シャドーイングで口が回らないのはなぜか?おすすめの対処法を紹介。

どうも、タカツです。

 

今回はシャドーイングの勉強方法について、読者から質問があったので僕なりの見解をお答えしようと思います。

 

読者からの質問

<質問>

ータカツさん、はじめまして。現在会社員で働いているものです。

私は昔から海外に憧れを抱いており、将来は海外で暮らしたいと思いながら、英語学習に励んでおります。

特にシャドーイングを重点的にやっているのですが、なかなかネイティブのようにシャドーイングする事ができません。

シャドーイングで口が回らないのはなぜか?どうやったらネイティブみたいにうまく話す事ができるのか?

教えていただけると嬉しいです。よそしくお願いします。ー

匿名希望

 

今回の質問は、シャドーイングを勉強しているみんなが抱えている悩みだと思うので、ブログにて解説していこうと思います。

 

タカツくん
シャドーイングとはどういうものなのかをしっかりと理解していこう!

 

シャドーイングとは?

そもそもシャドーイングについて知らない人もいるかと思いますので、軽くシャドーイングの定義を確認しておこうと思います。

 

シャドーイングの意味

 

シャドーイング。

 

これは英語に直すと“shadowing”です。

 

“shadow”は『影』という意味なので英語学習のシャドーイングというのは、

「ネイティブが発した英語を影を追うように、後につづいて自分も喋ってみる」

というような意味が込められています。

 

まあネイティブの言っていることを後に続いて再現していくようなもので、結構難易度が高いです。

 

なので、

シャドーイングができる人というのはなかなかの上級者だと思うので、ぜひ自信を持って英語学習に励んで頂きたいですね。

 

ちなみに日本語での書き方はシャドーイングもしくはシャドウイングの2種類があるのですが、正直どっちでも良いです。

 

僕はここ5年くらいは『シャドウイング』と書いていたんですが、インターネット上では『シャドーイング』と書いている人が多かったので、最近は僕もそっちに寄せて書いています。

 

シャドーイングをすることによって得られる効果

 

では、シャドーイングをすることで一体どんな効果が得られるのでしょうか?

 

一般的に、シャドーイングをすることで次の効果が得られると言われています。

 

シャドーイングによって得られる効果

❶発音力の改善・アップ

❷リエゾンの認識・理解力アップ

❸リテンション機能の増幅

 

まず、シャドーイングが正確にできるというのは、ネイティブと同じ発音で喋る事ができることと等しいです。

 

なので、どんどんシャドーイングを磨いていけば行くほど発音力はアップしていきます。

 

そして、同時に正確な音も聞き取る事ができるようになり、

 

リエゾン(音声変化)が徐々に分かるようになってリスニング力が飛躍的にアップします。

 

僕はこれまでに何度も何度もシャドーイングをやってきたわけですが、リエゾンの理解はかなり深まりました。

 

TEDを聞いていると、何度も何度も同じリエゾンに遭遇するのでリエゾンの知識は大幅にアップしますね。

 

さらに、これは意味を考えながらシャドーイングしている人限定ですが、リテンションの能力も上がります。

 

リテンションとは言い換えると、『記憶保持力』のことを指します。

 

一度聞き取った英語を最初から最後までしっかり覚えて理解できているかどうかの記憶力のようなものです。

 

シャドーイングをしながら意味を理解するという行為はかなりの集中力を要するのですが、これができればこのリテンション力も養われていきます。

 

リテンションの勉強法については、他の記事でもいろいろと紹介しているのでよかったら参考にしてみてください。

 

 

では、

シャドーイングとはどんなものかをざっくりと理解したところで、実際に匿名希望さんの質問について回答していこうと思います。

 

タカツくん
次から本題に入っていくよ!

 

シャドーイングで口が回らないのはなぜか?

