毎日最新の英語情報をお届けしているタカツです。
今回お届けする内容は
前置詞toと不定詞toの見分け方
について話をしていきます。
「前置詞のtoとto不定詞の違いが分からん!」
と嘆いている高校生は、多いんじゃないでしょうか?
実は受験勉強や資格試験においては、
たった11個の慣用表現を覚えるだけで、toが前置詞なのか不定詞なのかの見分けがつくようになります。
覚える表現もたった11個なので、毎日1個ずつ覚えていっても2週間足らずで全て暗記できますね。
覚えるだけで簡単に使い分けられるようになると思えば、あなたの学習時間は絶対に無駄にならないはずです。
ここで1つずつ確認して、ぜひ全てを習得していきましょう!
目次
前置詞toとは?
まずは前置詞と不定詞の基本的な違いから紹介していきます。
先に前置詞から。
名詞や動名詞の前にtoがつけば前置詞
前置詞と不定詞の違いで一番大きな特徴は、
『名詞や動名詞の前にtoがつけば前置詞』
という点です。
【例文】
She came to my office at noon.
(彼女は正午にオフィスにやってきた。)
この例文を見てみると、toのあとは”my office”と名詞になっていることがわかりますね。
前置詞toは目的地を指し示す場合が多い
また、前置詞toのあとは目的地を指し示す言葉がよくきます。
例えば、
【例文】
She went to the drugstore.
(彼女は薬局に行った。)
という例文だと、薬局という目的地があるので、その目的地に沿ってtoという前置詞を採用している訳ですね。
ちなみにこの場合のtoは、『方向性』を表す性質を持ち合わせております。
ぜひ覚えておいてください。
範囲を表す表現もある
そして前置詞toは『範囲』や『限界』を表す表現があります。
例えば、from A to Bという熟語がありますが、これは「AからBまで」という意味で使われます。
ここで使われているtoは『AからBまでの範囲』という「までの範囲」の表現で使われていることが分かりますね。
具体例を表すと以下の通りです。
【例文】
My son can already count from one to ten.
(私の息子はもう1から10まで数えられます)
ここでは「1〜10までの範囲」を数えられると言っていますね。
ただし、1→10という地点までという目的地の本質は変わっていないので、本質的な要素を覚えておけばある程度は対応できます。
不定詞toとは?
では逆に、不定詞toとは一体どういう性質があるのでしょうか?
名詞や動名詞の前にtoがついた時は前置詞を示すのに対し、
toの後に動詞の原形が続く場合は
不定詞が来る
ことはあなたもお分かりだと思います。
不定詞を大きく大別すると、以下の3つに分かれます。
①名詞的用法
②副詞的用法
③形容詞的方法
名詞的用法
まずは不定詞の名詞的用法についてです。
こちらは一言でまとめるなら不定詞to+動詞の原形で、
「〜すること」
のように訳されるのが特徴です。
【例文】
It is difficult to live without a car in this town.
(この街では車なしで生活するのは難しい。)
上の例のようにto以下の訳は
「車なしで生活することは」
と書かれていますね。
詳しくは以下の記事を読んで見てください。
副詞的用法
お次は不定詞の副詞的用法です。
こちらは
「〜するために」
と訳されることで有名で、例えば次の例文のように使われます。
【例文】
He went to the park to play with her.
(彼は彼女と遊ぶために公園に行きました。)
この例では、「彼女と遊ぶために」の『ために』の部分がtoの訳になっています。
こちらも詳しく知りたい人は以下の記事を読んでみると深く理解できるはずです。
形容詞的用法
そして不定詞の3つ目の特徴として、形容詞的用法というものがあります。
形容詞的用法で扱われるto不定詞の訳は
「〜するための」
と少し意味が似ているのですが、
副詞的用法との大きな違いは
to不定詞以下がto前の名詞に修飾されるという点
です。
例えば次の例文を見てみてください。
【例文】
I want something to drink.
(私は何か飲み物が欲しいです。)
この文は形容詞的用法を用いたto不定詞の例なのですが、to以下「飲むための」とい部分が、to前の「何か」という名詞に修飾されて、「飲み物」と分かりやすく訳されているのです。
直訳すれば、
something to drink「飲むための何か」
になります。
こちらも詳しい話は以下の記事にまとめてありますので、興味があれば読んでみてください。
toが前置詞か不定詞かを見分ける問題例
例えば、toが前置詞か不定詞かを見分けさせる問題は、次のような感じです。
【問題】( )に当てはまる単語を選択肢から選べ
Let’s take a walk in the park.
