どうも、タカツです。
今日は、ブログ読者さんから英文法についての質問が届いていたので、それについてお答えしていこうと思います。
質問は次の通りです。
私は現在社会人として働きながら、英語の勉強をしています。英語を勉強しようと思ったきっかけは、ディズニーなどの映画などを字幕でみていると、喋り方がリズミカルで格好いいと思ったからです。
英語は大学受験以来、全然勉強しておらず、勉強のやり直しとしてまずは英文法の参考書を探そうと思っています。
しかし書店に行ってみると、売られている文法書の種類があまりにもが多すぎて、どの参考書を使えば良いのかが全然分かりません。
そこで、タカツさんにとっておすすめの参考書があれば、ぜひ教えてください!
参考書は、初心者向けのものが望ましいです。
あと、どのように勉強するのが一番ベストなのかを教えていただけると幸いです。 よろしくお願いします。
アリサ
アリサさん、ご連絡ありがとうございます。
確かに書店には、数え切れないほど多くの文法書が立ち並んでいますよね。
そこで今回は僕がおすすめする文法書とおすすめの勉強法について、ここに訪れたブログ読者さんにだけお伝えしていこうと思います。
しかし、英文法について話をするとき、1つだけ残念なお知らせを言わなければいけません。
もしかすると、これを知ったあなたはまありにも驚愕しすぎて、英語学習のモチベーションゲージが一気に0になるかもしれませんね。
(ウソです)
さすがにそこまで大袈裟な話をするわけではないですが、最後まで読んでいただけると、
「あっ、だから英語力が伸びなかったのか」
ということが理解できると思います。
英文法を勉強して英語で考える力を伸ばしたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
それではいきましょう!
目次
悲報:英文法を勉強しても英語はできるようになりません。
早速結論から言いますが、
残念なことに、
今のままあなたが英文法を勉強してもあなたの英語力はほとんど伸びないのが実際のところです。。
これを聞いて、あなたは絶望してしまったかもしれません。
ですが、本当です。
あなたがいくら英文法の参考書を読み込んだり文法問題集を何十周も解きまくったところで、ネイティブのように『英語を英語で考える』というレベルには到達しません。
なぜか?
それは、たった1つの決定的な理由があるからです。
分かりますか?
それは、、、
『文法の定義を理解したり、問題を解くということをネイティブは全くやっていない』
からです。
つまり、英文法を勉強することによってネイティブとは違った発想で英文法を理解することになるため、いつまでたっても英語ができるようにならないのです。
日本人の勉強法だと、英文法はまず英文法の定義を教えてもらって、その定義に基づいて、問題集などで問題を解きまくって覚えていくやり方を採用しています。
しかし、ネイティブも同じように文法問題を解きまくっているのかというと、そんなことはほとんどしていません。
では、何をしているのか?
彼らはあらゆる経験や体験を通して、自然と英文法を身につけていくのです。
いちいち問題で悩んだりするわけではないので、会話やリーディングの流れを止めずに、感覚的に英文法を身につけていきます。
だから、英語ができるようになるのです。
ここから導き出される答えは、
『英語感覚の滑らかさがあるかどうか』
です。
ネイティブは英文や会話の流れで滑らかに英語を理解していくのに対し、日本人は文法構造や前置詞や仮定法などについて
議論しながら、立ち止まって英文法を学んでいきます。
なので、当然ながら滑らかな英語感覚を養うことができず、ネイティブのような英語力を身につけることができないのです。
だから、英文法を復習するときは、一度立ち止まって、
「私の英文法の勉強のやり方は本当にあっているのか?」
と考え直してみてください。
ではなぜ英文法を学ぶのか?
ではなぜ、日本人は英文法を学ばなければいけないのでしょうか?
その答えは1つしかありません。
それは、
『ネイティブと同じように学んでいたら英語習得までに何十年もかかってしまう』
からです。
もしネイティブと同じように学んでしまうと、6年後にはたった6歳児レベルの英語力しか理論的には習得できないことになります。
つまり、
18歳レベルの英語力を養うためには、18年間勉強しなければいけないのです。(それも、18年英語に触れ続けなければならない)
しかし、そんなことは計算上、どう考えても不可能ですよね。
そこで、
「ネイティブが自然に習得してきた英語を英文法を学ぶことによって近道しよう」
というのが、英文法を学ぶ大きな理由になります。
もちろん英文法だけで英語はできるようになりません。
しかし、英文法を学ぶことで、英語を習得するスピードを早めることができるのです。
ただし、今のようにひたすら問題集を解く勉強法だと、ネイティブと同じような感覚を養うことはできないです。
そのため、学習効率を最大限に高めるために、勉強のやり方を180°変えていく必要があります。
どのように英文法をやり直していくべきか?