シャドーイングで口が回らなくて悩んでいる人の共通の欠点として、僕が考えている原因は次の5通りです。

 

シャドーイングで口が回らない5大原因

❶発音の知識不足

❷リエゾン(音声変化)の知識不足

❸シャドーイングの練習不足

❹文法&ボキャブラリーの知識不足

❺英語で考える力の不足

 

それぞれ1つずつ説明しますね。

 

原因1:発音の知識不足

 

1つ目は、発音力の不足が考えられます。

 

先ほど、シャドーイングをやっていればどんどん発音力も改善されると言いましたが、シャドーイングは基本的に中・上級者向けの勉強法です。

 

なので、ある程度発音記号の知識や音が分かっている人がシャドーイングを行うべきなので、発音の仕方が全くわからない人は、シャドーイングは一旦おいといて、

書店から発音の教材を買ってきてそれを使って勉強するところからスタートすることをおすすめします

 

おすすめの発音教材としては、僕はUDA式を勧めています。

 

まずはこちらの記事を参考にしてみてください。

 

 

原因2:リエゾン(音声変化)の知識不足

 

原因の2つ目はリエゾンの知識不足です。

 

発音の基礎が分かっていても、“be going to”の発音の仕方や、“That be you!”のtの脱落、

“wanting to…”とか“in front of you”などの連結法則が分かっていないと、シャドーイングどころかリスニングすらできないでしょう。

 

なので、大前提としてシャドーイングの前にリエゾンの知識を知っておくことも初心者には必須となります。

 

原因3:シャドーイングの練習不足

 

原因の3つ目は、単にシャドーイングの練習不足という点です。

 

これは一種のスポーツ精神論的なところがありますが、それでもやっぱりある程度の量をこなさなければうまくシャドーイングができるようにならない部分もあります。

 

野球だってバッターボックスに立って何度も何度もバッティングの練習をしたり、

 

1000本ノックとかは最近は死語かもしれませんが、野球を経験した人は大量にノックとかやらされたと思います。

 

同じように、シャドーイングもバッティングやノックのように大量に練習しなければ成果が出なかったりするのです。

 

 

原因4:文法とボキャブラリーの知識不足

 

4つ目は、文法とボキャブラリーの基礎知識が抜けているという点です。

 

文法やボキャブラリーがある程度分かっている人であれば、例えば、

 

“a group of”とか”amounts of”という熟語があったとき、a groupやamountsを聞いた瞬間に「次にofが来るんだな」と予想する事ができます。

 

他にも主語や述語の塊が予想できたりOとCのネクサス関係を予想できたりと、

 

いろいろと文法やボキャブラリーの知識があれば、リスニング力も自動的に高まっていくのでシャドーイングもしやすくなります。

 

シャドーイングで口が回らない人は、次の単語のやSVOCの予測能力が不足しているのかもしれません。

 

原因5:英語で考える力が不足している

 

これは当たり前ですが、英語を日本語に訳しながらシャドーイングをしていると脳の情報処理能力がワンテンポ遅れてしまうので、それでうまくシャドーイングができなかったりします。

 

シャドーイングは相手の言っている言葉が推測できるようになればかなり楽になるのですが、そのためにはネイティブと同じような思考力で言葉を考えなければいけません。

 

シャドーイングで口が回らない人は、一度英語だけで理解する力があるかどうかを確かめてみてください。

 

翻訳学習がいけない理由に関しては以下の記事にしっかりとまとめているので、せっかくなのでこちらも読んでおきましょう。

 

 

シャドーイングで口が回らない時の対処法

ここまでで、シャドーイングで口が回らない原因をまとめてみたわけですが、多分どれかは当てはまっているんじゃないでしょうか?

 

原因が分かれば対策も見えてくると思います。

 

ここからは僕なりの対策方法をいろいろと紹介しますので、よかったら参考にしてみてください。

 

タカツくん
おすすめのシャドーイング勉強法を紹介するよ!

 

対策1:基礎的な発音・リエゾンの理解を深める

 

まずは、さっき言ったように、発音の法則やリエゾン(音声変化)の勉強です。

 

とりあえず、発音が苦手な人は以下の記事を参考に勉強してみるとやりやすいかなと思います。

 

 

これを読んで、発音学習の大雑把な方向性を固めてみてください。

 

そして、次にリエゾン対策ですね。

 

リエゾンに関しては、以下の「ニック式英会話:この英語、聞き取れるかな?」を視聴するのがかなり有効なので、この際にぜひ視聴しておきましょう。

対策2:ネイティブの口の動きを模倣する

 

次に、ネイティブの口の動きを何度も何度も模倣する事です。

 

これは、1人でやるのは難しいので、オンライン英会話などを活用して口の動きを練習するようにしましょう。

 

オンライン英会話はどれを使っても良いですが、1つおすすめのものを挙げておきますね。

 

 

どうしても、英会話が嫌な人は、TEDやhuluなどを利用して、一流のプレゼンターや俳優の口の動きを真似てみてください。

 

 