=What do you say to( )a walk in the park?【選択肢】
①take
②taking
訳は「公園で散歩しましょう」という単純なものなんですが、これって結構正答率悪いんですよね。
間違ってしまった人はおそらく( )がto不定詞の後ろに来てるから、①!、という考えになってしまっていると思います。
ですが、実はこれは
What do you say to …ing
という慣用表現なんです。
ここで「なんでtoの後ろに…ingが来るの???」と疑問に思った人もいるかもしれません。
しかし、正直に言えば、What do you say toの”to”はそもそも不定詞ではありません。
これは、前置詞のtoです。
なので、
『toの後ろは原形』という不定詞特有のルールは無効になってしまい、『前置詞の後ろは目的語』という前置詞特有のルールに変わってしまったというわけですね。
だから正解は動名詞の②になります。
このように、
『不定詞のtoだと思ったら実は前置詞だった』
というひっかけ問題がありますので、試験などではすごく注意です。
と言っても、11個の慣用表現をおさえてしまえば問題はないのですが、、。
to…ingの慣用表現一覧
大学受験やTOEIC、英検などでおさえておくべきto…ing表現は以下の通りです。
それぞれ具体的な例文と一緒に並べておきましたので、
ノートなどにまとめておきましょう。
look forward to …ing
look forward to …ingは、「…するのを楽しみに待つ」という意味を持ちます。
【例文】
I’m looking forward to meeting you.
(あなたに会えることを楽しみに待っています)
具体的に例文を挙げてみると上のような感じで、toの後ろがmeetingと動名詞になっていますね。
なお、I’m looking…と現在進行形になっているのは、
会話中に
「あなたに会えるのが楽しみ!」
というイキイキとした躍動感が伴っているからです。
『躍動感』に関しては下の記事で紹介しています。
よかったらこちらも参考にしてみてください。
come close to …ing
come close to …ingは、「危うく…しそうになる」という意味を持ちます。
【例文】
My car came close to running over a dog.
(私の車は危うく犬を引き殺すところでした)
例文を示せばこんな感じですが、訳が分かれば問題なさそうですね。
come near (to) …ing
come near (to) …ingは、「危うく…しそうになる」という意味です。
これは、come close to …ing と同じ意味を持ちます。
【例文】
I came near to forgetting our anniversary.
(私は危うく記念日を忘れるところでした)
こちらも特に難しい感じはしませんね。
ただし、toは口語文では省略されることが多いので、その辺りは少し注意が必要です。
devote oneself to …ing
devote oneself to …ingは、「…することに専念する」という意味になります。
【例文】
She devoted herself to helping children.
(彼女は子どもを助けることに専念しました)
この例文も、toの後にhelpingとing形になっています。
覚えていないと、問題が出てきても解けそうにない構文です。
object to …ing
object to …ingは、「…することに反対する」という意味です。
下記例文の具体例を見てみてください。
【例文】
I object to starting a new project.
私は新しいプロジェクトを始めることに反対します。
のような形で使われます。
また、この慣用表現は
object to …ing
=be opposed to …ing
=have an objection to …ing
として書き換えられるので、どれもチェックしておくべきです。
with a view to …ing
with a view to …ingは、「…することを目的にして」という意味を持ちます。
この表現は、下記例文のように日常生活でもよく使われます。
【例文】
I study English with a view to studying abroad.
(私は留学する目的で英語を勉強します)He works hard with a view to receiving a scholarship.
(彼は奨学金を獲得しようという目的で一生懸命に勉強しています)
英会話なんかでもよく出てきそうなセンテンスです。
when it comes to …ing
when it comes to …ingは、「いざ…するというときになると」という意味で、次のように使われます。
【例文】
This website is really helpful when it comes to learning different vocabulary.
(様々な語彙を学習するというときになると,このウェブサイトは本当に役に立つ)
特にこれは難関大入試の和訳問題で取り上げられることが多いです。
難関大を目指す高校生は絶対に覚えておかなければいけない慣用表現になります。
What do you say to …ing?
先ほど取り上げた慣用表現ですね。
これは、
What do you say to …ing =「…しましょう」という意味になります。
この表現は、例えば
【例文】
What do you say to going swimming tomorrow?
