう」
ここでは、”when my boss comes”と
“if it’s sunny tomorrow”が
『When…』『if…』の副詞節になっていて、
これらは時や条件を表す副詞節です。
つまり、When…文、if…文は
未来のことでも現在形
で表されます。
時や条件を表す副詞節は他にもいろいろとあるんですが、入試などでよく出る重要なものは以下の通りです。
When…「…するときに」
if…「もし…したら」
as soon as…「…したらすぐ」
by the time…「…するときまでに」
unless…「…しない限り」 etc
これらは全て『未来形のことは現在形』で表すのでぜひ覚えておいてください。
未来完了の場合は現在形?それとも現在完了形?
次は少し発展的な内容です。
まず、以下の日本語を一度英語に訳してみましょう。
↓↓↓
次の日本語を英文に訳せ。
「あなたがその本を読み終わったら私に貸してくれませんか?」
ここで、
「あなたがその本を読み終わったら」
と、
「私に本を貸してくれませんか」
の2つに分解してみます。
『あなたがその本を読み終わったら』
の部分は未来に完了する内容ですので
→『when you will have finished reading it』
というセンテンスで、
『私に本を貸してくれませんか』は
→『Please lend me the book』
というセンテンスになりますね。
しかしこのまま、
Please lend me the book when you will have finished reading it.
と、文章を繋げてしまうといけないのはこれまで話した通り。
when以下の文章が時を表す副詞節になっているので、本来ここは「現在形」にしなければいけません。
ですが、when以下の文章をよーく見てみてください。
未来完了形?、、ということは
現在形にするか現在完了形にするか
という部分が非常に悩ましいですね。
※現在完了形と未来完了形の性質がイマイチの方は関連記事を載せておきますので参考にしてみてください。
ここで、時や条件を表す副詞節を攻略するにあたって、もう一つ重大なルールをお伝えします。
→副詞節では未来完了の場合は現在完了形で示される
つまり先ほどの例題は、
Please lend me the book when you will have finished reading it.(❌)
→Please lend me the book when you have finished reading it.(◎)
というのが正しい解答です。
逆に名詞節の場合は未来形が使える
次に名詞節の場合を見てみまししょう。
例えば次の例をみてください。
I wonder if the flight ( ) tomorrow.
❶ will be canceled
❷ is canceled
この問題を見てあなたはどちらの選択肢を選びますか?
ここで❷を選んでしまえば、それは出題者のワナに引っかかっているということです。
この場合、動詞のwonderに注目してみます。
wonderは「疑う」という日本語訳ですが、
これは「他動詞」として使われます。
※自動詞と他動詞については別の記事で紹介していますのでよかったら参考にしてみてください↓
つまり、I wonder〜の直後の「〜」部分には
名詞が来なければいけないんですね。
なので、wonder直後のif文には
名詞になってもらわなければダメなんです。
I wonder+名詞
↓
I wonder+[if文]
※[if文]が名詞の役割をする
よって、このif文は名詞節になります。
このとき、名詞節のif文は、未来形を使えるので文中にtomorrowがあることから正解は❶です。
【解答】
→I wonder if the flight will be canceled tomorrow.
また、名詞節ifは「〜かどうか」という訳ですから、ここでの訳は
「明日フライトが
キャンセルになるかどうか疑問です。」
になります。
まとめ
今回言いたかったことは、、、
時や条件を表す副詞節では
『未来のことは現在形』
『未来完了のことは現在完了形』
で表すということです。
これを読めばそんなに難しくなかったと思うのではないでしょうか。
それでは今回は以上です。
※今回は動詞をテーマにした話でしたので、それに関連した重要記事を載せておきます↓
よければこちらも参考にしてみてください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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