こんにちは、タカツです。
先日、とある読者さんから以下のような質問をいただきました。
====<質問者さん>=====
19歳大学生男です。
タカツさんのブログをいつも読ませて頂いております。
僕は高校生になった頃から英語が話せるようになりたいと思い、必死に勉強してきました。
しかし、どれだけ英語を勉強しても英語が話せるようになるどころか、聞き取ることすらできません。
自分なりに努力してきたつもりだったのですが、進歩していない自分に対して苛立ちと悔しさでいっぱいです。
そこで色々と英語学習の戦略を考えているのですが、話すことよりもまずは聞き取りの部分を改善しなければ英会話なんて無理だと思いました。
今回は、リスニングの部分に関して何かしらのアドバイスを頂きたいと思って質問させて頂きました。
具体的には、
『リスニングをするときに、どうやって外国人のような英語脳で情報処理ができるようになるのか』
という事についてです。
漠然とした質問で申し訳ありませんが、ご回答の方よろしくお願い致します。
==================
なかなかいい質問です。
リスニングをするときに、多くの日本人は日本語に翻訳しながらリスニングをしてしまっていて、非常に良くないと思っています。
なので今回は、この質問に踏まえ、
『リスニング学習から考えた英語脳の作り方』
について解説していこうと思います。
それではいきましょう。
目次
多くの日本人は、ただテキトーにリスニングをしていることが多い
まず個人的に思うのが、
『多くの人はテキトーにリスニングをしてるんじゃないか?』
という事です。
よく電車の中でクワイアットコンフォートなどの高級ヘッドフォンをつけながらリスニング練習をしている人がいるんですが、
その人たちのほとんどは
・ただ聞き流しているだけ
・スクリプトを見ながら
・カタカナ発音を見ながら
といった感じで、リスニングをしている気がします。
もちろん個人的な主観ではありますが、僕自身も以前はこの戦略でリスニングをしていた時期があったし、周りの友達もこんな感じでリスニングをしていました。
多分9割の日本人が、上記のように漠然とリスニングをしているのだと思います。
ですが、残念ながら、上記の方法ではほとんどの人がリスニング力はつかないんじゃないのかと思っています。
なぜなら、リスニングというのは次の2パターンに細分化して考えなければいけないからです。
リスニングには、『英語を聞き取る能力』と『聞き取った英語を理解する能力』の2種類がある
リスニング力を伸ばすときに多くの先生は
「多聴が大事だ!」
「ディクテーションを取れ!」
「シャドウイングをしろ!」
などのように結論から言ってくるのですが、よくよく考えると、リスニングというのは、
・英語を聞き取る能力
と
・聞き取った英語を理解する能力
の2つに分けられるわけです。
つまりこれはどう言うことでしょうか?
ここから読み取れることは、
『初心者はそもそもリスニングで英語を理解しようとする前に、1つ1つの英語の音をしっかりと聞き取らなければいけない』
という事。
まずはじめに1つ1つの英語の音を把握しないと、理解することってまず無理だと思いませんか?
