不定詞の名詞的用法の導入、for〇〇to…構文の訳し方

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受験生や大学生に向けて日々英語の発信をしているタカツです。

今回は前回と同じく不定詞の解説。

不定詞には名詞的用法形容詞的用法副詞的用法の3種類の用法がありますが、今回は名詞的用法について解説していきます。

※不定詞の形容詞的用法や副詞的用法に関しては以下の記事を参考に。

しかしながら、

「不定詞の名詞的用法ってそもそも何?」

って思う人もいると思います。

「名詞的用法」って簡単に説明されても、なかなかパッとイメージが掴みづらいですよね。

不定詞の名詞的用法とは、簡単に言えば下記のような感じです。

タカツ
to不定詞は名詞要素「〜すること」という意味を含んでいて、主語目的語補語を作ることができる用法のことです。

具体的にどんなものか見ていきましょう。

不定詞の名詞的用法の文の導入の仕方

不定詞の名詞的用法の導入は主語、目的語、補語の3パターンに分かれます。

構文を取りながら解説していきます。

to不定詞(主語)の導入

まずは主語の導入の仕方についての解説から。

下記の例文を見てみてください。

(例)

To climb steep mountains requires slow pace at fast.
(険しい山を登るには、最初はゆっくりしたペースが必要だ)

 

この文の構文を1つ1つ分析してみると、

To climb steep mountains(主語)  
requires(動詞)
slow pace(目的語)

となります。

 

つまり、”To climb steep mountains(険しい山を登ること)”の不定詞の部分が主語として使われているのです。

to不定詞(目的語)の導入

次に、目的語の導入の仕方について説明していきます。

(例)

I like to play soccer.
(私はサッカーをすることが好きです。)

 

こちらの文を構造的に分化すると下記のようになります。

 I        like     to play soccer.

S(主語)   V(動詞)   O(目的語)

 

このように、”to play soccer(サッカーをすること)”の不定詞の部分が目的語として使われています。

to不定詞(補語)の導入

最後に、補語の導入の仕方についての説明です。

下記の例文を見てみてください。

(例)

My hobby is to read novels.
(私の趣味は小説を読むことです。)

 

こちらも同様に構文をとってやると、

My hobby    is      to read novels.

S(主語)  V(動詞)   C(補語)

となります。

 

“to read novels(小説を読むこと)”の部分が補語になっていることがわかるはずです。

 

このように、不定詞の名詞的用法はto以下の文の塊が主語になったり目的語になったり補語になったりと、名詞的な役割を果たすんですね。

 

つまり、SVOCを見分けるためにはかなり重要な構文だと言えます。

関連記事

SVOCに関する解説は以下の記事を参照に!

SVOC構文の訳し方と問題を解く最大の見分け方のポイントはこれだ!

 

名詞的用法の重要表現

不定詞の名詞的用法には、実は少し読みづらい特殊な重要表現があります。

知っているのと知っていないのとでは読解のスピードが格段に変わってくる部分です。

ここは確実に攻略していってください。

タカツ
少し特殊といっても長文では頻繁に出てくるからすごく重要です。

for〇〇to…構文で陥る罠

“for〇〇to…”構文の訳し方についての説明ですが、この構文の読み方は読解などで非常に重要になってきます。

 

中学英語では、”for〇〇”を「〇〇にとって」というようように訳せと先生に言われたかもしれません。(僕はそう教わりました…)

 

しかし高校以上のレベルになると、この訳し方がかえってあなたの英語力を停滞させてしまう危険性があるので直ちに修正しておくべきでしょう。

for〇〇to…構文の正しい訳し方

それでは、”for〇〇to…”構文の正しい訳し方について説明していきます。

結論から言うと、“for〇〇to…”構文は「〇〇が…すること」という訳になります。

 

この”for〇〇to…”構文で特に大事にしてほしいのが、

〇〇と…の間には「主語→述語の関係」が存在する

というものです。

 

例えば下の文章を見てみると、、、

(例)

He waited for the train to arrive at the station.
(彼は列車駅に到着するのを待った)

というように、主語→述語の関係が存在していることがわかります。

 

詳しく書くと、、

for the train      to arrive at the station.

(主語)   →    (述語)

「列車が」     「駅に到着すること」

となり、“the train”が主語で”arrive at the station”が述語になっていますよね。

 

これを「列車にとって駅に到着すること」というように訳してみれば何を言っているか意味不明です。

 

〇〇と…の間の『主語→述語の関係』を見抜けなければ訳が非常に曖昧になって、頭の中が意味不明状態になってしまいます。

 

なのでfor〇〇to…の構文が来た時は、「〇〇が…すること」と訳すように心がけおいてください。

 

初めからこのように訳すものだと決めておけば長文で混乱することもなくなってきます。

 

また、for〇〇to…と似た構文の1つにof〇〇to…というのがあります。

 

この2つの違いに関しては次の記事にまとめていますので、興味があれば参考にしてみてください。

 

まとめ

今回は、不定詞の名詞的用法の基礎的な内容と絶対に知っておかなければいけない重要表現『”for〇〇to…”構文』について解説しました。

文の訳し方や構文の性質をわかっていないと文章を翻訳するのに非常に苦労する大事なパートです。しっかりとノートにまとめておくのがいいです。

今回お話したテーマは『不定詞』というわけで、そのテーマに関連している重要記事を載せておきますのでよければ参考にしてみてください↓

それでは今回の話は以上です!

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