不定詞の副詞的用法|目的・条件・結果・感情の原因などの訳し方

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前回から、不定詞の名詞的用法・形容詞的用法と不定詞の章がずっと続いています。

不定詞の項目は結構多いので、苦戦する人も少なくないです。

不定詞の名詞的用法と形容詞的用法について、まだ見ていない人は以下の記事を参考にしてみてください。

 

さて今回は、不定詞の副詞的用法について解説していきますが、ある6つのことを理解してくれさえすれば副詞的用法は完璧です。

 

ですので、ここで諦めずに最後まで突っ走っていきましょう。

 

「不定詞の副詞的用法」の主なものを下記の一覧にまとめておきましたので、1つ1つ確認していきます。

 

不定詞の副詞的用法の訳し方

不定詞の副詞的用法には、

『目的・判断の理由・感情の原因・条件・結果・形容詞を修飾する用法』

の6つのパートがあります。

 

どれも読解や英作などで確実に押さえておきたいところですので、訳し方をしっかり理解しながら最後まで読んでいってください。

目的:「…するために」

副詞的用法の1つとして、「…するために」という目的を表す用法があります。

【例】

I got up early to catch the first train.

(私は始発電車に間に合うように早く起きた。)

 

この例文であれば、「始発電車に間に合わせるために…」と、to不定詞が『目的用法』として使われている事がわかります。

 

これは、中学で習った不定詞の鉄板だったと思うので理解に苦しむ人は少ないのではないでしょうか?

判断の理由:「…するなんて」「…するとは」

副詞的用法の2つ目は、判断の理由です。

基本的にこの用法のパターンとしては、

“判断”   to+その理由”

というような文章構造を取ります。

例えば下記例文と一緒に確認してみてください。

【例】

You were careless to leave your umbrella on the train.
(電車に傘を置き忘れるとは君も不注意だったね。)

 

この例だと、

You were careless 

判断(不注意だった)

to leave your umbrella on the train.

その理由(…するとは)

 

というように、まず最初に判断を示してから不定詞で
その判断の理由を述べている事がわかります。

 

他にも例をあげてみると、

【例】

She is rude to enter the room without knocking on the door.

(ノックせずに部屋に入るとは彼女は無礼だ)

 

She is rude 

判断(無礼だ)

to enter the room without knocking on the door.

その理由(ノックせずに部屋に入るとは)

 

と、全くワンパターンの文章構造になっているのでわかりやすいのではないでしょうか。

 

感情の原因:「…して、こんな気持ちになった」

 

3つ目は、感情の原因です。

 

訳し方は、「…して、こんな気持ちになった」と表現し、

“感情”  “to+その原因”

というように、『判断の理由』に似た文章構造を取ります。

 

【例】

I am glad to meet you.

(私はあなたにお会いできてうれしい。)

 

この例をみてみると、

I am glad     to meet you.

感情(嬉しい) その原因あなたに会えて)

 

というように、まず最初にどんな感情を抱いたかを示し、その感情が生まれた原因を不定詞を使って述べている事がわかります。

同様に、他の例も見てみましょう。

 

【例】

She was sorry to hear about his death.

(彼にしを耳にして彼女はがっかりした)

She was sorry      

感情(がっかりした)

to hear about his death.

その原因(彼の死を耳にして)

 

上記のように『感情』と『感情を誘発する原因』に文が分類され、判断の理由と一緒の文構造になっています。

条件:「もし…したら」

 

不定詞では、「もし…したら」という条件を述べる事があります。

 

例えば、

to meet you「もしあなたに会ったら」

to see him play baseball「もし彼が野球をするのを見たら」

・・・

といった感じです。

 

具体的に例文を見てみると、、、

To hear Jasmine speak English, you will take her for an American.

