関係代名詞”whom”と”whose”の意味の違い、見分け方とは?

こんにちは、タカツです。

 

今回は前回に引き続き、関係詞について解説していこうと思います。

 

ちなみに前回は、関係代名詞と関係副詞の違いについて説明していますので、興味のある方は下記リンクから読んでみてください^^

 

今回は、

・関係代名詞who、whomの違い

・whoseの意味や特徴

 

の2点を中心に書いていこうと思います。

 

関係詞には
“which”や”when”の他に、

“who”
“whose”
“whom”

があります。
初めて関係詞を習う方は”whose”や”whom”は見慣れないかもしれませんね。

 

結論を言ってしまうと、

 

who、whose、whomの特徴

・who→主格に代用

・whom→目的格に代用

・whose→所有格に代用

 

ということです。

 

緑枠の意味をしっかり理解できるように、解説していきます。

関係詞”who”と”whom”の意味の違い

 

まずは関係代名詞”who”と”whom”の違いについてです。

 

関係代名詞”who”

関係代名詞の”who”は、元々の文で主格(主語を表すもの)だったものに代用されます。

 

主格なので
「誰が」
という意味で用いられます。

 

以下の例文を見てみてください。

 

【例】

I know the woman who is playing the piano.

(私はピアノを弾いているその女性を知っています。)

 

この例文は、以下の2文を1文にまとめたものです。

 

⑴I know the woman.

She is playing the piano.

 

この2文で共通しているのは“the woman(=She)”です。

 

⑵では”She”が主格に対応していますね!

 

なので、

⑵の”She”を関係代名詞”who”に変えて前に出し、⑴の”the woman”の直後につなげれば例文の完成となります。

 

タカツ
関係代名詞は元の2文を1文にまとめたときに、被っている要素をwhoやwhichに置き換えるものだよ。

 

また、

関係代名詞”who”は、先行詞(この場合”the woman”)が『人』の場合でなければ使うことができません。

 

逆に先行詞が『物』を表すときは、”who”ではなくて“which”を使うのが大原則となります。

 

また、他にも関係代名詞”that”というのがありますが、関係代名詞”that”は先行詞が『人』や『物』でも使用可能です。

これらは使い分けられるようにしましょう。

 

関係代名詞”whom”

関係代名詞”whom”は、元々の文で目的格(目的語を表すもの)だったものに代用されるものです。

 

つまり、
「誰に」「誰を」
という意味で使われるということですね。

 

こちらも例文に沿って解説していきます。

 

【例】

He is a man whom I met at the party yesterday.

(彼は、私が昨日そのパーティーで会った男性です)

 

上の例文は、以下の2文を1文にまとめたものです。

 

⑴He is a man.

⑵I met a man at the party yesterday.

 

この2文で共通しているのは“a man”であるから、⑵の”a man”を関係代名詞にして前に出せば1文にまとめることができます。

 

そこで、

“a man”は他動詞”met”の目的語になっていることに注目です。

 

つまり、⑵の”a man”は目的格に対応しているということですから、

“a man”を関係代名詞にするときは
“who”ではなくて”whom”にしなければいけません。

 

以上を踏まえて、⑴、⑵を1つにまとめると、上の例文のような文章が出てくるわけです。

 

タカツ
導き出すパターンは主格と同じ!

 

また、関係代名詞には
『目的格の関係代名詞は省略可能』
というルールがあります。

 

“whom”は、目的格の関係代名詞です。
上の例文から”whom”を省略して、

 

【例(修正後)】

He is a man I met at the party yesterday.

 

のように訂正しても良いです。

whomはかしこまった表現なので、
実際の会話ではほとんど使われません
(whomは省略して話されます)

 

なので、英会話では、
“whomはあまり使用しない”ということを
ぜひ覚えておいてください。

 

そして、関係代名詞”whom”は先行詞(この場合”a man”)が『人』の場合でないと使えません。

 

逆に先行詞が『物』を表すときは、”whom”ではなくて“which”を使うのが大原則となります。

 

タカツ
つまり先行詞が『物』であれば主格、目的格共にwhichで表現するっていうことだね。

 

関係代名詞”whose”の意味

関係詞”whose”の特徴は元々の文で
所有格(その後に名詞を修飾するもの)
だったもの代用されるという点です。

 

人でも物でも”whose”にするのが原則となります。

 

所有格なので「誰の」「何の」という意味として使われます。

 

例文と一緒に確認していきましょう。

 

【例】

We know the girl whose father is an artist.

(私達は、父親が芸術家をしている少女を知っています。)

 

例えば、この例文では以下の2文を1文にまとめたものになります。

 

⑴We know the girl.

Her father is an artist.

