be to 不定詞(予定・義務・意図・可能・運命)の意味と見分け方

↑この記事が「役に立つ!」と思ったなら、シェアして頂けると嬉しいです^^↑

英文法についてよく喋っているタカツです。

 

今回は前回に引き続き、不定詞の分野について話そうと考えております。

 

特に今回はto不定詞を使った用法で、助動詞のような働きをするものをご存知でしょうか?

 

不定詞には、

 

・名詞的用法

・形容詞的用法

・副詞的用法

 

といったいろいろな用法があるのですが、今回は少し特殊で、助動詞のような働きをする

 

“be to 不定詞”

 

についてお話していこうと思います。

 

関連記事

不定詞の基本である名詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法がよくわからない方は、下記の関連記事を載せておきますので参考にしてみてください。

名詞的用法に関する解説はこちら!

形容詞的用法に関する解説はこちら!

副詞的用法に関する解説はこちら!

 

まず、結論から言うとこんな感じです。

 

タカツ
“be to 不定詞”には、予定・義務・意図・可能・運命といった5つの使い方があります。

 

どれも助動詞と似た訳し方をするので、助動詞と照らし合わせながら勉強してみると分かりやすいと思います。

 

それでは見ていきましょう。

『be to 不定詞』用法のそれぞれの意味

“be to 不定詞”で覚えるべき用法と、
よく使われる例文を以下にまとめておきました。

 

1つずつ確認していきますね。

 

『予定』:…する予定だ

 

以下の2つの文章は、

 

「大学に到着する予定でいる」
「運動会が行われる予定だ」

 

という『予定』を示す表現です。

 

例えば次のような表現が
予定を表すbe to 不定詞の例です。

 

【be to 不定詞:予定の例】

①He is to arrive at the university today.

(彼は今日、この大学に到着する予定だ。)

 

②The athletic meeting is to be held next Friday.

(運動会が次の金曜日に行われる。)

 

①ではis to arrive
「到着する予定だ」
と表現することができますし、

②ではis to be held
「行われる予定だ」
と訳すことができます。

 

ちなみに②のbe heldは
受動的な表現として表されているので
「行われる」と訳されることが
分かりますね。

 

この2つの文章は試験などでよく出題されますので、試験前は丸暗記するぐらいの勢いで記憶していただければと思います。

 

タカツ
文中に「時刻」や「曜日」が含まれていたら『予定』を表す可能性が高いです。

 

『義務』:…すべきだ/…しなければならない

 

“be to 不定詞”の覚えるべき2つ目の用法『義務』について説明します。

 

【be to 不定詞:義務の例】

①What am I to do ?
(私は何をすべきなのか。)

 

②You are to study hard.
(あなたは一生懸命勉強をするべきだ。)

 

①ではam I to do
be to不定詞の要素になっていて、
「すべき」「やるべき」
などと訳すことができます。

 

同様に②では
are to studyという表現を用いて
「勉強をするべきだ」
と義務の表現がされています。

 

この2つの例文のように、”be to”を使って

 

「何をすべきか?」
「勉強するべき」

 

と、助動詞”should”の役割を
果たしている文章であることがわかりますね。

 

この義務を表すbe to不定詞は
話し手の意志として「〇〇すべき」
と言っているわけではなくて、

客観的に考えて「〇〇すべき」なんだ
という意味を込めて述べられている

のが特徴です。

 

なので、ニュアンス的には

①「(とりあえず周りを見渡したけど、)私は何をすべき?」

②「(あなたは他の人と比べて成績が悪いんだから)もっと一生懸命勉強すべき」

と周りと比較した時に客観的にすべきことを想像しながら訳してみてください。

 

また、①の例文では
疑問文になっていることから
主語とbe動詞が入れ替わっているので注意です。

 

『意図』:…するつもりだ/…したいと思うなら

 

“be to 不定詞”の『意図』

 

if節などの条件節で用いられる事が多いです。

 

例えば、下記の例が『意図』を示すbe to 不定詞です。

 

【be to 不定詞:意図の例】

If you are to succeed, work hard.

もし成功するつもりならば、一生懸命働きなさい。)

 

このように、”be to 不定詞”がif節の中に挿入され、

 

「もし…したいのであれば」
という意味から、

 

「…するためには」

「…するつもりなら」

 

の意味に切り替わります。

 

ifという仮定があって、そこをさらに
「are to succeed(成功する方向へ向かう)」
という流れを確立することで

「〜するつもり」

という意図が作り出されるイメージを持って頂けると分かりやすいです。

 

これもパターン問題として
出てくるので覚えておいて
損はないです。

 

タカツ
「if節+be to不定詞」は『意図』を示すと覚えておこう!

 

『可能』:…できる

 

次に、『可能』について解説します。

 

“be to 不定詞”の『可能』用法は、

 

否定文

 

として用いられることが基本です。

 

それに加えて、

不定詞のところが”be p.p.”と
受動態(=”be to be p.p.
「…されることができる」”のような形)
になることが多い

 

と言う特徴を持っているので
こちらも覚えておけばすぐに
『可能』だと分かります。

 

以下、
『可能』の用法で使われている
be to不定詞の例です。

 

【be to 不定詞:可能の例】

Not a sound was to be heard.
(物音ひとつ聞こえなかった

・The ticket was not to be found.
(そのチケットは見つけられなかった

 

上記のように、

 

「聞こえることができない」

「見つけられることができない」

 

と、”be not  to be p.p.「…されることができない」”

という受動態の意味で
使われていることがわかりますね。

 

『運命』:…するように運命付けられている

 

最後に”to be 不定詞”の『運命』の説明をします。

 

【be to 不定詞:運命の例】

He was never to return to his hometown.