(明日、泳ぎに行きましょう)
のように使われるのですが、下記のように変形可能です。
What do you say to going swimming tomorrow?
=Let’s go swimming tomorrow.
=Shall we go swimming tomorrow?
=How about going swimming tomorrow?
=Why don’t we go swimming tomorrow?
のように言い換えが可能ですので、しっかりと使い分けられるようにしておいてください。
take to …ing
take to …ingは、「…することが習慣になる」「…にふける」という意味を持ちます。
【例文】
Lately he has taken to eating raw fish.
(最近彼は生の魚を食べるようになりました)
上の例文は少し意訳ですが、Latelyは『習慣』を表す副詞になります。
「魚を食べることが習慣になる」
「魚を食べることにふける」
と言い換えても問題はありません。
get(または become) used to …ing
get(become) used to …ingは、「…することに慣れる」という意味です。
【例文】
You’ll soon get used to driving.
(あなたはすぐに運転することに慣れるでしょう)
のように使われます。
また、
get(become) used to …ing
=get(become) accustomed to …ing
=accustom oneself to …ing
と言い換えることも可能です。
be used(または accustomed) to …ing
続いて最後ですね。
be used(accustomed) to …ingは、「…することに慣れている」という意味で、次のように使われます。
【例文】
I’m not used to speaking English.
(私は英語を話すことに慣れていません)
ここで、
「ん?get used to …ingとの違いって何なん?」
と思った人がいると思います。
この違いはすごく単純で、
get(become) used to …ing
→『慣れていなかったことにだんだん慣れていく』プロセス
be used(accustomed) to …ing
→『もう慣れてしまっている』という状態
と区別しておくと使い分け方も難しくないです。
まとめ
というわけで、「前置詞toの慣用表現ってこんな感じなのかー。」というのが、理解してもらえたと思います。
結局のところ何度も書いている通り、この慣用表現は覚えるしかないんですよね。
もちろん一気に覚える必要はないので、何度も何度も反復して少しずつ記憶していったら良いと思います。
覚え方は人それぞれですが、
僕自身やっていた単語の覚え方を別の記事で紹介しています。
詳しくはこの記事を読んでください。
また、英語の勉強法や英文法について色々と紹介していますので、興味があればこちらも参考にしてみてください。
それではみんな勉強頑張ってください!
関連記事:英語力アップにつながるアイテム・教材はこちら!
・語学アイテム
→周囲の雑音を消去してくれるノイキャン付きイヤホン、ヘッドホン
160ページ分の電子書籍を今だけ無料配布中
僕は大学2年の秋頃から
本気で英語を勉強し、
1年でTOEICスコアを420点から955点に
伸ばすことができました。
とはいえ、特別な才能があったわけでも
恵まれた環境で育ったわけでもないです。
もともとは勉強が嫌いで、
中学から英語を勉強してきたにもかかわらず、
大学2年までの8年間
何1つ成長しなかったダメ人間でした。
海外旅行では
誰にも喋りかけたりすることもできず、
惨めな日々を過ごしたこともあります。
英語なんて
ただの雑音としか聞き取れませんでした。
しかしそんな僕でも、
本格的に英語と向き合って
少しの間だけ真剣に取り組んだところ、
今でははっきりと
英語が聞こえて理解できるし
外国人と自然な会話が
できるようになりました。
なぜそんな状態から上達できたのか?
というと効率的な勉強法を知ったからです。
だからネイティブを相手にしても
緊張せずに話せるようになりました。
その経験から、生まれた環境は選べなくても、
勉強して、正しく成長すれば、
誰でも英語スキルを
身につけられると確信しています。
そして、そういう人が少しでも増えれば、
一人一人に活気が溢れて
たくさん人がトラやヒョウのように
世界を飛び回り、
世の中の価値やサービスが進化して、
世界はもっと良くなると本気で思っています。
そういった理念から、
僕がどのように英語学習に取り組み、
ゼロから今の英語力を築いていったのか、
その方法論を1つの書籍にまとめてみました。
科学的根拠のある
学術観点から考察して解説していますので
誰にでも当てはまる
普遍的な内容だと思います。
もし興味があればぜひ読んでみてください。
メールアドレスを入力すれば受け取れます。
※メルマガの解除はいつでも出来ます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
もしこの記事が役に立ったと思われたら、
SNS等でシェアしていただけると嬉しいです。
(すぐ下のボタンからシェアできます)