もしジャスミンが英語を話すのを聞いたら、あなたは彼女がアメリカ人だと思うだろう)

というように、

 

“To hear Jasmine speak English”のto不定詞の部分が「もしも…なら」

と、条件を表す用法として扱われています。

 

また、条件を表すto不定詞が使われた場合、
主節は仮定法になる事もあるので注意です。

 

結果:「そしてその結果…」

 

このパートでは、

『結果用法』を誤って『目的用法』として英文を訳してしまうと意味不明な訳になってしまいがちです。

注意が必要なパートなので、丁寧に習得していってください。

 

【例】

One morning he awoke to find himself famous.

(ある朝目覚めると、彼は自分が有名になっていることを知った)

 

例えば、この例文の不定詞を、

「自分が有名になっていることを知るために」

と訳してみれば、なんか不自然ですよね。

 

ある男性が眠っていて、目覚める寸前に

「私が目を覚ます目的は有名になっていることを知ること」

というような状況は普通に考えてありえません。

 

ここは素直に

「目覚めて、その結果気づく」という訳し方をしなければいけないのです。

 

同様に、

【例】

She lived to be ninety years old.
(彼女は長生きして90歳になった)

I went all the day to see my doctor, only to find him absent.
(私はわざわざ医師のところに行き、結局彼が不在だと知っただけだった)

上記のように、不定詞には結果を示す用法があります。

 

このように、「目覚める」「発見する」「長生きする」など、

本来自分の意思でできないことを示す動詞の後に続く不定詞は、結果用法が多い

ということをしっかり覚えておきましょう。

形容詞を修飾する用法

この用法は、不定詞の形容詞的用法と少し似ているところがありますが、形容詞的用法との決定的な違いは、『形容詞』を修飾するという点です。

【例】

The house is comfortable to live in.

(その家は、生活するのに快適だ)

例えば上の例文をみると、

 

“comfortable”という形容詞を、後ろから”to live in”が修飾して「何をするのに快適なのか」を明示していることがわかります。

 

この時、『不定詞の形容詞的用法』で詳しく解説したように、「最後の前置詞の存在」に気をつけてください。

 

“live in” は、自動詞でこの2つの単語がセットになって「…の中で生活する」という意味になるので、ここで前置詞が欠けることはありえないです。

 

まとめ:不定詞は返り読みしやすい文法。最終的には英英で覚える訓練をしよう。

さて、ここまで不定詞の副詞的用法の文法的説明や使い方について説明してきました。

 

ここまで読んだあなたは、不定詞の使い方についてはほとんどマスターできたかと思います。

 

しかし、不定詞は日本語に翻訳すると分かると思うんですが、不定詞のような文法構造は、めちゃくちゃ返り読みしやすいです。

 

特に英語と日本語は語順が逆になる性質があるため、英語を日本語で覚えてしまうと、とにかく返り読みしながら読んでしまうことになります。

 

後ろから読むわけなので、もちろん読むのにも時間がかかりがちです。

 

だから、それを避けるためにも英語は英語だけで理解しなければいけません。

 

では、不定詞のような英文法はどうやって英語だけで理解して聞けば良いのでしょうか?

 

それは、英語の文法的知識や英単語を英英の意味で理解することです。

 

そのためには、英和辞典や日本語訳での英文法書を使うのではなくて、英語だけで書かれた辞書や文法書を用いなければいけないのです。

 

例えば、次のような辞書や文法書を用いて学習していけば良いのです。

 

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詳しい勉強法の話は、以下の記事にまとめておりますので、よければ参考にしてみて下さい。

 

不定詞の副詞的用法は6つも表現があって少し苦戦するかもしれませんが、例文と一緒に1つ1つ熟読してみれば、どの場面でどういった使われ方をするのか、という部分が理解できると思います。

 

そして、ある程度不定詞の文法的知識が身に付いたら今度は、日本語に翻訳しないで英語だけで理解するための訓練をしていきましょう。

 

それぞれ例文を見比べながら、何ども読み返してみてください。

 

今回で不定詞の本質的な話は終了です。

 

次回からは、不定詞のさらに発展的な内容について喋っていこうと思うので、興味がある方は読んでみてください。

 

 

それでは、今回の話は以上となります。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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