対策3:早口言葉を使って練習する

 

3つ目の対策は、口の筋肉を鍛える事です。

 

英語は、日本語の音と全く違う音を発する事が多いです。

 

すると、必然的に口の動きも違ってくるわけで、日本語だと普段動かさない口の筋肉も英語ではどんどん使うことになります。

 

英語を発音しまくっていると分かると思うんですが、やたらと口が痛くなったりしますよね。

 

これは、

日本語では普通動かさない口の筋肉が英語を発することで活発に動くからです。

 

だから、英語を喋って口が痛くなるというような人は、口で筋肉痛が起こっているんだなと思って頂ければOKです。

 

つまり、英語をうまく喋るためには英語で使われる口の筋肉を鍛えれば良いんですね。

 

筋トレのように英語で使う口の筋肉を鍛えていくと、どんどん流暢に英語が話せるようになります。

 

そこで口の筋トレに最適な練習方が、『早口言葉』です。

 

日本語にも

「なまむぎなまごめなまたまご」

のような早口言葉がありますが、これを早口で言える人って喋りも流暢な人が多いですよね。

 

それは、日本語で使う口の筋肉が鍛えられているからです。

 

英語の早口言葉もやればやるほど喋りが流暢になっていくのでぜひやってみましょう。

 

例えば英語の早口言葉で有名なのは次のような英文です。

 

“She sells sea shells by the seashore.”

 

めっちゃ言いにくそうですね。

 

こんな感じの英文を何度も何度も繰り返し音読する事で、口の筋肉が鍛えられていきます。

 

英語の口の回転を早めたい場合、僕は早口言葉を最もおすすめします。

 

早口言葉(Tongue twister)はネットでいろいろ調べてみると出てきます。

 

また、アプリにもTongue twisterを練習するものがあるので、僕が使ってみてよかったものを一部紹介しておきますね。

 

参考

Twisty Tongue

 

対策4:文法・ボキャブラリーの知識を増やす。リテンション力を高める。

 

対策の4つ目は、文法・ボキャブラリーの知識を増やす事です。

 

これは前述の通りで、知識力は先の内容や言葉を予想する能力を高めてくれます。

 

また、

リテンション力を高める練習をする事で、英語をスムーズに理解する力が身につき、リスニングの負荷が一気に軽減されるのでシャドーイングも楽になってきます。

 

おすすめの勉強法を以下に紹介しておくので、知識やリテンション力が足りない人は読んでおきましょう。

 

 

対策5:シャドーイングができないところを徹底的に反復する

 

そして、最後は『量』作戦ですね。

 

聞き取れなかったり口が回らない英語は徹底的にシャドーイングを反復してみてください。

 

内角が苦手なバッターは徹底的に内角に徹してバッティング練習をし、ショートバウンドが苦手な野手は100回くらいショートバウンドでの捕球練習をする。

 

そんな感じでシャドーイングをやっていただければ、スピーキングの感覚が掴めてくると思います。

 

気づけば無意識にプレゼンターや俳優のセリフを口ずさんでいる事でしょう。

 

英語はスポーツと似ているので、ぜひ野球の練習ように反復学習に徹してみてください。

 

まとめ:シャドーイングはゆっくり丁寧にやろう

 

今回は、シャドーイングで口が回らない原因とその対策について語ってみました。

 

まとめると、次のような感じです。

 

シャドーイングまとめ

【原因】

・発音力の不足

・リエゾンの不足

・文法・ボキャブラリーの不足

・勉強量の不足

・英語で考える力・リテンション力の不足

 

【対策】

・発音・リエゾンを鍛える

・早口言葉で口の動きを練習する

・文法・ボキャブラリー・リテンション力をつける

・勉強量を増やす

・ネイティブの口の動きを模倣する

 

 

人間の脳にはミラーニューロン細胞というものがあるのですが、これは別名ものまね細胞と言われています。

 

他人の言動や行動を模倣すればするほど、ミラーニューロン細胞によって無意識に同じ事ができるようになるのです。

 

シャドーイング練習はネイティブスピーカーの模倣練習と同じなので、やればやるほどミラーニューロン細胞も鍛えられ、増殖していきます。

 

なので、今回喋った対策を実践してシャドーイング練習を行えば無駄な勉強には絶対にならないはずです。

 

ぜひ何度も挑戦してシャドーイングを実践し、ミラーニューロン細胞を活性化させていきましょう。

 

それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。

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最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

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