例えば日本語で誰かがあなたに、
『今日は母の日です。』
と言ったとしましょう。
しかしあなたは「は・ひ・ふ・へ・ほ」の『は行』の音を知らず、
『今日はああのいです』
と誤って聞いてしまっては、相手が何を言っているか分かりませんよね。
だからまずあなたは、英語を耳から理解するよりも音を聞き取る訓練からしていかなければいけません。
それが英語脳を最短で作り出す道のりだと思っています。
『聞き取り』フェーズから『理解』フェーズへ移行することで英語脳が作られる
というわけで、リスニングというのは英語の音を聞き取ってから理解していくのが重要だという事が分かったと思います。
それを踏まえてここからは、『聞き取り』フェーズの勉強から『理解』フェーズ勉強までの具体的な道のりを解説していきます。
『聞き取り』フェーズ
まず、『聞き取り』フェーズに関する勉強法なのですが、これは何度も『音』の理解が重要と言っているわけですからもちろん発音の勉強が第一優先になります。
発音の理解なしに英語の音を聞き取ることは不可能で、日本語と英語の音の違いにはかなりの差があります。
つまり、『カタカナ発音』のような、日本語で書かれた発音ではどう頑張っても理解できないわけで、しっかりと発音記号を学びながら正確な発音を感覚的に知っていかなければ英語の音は理解できないのです。
発音に関する詳しい勉強法は以下の記事が参考になると思いますので、興味がある人は一度参考にしてみてください。
『理解』フェーズ
『聞き取り』フェーズをクリアした後は、『理解』フェーズに入って実際に英語を聞いて理解する練習をしていきましょう。
基本的には、
簡単な英文をリスニングしていって、徐々に難易度を上げていくという方法が一番リスニング力を上げる秘訣だと思います。
というのも、今の段階ではまだ『音』を聞き取れただけで、全く『英語脳』を鍛える練習をしていないからです。
つまり、英語の情報処理能力は全くの初心者というわけですから、まずは簡単な英語をたくさんリスニングしていって基礎的な英語脳を作る練習をしていってください。
そこから徐々に難易度を上げて練習していくのが挫折せずに英語力を伸ばす秘訣です。
もし万が一、難しい構文や単語で理解するのが難しくなった場合は、英英辞典などを使ってなるべく英語で理解する訓練をしていってください。
日本語に頼るとただの翻訳学習になってしまうので、ネイティブのような英語脳は身につかなくなってしまいます。
できるだけ英語だけで理解する訓練をする事が本物の英語力を身につけられます。
英英辞典自体は基本的には小・中学生の語彙力があれば読みこなす事ができる優しい辞書が多いので、あなたでも理解できそうな辞書を活用するようにしてみましょう。
リスニングで英語脳を作る方法まとめ
それでは今回のまとめです。
今回はリスニングから見た英語脳の作り方について考察してみました。
これを読んだあなたはリスニングという本質が理解できたのではないかと思います。
要するに、リスニングというのは
・『聞き取る』
・『理解できる』
の2つの能力が同時に必要になってくるわけです。
だから僕は、英語の音を聞き取れるようになってからしっかりと聞き取った英語を理解していくという流れで勉強していくことを勧めています。
もしかすると
「これらを同時に鍛えていけば効率的なんじゃないか?」
と考える人もいるかもしれません。
しかし、人間の脳というのは2つ以上のことを意識しながら集中できるほど優秀なものではないんですよね。
これは脳科学的にも言われていて、複数のことを同時に考えるというのは人間の神経上難しい事が分かっています。
だからまずは、いろんな事を同時に意識するよりも1つのことに集中した方が得策なわけなんです。
なので、
『英語の音を知る』
→『リスニングの内容を理解する』
といった流れで勉強するようにしてみてください。
スマホのメモ帳に今すぐメモしておくと忘れないと思います。
それでは今回言いたかった話は以上です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
関連記事
→【感想あり】英語のアウトプット用のアプリを3つに厳選して紹介!
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僕は大学2年の秋頃から
本気で英語を勉強し、
1年でTOEICスコアを420点から955点に
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とはいえ、特別な才能があったわけでも
恵まれた環境で育ったわけでもないです。
もともとは勉強が嫌いで、
中学から英語を勉強してきたにもかかわらず、
大学2年までの8年間
何1つ成長しなかったダメ人間でした。
海外旅行では
誰にも喋りかけたりすることもできず、
惨めな日々を過ごしたこともあります。
英語なんて
ただの雑音としか聞き取れませんでした。
しかしそんな僕でも、
本格的に英語と向き合って
少しの間だけ真剣に取り組んだところ、
今でははっきりと
英語が聞こえて理解できるし
外国人と自然な会話が
できるようになりました。
なぜそんな状態から上達できたのか?
というと効率的な勉強法を知ったからです。
だからネイティブを相手にしても
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その経験から、生まれた環境は選べなくても、
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誰でも英語スキルを
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一人一人に活気が溢れて
たくさん人がトラやヒョウのように
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僕がどのように英語学習に取り組み、
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