(彼は二度と故郷に帰ることはなかった。)

 

上の例文を見た通り、

 

「2度と故郷に帰らない運命だった」

 

と、自分の意思では止めれないような『宿命』のニュアンスを読み取ることができます。

 

タカツ
be to不定詞の5つの用法は『運・予・義・可・意(うんよぎかい)』と覚えるといいです。初心者はまずbe to不定詞が出てきたら「運予義可意(運命、予定、義務、可能、意図)のどれかだ」と考えて推測しよう!

 

be to 不定詞に見分け方はあるのか??

悲報

残念ながら、”be to 不定詞”にはイメージで覚えたり簡単な見分け方というのが存在しません。

 

例えば、以下の文に注目してみてください。

 

【例】

She is to arrive at Tokyo today.

(彼女は今日東京に到着する予定になっている

 

この例文は
予定を表す例文になっていますが、
次のように訳を変更することも可能です。

 

「義務」「到着しなければならない」

「意図」「到着するつもりだ」

「運命」「到着する運命だ」

 

このように1つの文だけではどの用法が使われているのかという判断ができません。

 

なので、be to 不定詞の意味は文脈からの判断が必要になってきます。

 

要するに、問題集などで演習量を積み重ねて、
前後の文脈判断能力を高めていく必要があるわけです。

 

つまり、読解力が重要になる
ということです。

 

ある程度文法の演習に慣れてきたら、
“be to 不定詞”が含まれた長文を駆使して
読解力を養っていく事が攻略のカギになります。

 

関連記事

読解力を高める方法についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

英語の音読のやり方を紹介!その脅威的な効果とは!?

 

タカツ
結局は読解力か〜、、、みたいに悲観するんじゃなくて、読解は大学入試においては点数が高いから「be to不定詞で混乱しないようにしっかり訓練するぞ」という意気込みで鍛えていってほしい!

 

まとめ

今回は、
“be to 不定詞”の用法についての説明と、
意味の見分け方を養う方法
について解説しました。

 

先ほど”be to 不定詞”の意味を
見極めるためには
文脈力を培わなければいけない
という言及をしましたが、

 

『意図』はif節がよく用いられる
『可能』はよく否定文がくる

 

というような、
パターン化された英文も
混ざっています。

 

ですので、
ポイントとなる部分は
知識として持っておくと、
より判断しやすいです。

 

この記事で納得のいくまで
何度も読み返していただければ
と思います。

 

今回は不定詞を
テーマにした話でしたので、
それに関連した
重要記事を載せておきます↓

 

 

最後まで読んで頂き
ありがとうございました。

関連記事:英語力アップにつながるアイテム・教材はこちら!

・語学アイテム

周囲の雑音を消去してくれるノイキャン付きイヤホン、ヘッドホン

 160ページ分の電子書籍を今だけ無料配布中

僕は大学2年の秋頃から
本気で英語を勉強し、
  1年でTOEICスコアを420点から955点
伸ばすことができました。

 

とはいえ、特別な才能があったわけでも
恵まれた環境で育ったわけでもないです。

 

もともとは勉強が嫌いで、
中学から英語を勉強してきたにもかかわらず、
大学2年までの8年間
何1つ成長しなかったダメ人間でした。

 

海外旅行では
誰にも喋りかけたりすることもできず、
惨めな日々を過ごしたこともあります。

 

英語なんて
ただの雑音としか聞き取れませんでした。

 

しかしそんな僕でも、
本格的に英語と向き合って
少しの間だけ真剣に取り組んだところ、

今でははっきりと
英語が聞こえて理解できるし
外国人と自然な会話が
できるようになりました。

 

なぜそんな状態から上達できたのか?
というと効率的な勉強法を知ったからです。

 

だからネイティブを相手にしても
緊張せずに話せるようになりました。

 

その経験から、生まれた環境は選べなくても、
勉強して、正しく成長すれば、
誰でも英語スキルを
身につけられると確信しています。

 

そして、そういう人が少しでも増えれば、

 

一人一人に活気が溢れて
たくさん人がトラやヒョウのように
世界を飛び回り、
世の中の価値やサービスが進化して、

世界はもっと良くなると本気で思っています。

 

そういった理念から、
僕がどのように英語学習に取り組み、
ゼロから今の英語力を築いていったのか、
その方法論を1つの書籍にまとめてみました。

 

科学的根拠のある
学術観点から考察して解説していますので
誰にでも当てはまる
普遍的な内容だと思います。

 

もし興味があればぜひ読んでみてください。

電子書籍「独学英語マニュアル」を読んでみる

 

メールアドレスを入力すれば受け取れます。

 ※メルマガの解除はいつでも出来ます。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

もしこの記事が役に立ったと思われたら、
SNS等でシェアしていただけると嬉しいです。
(すぐ下のボタンからシェアできます)


『言語習得理論』×『英語』
独学英語マニュアル






「ロジカルに英語を効率よく勉強しよう」というのをコンセプトに、初心者が独学でTOEIC900点を突破する英語学習法を公開中