 

この2文で共通するのは“the girl(=Her)”です。

 

⑵の”Her”を関係代名詞に変えて前に移動させます。

 

ここで、”Her father”の”Her”は代名詞”father”に修飾する所有格ですね。

 

つまり、この所有格”Her”を関係代名詞にするときは”who”や”whom”ではなく、“whose”にします。

 

すると、

“Her father”→”whose father”

になり、これをまとめて前に移動させて、1文にまとめれば上の例文が完成します。

 

タカツ
所有格は「あの〜・この〜・私の〜・彼の〜…のように後の名詞に修飾する特徴があるからしっかりと確認しておこう。

 

whoseとwho’sの発音に注意しよう

 

whoseの注意点として私が気にしている点は、
“whose”と”who’s”の発音が同じという点です

 

発音は同じですが、
文法的な意味が全く違います。

 

whoseは「誰の」「何の」という所有格の意味で使われますが、who’sはすなわちwho is/who hasの省略形であり、主格の意味で使われます。

 

【who’sの例文】

I have a friend who’s learning Arabic.

(=I have a friend who is learning Arabic. )

 

whoseとwho’sは発音が同じで紛らわしいので、リスニングの練習をする際は注意しながら聞くようにしてみてください。

 

本日の例題

それでは実力をつけるために1つ例題を解いてみましょう。

 

例題

次の2文を関係詞を用いて1文にまとめよ

⑴She is the lady.

⑵I met the lady the day before yesterday.

 

<解説>

上の⑴⑵で共通となっているのは“the lady”です。

 

“the lady”は目的格を表していますから、⑵の”the lady”を関係代名詞“whom”に変えて前に出すことができます。

 

whomを前に持ってくると、下記のような文が出来上がります。

 

“whom I met the day before yesterday”

と書き換えることができます。

 

そして、それを⑴の”the lady”の前につなげれば、2文が下記のようにつながります。

 

<正解>

She is the lady whom I met the day before yesterday.

となり、これが答えですね。

 

なお、

 

この関係詞は目的格(元の⑵文で他動詞”met”の目的語)だから”whom”を省略することも可能です。

 

<正解>

She is the lady I met the day before yesterday.

となおしても正解になります!

 

タカツ
目的格whomやwhichはよく省略されている場合が多いから注意!

 

補足:関係代名詞のついた英文をスラスラ読みこなせるようになるコツ

 

さて、関係代名詞の性質を理解したところで、難題となるのは『関係代名詞についての文法問題をスラスラ解けるようになる』ではなく、

『関係代名詞のついた英文をスラスラ読める、
 聞き取れるようになる。』

ことだと思います。

 

なぜ後者の方が難しいのかというと、
関係代名詞のついた英文って
長ったらしい英文になることが多いからです。

 

このように、どうしても長くなってしまう英文をスラスラ読みこなしたり聞き取るためには、ある程度の英語脳が必要となります。

 

では、この英語脳をどのように鍛えればいいでしょうか?

 

例えば、関係代名詞の場合、

She is the lady I met the day before yesterday.

という英文を、日本語に変換すると、

「彼女は、私がおととい出会った女性です」

という訳になります。

 

しかし、この訳を読んでみると、
もとの英文を後ろから訳していることに気づくと思います。

 

これは、あなたが日本語の脳のまま英文を読んでしまっている証拠です。

 

実際に英語脳をお持ちの方がこれを読むと、

She is the lady I met the day before yesterday.

をそっくりそのまま前から読んで理解していきます。

 

では、この

『英文を後ろから翻訳せずに前から理解できる』

ようになるためにはどうすれば良いのでしょうか?

 

これは非常に簡単で、
『リテンション』
という能力を鍛えれば良いんです。

 

リテンションとはなんぞや?

 

と、初めて聞いた方は後で関連記事を読んでいただけるとありがたいです。

 

まあ、簡単に説明すれば、

She is the lady
She is the lady I met
She is the lady I met the day before yesterday.

のように、だんだん英文を長くして少しずつ長い英文に慣れていくための読み方のことを指します。

 

このように英文を読んでいくことで、徐々に長い英文の耐性をついていき、最終的にはどんな長い英文でもスラスラ読みこなせるようになっていきます。

(これ、本当です。)

 

詳しくは関連記事に記載してありますので、もしよかったら参考にしてみてください。

 

 

まとめ

今回は関係代名詞

“who”
“whom”
“whose”

の意味や特徴についてまとめてみました。

 

ポイントは元々の文で、

 

主格だったもの→who「誰が」

目的格だったもの→whom「誰に」「誰を」

所有格だったもの→whose「誰の」「何の」

 

というように書き換えることができます。

 

表す格によって関係代名詞が変わっていくということです。

 

タカツ
僕は昔whomとwhoseの違いがよくわからなかったんだけど、結局は目的格と所有格の違いだったという事だね!

 

関係代名詞を勉強する際は、まずはこの3つの違いをしっかりと把握した上で演習に取り掛かれば、スムーズに勉強できるのではないかと思います。

 

それでは今日の話はここまでですが、他にも関係代名詞についての関連記事を載せておきます。

 

よければ参考にしてみてください!

 

 

関係詞は重要な分野ですので、是非参照していただければ幸いです。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

⚠️注意⚠️

※このブログでは、閲覧者の悩みを優先的に解決するために英文法を日本語で解説していますが、英語を日本語で学ぶことは推奨していません。

詳しくはこちらで解説していますが、ご理解の方よろしくお願い致します。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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