私たちは、中学・高校までは、問題を解きまくることで英文法の知識を高めてきました。
しかし、社会人になったあなたがそのやり方を続けていると、いつまでたってもネイティブのような英語感覚を身につけることができません。
そこで、どのように英文法を勉強すれば効率が良いのかを考えていきましょう。
まず、英文法からネイティブの英語感覚を身につけるためには、日本人の英語学習とネイティブの英語学習の性質について考えなければいけません。
日本人は、英文法を参考書の定義を理解したり、問題集を解くことによって学んできました。
それに対してネイティブは、ネイティブ同士の会話や読書などを通じて経験的に学んできています。
両者を比較すると、日本人の学習法とネイティブの学習法に対称性があることが分かると思います。
この対称性に、日本人が英文法を通じてネイティブの英語感覚を養う秘訣が隠されています。
-演繹的な勉強法から帰納的な勉強法に切り替える
日本人とネイティブの英語学習法には、対称性があります。
その対称性とは、次の通りです。
・日本人:文法の定義、問題集から文法知識を習得→演繹法 ・ネイティブ:自然な会話や読書から経験的に文法知識を習得→帰納法
日本人とネイティブの勉強を比較し、学習アプローチの仕方を検討してみると、
演繹法か、帰納法か
という2つの対称性が導き出されます。
演繹法(えんえきほう)というのは、事実やルールをもとに結論を導き出す手法のことです。
それに対して、
帰納法(きのうほう)というのは様々な事例から傾向を把握し、結論を導き出す手法のことです。
上記の意味を比較すると、
演繹法と帰納法は対称的な立ち位置にいます。
この対称性が、見事に日本人とネイティブの英文法学習にあらわれていて、日本人の英語力が全然伸びない大きな要因がこれなのです。
つまり、私たちが、英文法を通して根本的な英語力を伸ばしたいのであれば、演繹的な勉強法から、帰納的な勉強法へと切り替えていく必要があります。
そこで次に、帰納的な英文法学習とは一体何なのか?
その具体的な勉強法について迫っていこうと思います。
『例文』でネイティブの思考回路を作る
帰納的な英語勉強法。
その本質となるのが、
『様々な事例や体験を通して英語を理解していく』
というものです。
1つの文法構造についていろいろ議論したりするのではなく、その文法が使われている事例や会話を通して、体験的に文法を理解していきます。
ネイティブはみんなそうやって文法を感覚的に理解してきました。
だから僕たちもそのように勉強しなければ、生きた英語を身につけることはできないのです。
しかし、日本人がネイティブのように帰納的なやり方で感覚的に文法を理解することができるのでしょうか?
そんなこと、留学とか海外で生活してみないとできないんじゃないか?
そう思うかもしれません。
大丈夫です。
安心してください。
あなたにもできます。
しかも、そのやり方は至って簡単。
教科書や参考書に載っている『例文』を活用することで、帰納的に英語を学ぶことができるようになります。
例文には、あらゆる文法やボキャブラリーの使われ方が実例として記載されているので、例文を読みこむだけでも、ネイティブが日常的に英語を理解するプロセスを仮想体験することができるのです。
なので文法を勉強するときは、定義や構造に意識を向けるだけでなく、『例文』を読み込んで現場でどのように文法が使われているかを仮想体験してみてください。
文法の定義はあくまで、例文や会話文での使われ方の理解を深めるために確認するためのものであって、学習のメインは定義を理解することや問題を解くことではないことを認識しておきましょう。
❶英文法の定義を確認(演繹法) ↓ ❷『例文』をたくさん読んで使われ方を理解する(帰納法) ※日本人はネイティブと比べたら圧倒的に英語に触れる機会が少ない。そのため、ネイティブみたいに感覚的に英語に触れるだけだと時間が全然足りないので、ハンディとして、英文法の定義を論理的に理解するため❶を設けている。
社会人におすすめの英文法参考書
英文法学習の全体像が分かったところで、社会人にとってどんな文法書が良いのかについて解説していこうと思います。
もう英語学習に失敗したくない人は次の原則を絶対に守るようにしてください。
まず、文法書選びで絶対に避けなければならないのが、
『日本語解説の文法書を使う』
という点です。
英語と日本語では、同じような言葉でも実は意味やニュアンスが違ったものが多数存在します。
なので、英語を日本語に翻訳して理解してしまうと、ネイティブとはちょっとズレた価値観で意味を認識してしまうことになります。
日本語訳や日本語解説のついた文法書を用いるのは、全くナンセンスです。
なぜ日本語を用いて英語を学ぶことがナンセンスなのかは、こちらの記事を読んでいただければ理解できると思います。
では、どのような参考書が良いのかというと、僕がおすすめするのは『英英の文法書』を利用することです。
英英文法書を用いることで、ネイティブとは全く理解がズレることなく英語を学ぶことができます。
英英文法書と英英辞典の両輪で英文法を理解していく
しかし、英英で書かれた文法書って、日本人には理解できるのか?
このように考える人も少なからずいると思います。
もちろんある程度の文法力やボキャブラリーがなければ理解するのは難しいのですが、それでも中学生レベルの英語力があれば理解できます。
ほとんどの人は義務教育で中学レベルの英語は理解できているでしょうから、安心して英英文法書で勉強していくと良いでしょう。
(逆に中学レベルの英語力すらない人は、こちらに解決策を記しておきましたのでよかったら参考にしてみてください。)
英英文法書は、文法の定義も解説していますが、それ以上に例文が豊富に存在します。
なので、英文法学習の9割はこの例文に集中して帰納的に学んでいくことになります。
また、勉強していくと、どうしても分からない文法やボキャブラリーが出てくることもあるでしょう。
そのときは、辞書を使って徹底的に意味を確認していきます。
ただし、辞書を使う場合も英英辞典でなければ意味がありあません。
英英辞典には、ボキャブラリーや文法に関することがわかりやすく解説されているので非常に便利です。
しかもそれ以上に例文も豊富にあるので、帰納的に英語を理解することもできます。
英英文法書で分からないところは英英辞典で定義や意味を再確認する。
この勉強法こそ、生きた英文法を学ぶ王道学習法なのです。
辞書の使い方やおすすめの英英辞典については以下の記事にまとめているので、よかったら参考にしてみてください。
-Grammar in Useがおすすめ
最後に、おすすめの英文法書について紹介します。
個人的に、今一番お勧めしたいのが、
『Grammar in Use』
シリーズです。
もちろん英英文法書なのですが、Grammar in Useはかなり例文が豊富で帰納的な学習にはもってこいの参考書だと思います。
僕自身も文法学習にはかなり愛用していたもので、初心者向けのものから使っていけば基礎から丁寧に解説してくれてますので非常に良いです。
ここでは初心者・中級者向けのおすすめの参考書を載せておきます。
ちなみにこの参考書はアメリカ英語版のものです。
もちろんイギリス英語版もありますので、イギリス英語を学びたい人は各自インターネットで調べてみてください。
まとめ:英文法は問題集をやっても意味がない
今回は、社会人が失敗しないための英文法の勉強法からおすすめの参考書まで紹介してきました。
結構ボリュームが多めでしたが、この記事に書かれていることを実践していけば、正しく英語脳が鍛えられることは間違いありません。
ぜひ英英の文法書と英英辞典を駆使して演繹的な勉強法から帰納的な勉強法へと切り替えていきましょう。
それでは今日はこの辺で。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
160ページ分の電子書籍を今だけ無料配布中
僕は大学2年の秋頃から
本気で英語を勉強し、
1年でTOEICスコアを420点から955点に
伸ばすことができました。
とはいえ、特別な才能があったわけでも
恵まれた環境で育ったわけでもないです。
もともとは勉強が嫌いで、
中学から英語を勉強してきたにもかかわらず、
大学2年までの8年間
何1つ成長しなかったダメ人間でした。
海外旅行では
誰にも喋りかけたりすることもできず、
惨めな日々を過ごしたこともあります。
英語なんて
ただの雑音としか聞き取れませんでした。
しかしそんな僕でも、
本格的に英語と向き合って
少しの間だけ真剣に取り組んだところ、
今でははっきりと
英語が聞こえて理解できるし
外国人と自然な会話が
できるようになりました。
なぜそんな状態から上達できたのか?
というと効率的な勉強法を知ったからです。
だからネイティブを相手にしても
緊張せずに話せるようになりました。
その経験から、生まれた環境は選べなくても、
勉強して、正しく成長すれば、
誰でも英語スキルを
身につけられると確信しています。
そして、そういう人が少しでも増えれば、
一人一人に活気が溢れて
たくさん人がトラやヒョウのように
世界を飛び回り、
世の中の価値やサービスが進化して、
世界はもっと良くなると本気で思っています。
そういった理念から、
僕がどのように英語学習に取り組み、
ゼロから今の英語力を築いていったのか、
その方法論を1つの書籍にまとめてみました。
科学的根拠のある
学術観点から考察して解説していますので
誰にでも当てはまる
普遍的な内容だと思います。
もし興味があればぜひ読んでみてください。
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